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第六話 飛びます、飛びます

*警告

小説内で行われている行為は大変危険です。絶対にマネしないで下さい。


股間と爆発物の組み合わせは、最低でも陰毛が燃えます。

「…チッ、魔法で防ぎやがったか」

煙が薄れ視界がクリアになると、いまだ健在のオレ達を見つけたセクハライオンが舌打ちをする。

ヤツが放った超巨大火球が直撃する寸前、ファールカップから現れた光の壁がオレとアルテミジアさんを包み込んで守ってくれたのだ。

「…魔法ではない、コンドーム型バリアーだ」

なぜ中からわかったのかといえば、円柱形の天井が半球なのだが、その真ん中にさらに丸い吐出部があるからだった。…実物だと精液を溜めるスペースにあたる部分である。

ちなみに日本のサブカルでコンドーム型バリアーを使うのはオレが初めてじゃないからね。

「アルテミジアさん、ほかに方法が無かったにしても、こんなバリアーに女性を入れてしまって、マジですいません」

「…ではこれも何かしら卑猥な由来があるものなのですね。

…しかし助けていただいたのですから、贅沢はいいません…聞こえなかったことにします。

それより問題は、どうやってヤツを倒すか…無理とは思いますが、婿殿は飛行魔法は使えますか?」

「いや、ロケット花火がケツに刺さったことなら何度もあるけど、空を飛べたためしは無いな…」

「ブッ!飛行魔法が使えるか聞かれて、その返しは無いでしょう‼︎あなたは、なぜいつも…」


ドーン


「オラオラ!いつまでくだらねー話をしてやがる!戦闘再開といこうぜ!」

本当に下らない話だったから反論できねー!

「でも、威勢の割には攻撃ショボいぞ!」

今セクハライオンが放っているのは、先程の超巨大火球どころか、手の平から生み出した連打の火球よりも小さい、指先から打ち出す火弾とでもいうべきサイズのものだった。

しかも、連射速度も低め。

「さっきので魔力を大量に消費したのか…アルテミジアさん、バリアーを解除するんで、とりあえず開けた場所に移動…」


「させっかよ!」


ドカーン


うお!火球も混ぜてきやがった!

バリアーを張らせ続けてオレの体力を奪う作戦か!

たしかに、たまにデカイの混ぜられると、こっちはバリアーを解除できない…

「…こともない!」

火球が来たのに合わせてバリアーをあえて解除、ファールカップで火球を反射し、ばら撒かれた火弾に当ててまとめて吹き飛ばす。

うまいことセクハライオンの近くで誘爆したため、煙がヤツの視界を奪った。

「いまのうちっス」

その間にアルテミジアさんと共に姫さまのところまで移動する。

セクハライオンにやられた連中は、自力で動ける程度に回復させ逃したようだ。

「チッ、逃したか」

「残念だったな」

「まあいいさ、あらためてブチ殺しゃいいだけだからよお」

「大分消耗してる割に威勢がいいな」

正直、飛んでる相手への攻撃手段が乏しいので帰っていただきたいんけど。

「…姫さまって、飛行魔法とか使えます?」

「いえ、信仰系魔法は主に治癒や防御魔法で構成されていますから」

デスヨネー

「先程逃した魔術師たちも魔力を使い果たしていましたし、空を飛ぶためのマジックアイテムもありません…」

「となるともう残された手段はこれしか…」

そういってオレが手渡した()()を見てアルテミジアさんが唖然とする。

「…正気ですか?」

…自分でもどうかしているとは思う。でも他に方法は無いし。

「姫さまは、回復魔法の準備を…あとは祈っててもらえますか」

「…はい」

「じゃあ、いくぜ!」

オレはトイレで大をするときの姿勢でセクハライオンにケツを向ける。アルテミジアさんはオレが拾って渡した、ドワーフの爆薬付きハンマーでファールカップをブッ叩く。盛大な爆発が起こり、オレはゴルフボールのように打ち出された。狙いはもちろんセクハライオン。

「アホか」

セクハライオンはそれを当然のようにかわす。

だが、

「バリアー」

すれ違う瞬間バリアーを展開、オレとセクハライオンが光の壁に一緒に包まれる。

「なにぃ⁈」

そしてヤツに反撃の間を与えず次の行動にでる。

「縮め、オレのバリアー!」

なんか言ってて悲しくなるセリフに合わせて、地面まで伸びていたオレのアレの先っぽが、地面に向けて急降下した。

「うおー!こんなバカな方法があるか‼︎フゴ!」

オレは絶叫するセクハライオンの口にファールカップを突っ込み黙らせる。

「そういえばお前オレのファールカップを噛み砕くとかいってたよな?」

「フゴゴーー!」

そしてそのままヤツの体を反転させ抱え込み、

「喰らえ必殺、股間パイルドライバー!」


グシャ


地面とファールカップに挟まれ、自慢の牙と頭蓋骨を破壊され絶命するセクハライオン。


「さらば獣王、セクハラ発言さえなければワリといいヤツだった…」




こうしてパーティーメンバー候補は全滅させられたものの、魔王軍四天王を二人も倒したオレは晴れて勇者として認められ、姫さまとアルテミジアさんと、魔王討伐の旅に出るのであった。


アルテミジア「…父上はどうなったのでしょうさ…」


忘れてた!

次回予告

ファールカップ無双ついに敗れるか?

次こそファールカップVSパイルバンカーを!

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