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狼、冒険者になる

 通された部屋は簡素と言っていいのかはわからないが、余計な装飾品などは置いておらず、壁際に並んでいる棚以外には机を挟んでソファーが1つずつ置いてある程度だった。


 「でっではギルド長を呼んできますので座ってお待ちくださいっ!」


 そう言って受付の姉ちゃんはぱっと部屋を出て行った。

 まぁ俺はソファーに座るわけにもいかないし、床でいっか。

 ティナはソファーに座ると、ふかふか具合に少し喜んでいるように見える。

 ただジークは疲れた顔をしてソファーの背もたれに身体を預けている。


 〔俺との戦闘でそんなに疲れたのか?〕


 「っー!」


 ジークが誰のせいだと言わんばかりに睨みつけてきた。

 いやすまんって。

 だって攻撃してきたのジークからじゃん。

 あれは正当防衛だぞ。


 しばらくするとさっきの受付の姉ちゃんと右目に眼帯をした渋いおじ様が現れた。


 「お待たせして申し訳ありません」

 「でっでは私はこれで……」


 受付の姉ちゃんがそのまま部屋を出ようとするが、ギルド長らしきおじ様に首根っこを掴まれる。


 「後学のために貴女も一緒にいなさい」

 「嫌ですよギルド長! 私だってまだ24の乙女なんですよ! まだ死にたくありません!」


 何か受付の姉ちゃんぎゃーぎゃー言ってんな。

 そんなにジークといるのが嫌なんかな?

 ドンマイ、ジーク。


 おじ様に耳元で色々と言われて観念したのか、受付の姉ちゃんとおじ様は俺らと反対側のソファーに腰を掛ける。


 「では改めまして、私は当ギルドの長を務めさせておりますクラフトです。こちらは受付を担当しているロザリアです」

 「ティナです! こっちのおーかみさんはアルっていーます!」

 「わふぅ」


 おじ様は丁寧な挨拶をする。

 それに比べてロザリアって姉ちゃんは冷や汗流しまくってるじゃねえか。

 やっぱギルド長だけあって落ち着いているんだな。


 「それで、先程ロザリアから話を伺ったところ、この場所や地理、文化などを知りたいということですが、合っていますでしょうか?」

 「はい! だいじょーぶです!」

 「わかりました。その前にお一つ聞かせていただきたいのですが、ティナ様はどこからいらしたのでしょうか?」

 「えーっと、ティナはアルと一緒に森からかいどー?ってところに出てここまできました!」

 「森……街道……まさか魔の森からでしょうか!?」


 クラフトさんが目を見開いて尋ねる。


 〔魔の森? なんじゃそりゃ?〕


 「魔の森はこの国から南にある大きな森で、森に入らなければ危険はそうそうないが、中に一歩でも足を踏み入れればそうそう生きて帰れないとすら言われる恐ろしい場所だ。たまにその森から魔獣が出てくることもあるため、冒険者や我々騎士団で対処している。森の中にはフレイムベアーやロックコカトリス、ギガントクロコダイルといった恐ろしい魔獣が多々生息しており、ある意味あの森のおかげで南の安全は確保されていると言っても過言ではない」


 〔ほーそんな場所があったのか〕


 「いや……今アルたちが言った森がその魔の森ではないかという話をだな……」


 〔はっはっは。ジークは冗談が上手いなぁ。一歩でも入ったら生きて帰れない森なのにティナが生きてるわけないだろう〕


 「そこが謎なのだよ……。ティナ君はアルと会うまでは一人と聞いた……。それまで魔獣に襲われなかったなど奇跡以外にないぞ……」


 〔まぁティナは俺と会う直前に火を噴く熊に襲われかけたしな。いやぁ俺がいてよかったよかった。そういえばあの熊の素材少しは残ってるが売れるかな?〕


 「なっ……!?」


 まぁティナは運が良いのかもな。

 森歩いてたら見たことある果物も見つけられたしな。


 「ジーク様……?」

 「すまない……。ともかくこの二人が魔の森から来たのは確実だろう。実際フレイムベアーを狩ったらしいしな……」

 「真ですか……? いえ、アルスキラウルフがいるのです。それぐらい容易いでしょう」

 「?? アルってすごいんですか?」


 ティナの素朴な疑問に一同は驚愕する。


 「ティナ様……? 失礼ですが彼をどうやってテイムしたのですか……?」

 「えっと……ティナが一緒にいたいって言ったから……その……」


 やばいやばい!

 このままだとティナがテイマーじゃないってバレる!


 〔ジーク! なんとか話題を反らしてくれ!〕


 ジークは無茶言うなと言わんばかりの表情をするが、お前だってティナがテイマーじゃないのに魔獣を街に入れたって事になるからな! 共犯だからな!


 「くっクラフト殿、ともかく今はこの場所などについて教えてくれないだろうか。ティナ君も長旅で疲れているだろうしな。ハハハ……」

 「そっそうですな……」


 ふぅ……引いてくれたか……。

 危ない危ない……。


 「ではまずこの場所からお教えいたしましょう。ここはレスティア王国の王都です。まぁ王国と言っても所謂小国ですので領土はそこまでありません」


 ふむふむ、小国か。

 まぁ国の大きさはそこまで気にしてないし、ティナが安全に暮らせるならいいだろう。


 「そして地理になりますが、先程説明した通り、ここから南に行きますと魔の森があります。そして西にはダンジョンがあります。北と東には列強諸国があり、北の大陸の覇権を争っております。そしてその魔の森を更に南に抜けますとドルフ帝国という一大国家が存在します。ですが帝国の侵攻も魔の森によってそれ以上北へは移動できていないのが現状です」


 〔つまり魔の森で大陸が分断されてるって感じでいいのか?〕


 尋ねるとジークが無言で頷く。


 「更に魔の森を挟むように山脈がありまして、そこにはドラゴンが住んでおります。その二つの山脈は通称死の門と呼ばれております。なので帝国も魔の森か死の門のどちらかを通らなければこちら側へは来れないのです」


 だから南に対してはある意味安全なのね。

 それにしても南にそんな怖い国があるのね。

 ってことはティナはその帝国側の村出身ってことになるのかな?


 「では次に文化の説明……と言いたいのですが、どのような事を説明すればよろしいでしょうか?」

 「えーっと……」


 ティナがチラっとこちらを見る。


 〔一先ずこの国の社会や思想とか決まり事とかだな。芸術方面には手は出す気ないしな〕


 「この国の、社会やしそーとか決まり事を教えてください!」

 「社会に思想と決まり事ですか。ではまず社会ですね。この国は王権でありまして、一番上に王様、そしてその下に法を管理する教会と王から領地を管理する事を任された貴族、その下に市民たちといった形になります」


 まぁ王権の基本的な社会構造ってところか。


 「次に思想ですが、基本的にこの国では危険なものではなければ特に禁止されてはおりません」

 「危険なものって何ですか?」

 「所謂邪神信仰となります。魔獣の中には崇められるものもいるためそういったのは禁止してはいませんが、邪神に関しては危険な思想に至るため禁止しております」


 邪神がいるって事は善神とかそういったのもいるんだろうか。

 てか今クラフトさんチラっと俺を見た?

 気のせい?


 「最後に決まり事ですね。と言ってもそこまで難しい事はありませんね。人を殺したり盗みを働くといった悪行を起こさなければ大丈夫です。あとは王様や教会、貴族に対して無礼な態度をとらないといった事ですね。ざっとですがよろしいでしょうか?」


 〔ティナ、一応理解したから平気って言っていいぞ〕


 「はい! だいじょーぶです!」


 ティナの返事を聞いてクラフトさんも一息つく。

 あっそうだ冒険者について聞いておかないとな。

 俺はティナに冒険者について聞くように指示する。


 「そういえばそちらについてはお話していませんでしたね。冒険者は基本的にギルドからの依頼を受け、それを解決して金銭を受け取る者たちです。それ以外にも魔獣を討伐し、その素材や魔石をギルドに渡す事でも金銭を受け取ることができます。この国は近くにダンジョンがある関係上、魔獣の素材を交易の品としている部分もありますから質の良い物は高く買い取ります。ただ、冒険者というのは危険な仕事です。怪我をしても保証などはしておりませんので自己責任となります。場合によっては死ぬ事も多々あります」


 まぁ魔獣相手だもんな。

 そこら辺のリスクは込み込みだろ。


 「ですが特に年齢制限はしておりませんので、ティナ様が興味あるようでしたら冒険者になる事も可能と言えば可能ですが……」


 いくら年齢制限してないって言ってもティナの歳が歳だしなぁ……。

 普通は冒険者にさせようとは思わんわな。


 「えっと、おとーさんがぼーけんしゃだったんですけど、いーきゅうぼーけんしゃってどういうことですか?」

 「E級冒険者の事ですね。基本的に冒険者にも階級といったものがあります。上からS級、A級、B級、C級、D級、E級、F級となっております。また、S級でも特に力の強い者たちをSS級といった具合に多少変化はさせたりはします」


 ってことはティナの親父さんは下から2つ目って事か。

 一応初心者は抜けてたってところか。


 「ぼーけんしゃになるにはどうしたらいーですか?」

 「えー……」


 クラフトさんがジークの顔を見つめる。


 「ティナ君、君は別に冒険者にならなくてもいいのだぞ? この国にも孤児院はあるから話を通せば引き取ってもらえるだろう」

 「それでも……ティナはアルといたいです……」


 ティナはソファーから降りて俺の背中をぎゅっと掴む。

 こんなティナを無理矢理離したら何をしでかすかわからんしなぁ……。

 ジークも困り顔してるし……。


 〔しゃーない。ティナが落ち着くまで二人で冒険者やるよ。じゃあジーク、そういう方向で話進めてくれ〕


 ジークは溜め息をついてクラフトさんの方を向く。


 「クラフトさん、ティナ君の要望を飲んでください」

 「冒険者は来るもの拒まず、去る者追わず、が基本ですからね。仕方ありません……。ではロザリア、あの魔道具を持って来なさい」

 「はい……」


 クラフトさんに指示されたロザリア姉ちゃんは軽く放心しながらゆっくりと部屋を出ていく。

 魔道具?

 契約とか結ぶ道具とかあんのか?


 〔とりあえずティナ、いつまでもこのままじゃ迷惑だろうし座っておけ〕


 「うんっ!」


 どうやら一緒にいれるという事がわかって元気になったようだ。

 全く憂い奴め。

 少しするとロザリア姉ちゃんが写真機のような道具を手に持って戻ってきた。


 「ではティナ様を冒険者登録したいと思いますので、この上に手を置いてください」

 「こーですか?」


 ティナは指示されるまま、写真機のような道具の上に手を置く。

 すると写真機が光り、カードのような物が出てきた。

 それをティナが手に持ち、首を傾げる。


 「それがティナ様の冒険者としての身分証となります。ですので無くさないよう気をつけてください。それと私たちからは見えませんが、自身が持っている能力を見る事ができます」


 ほー、こういうのでステータス見る事ができんのか。

 これって俺もできんのかな?


 〔ティナ、俺も登録できるように言ってくれないか?〕


 「うん。えっと、アルもぼーけんしゃ登録できますか?」

 「えー……一応できるのかと言えばできますが……」

 「じゃあアルもお願いします!」

 「わっわかりました……」


 さすがに机の上に乗るのもあれなので、ロザリア姉ちゃんが床に写真機を置いてくれた。

 俺はその写真機の上に前足を置く。

 そして先程のティナと同様に写真機が光り、カードが出てきた。

 よしよし、これでようやく俺の能力がわかるようになったか。

 えーっと……何々?



 名前:アル

 所有スキルポイント:50

 所有スキル

 体力上昇 精神力上昇 気力上昇 頑丈 身体強化

 影魔法 火魔法 水魔法 風魔法 土魔法 雷魔法 光魔法 闇魔法 浄化魔法

 状態異常耐性 耐寒 耐熱

 指揮統制 威圧 威嚇 感知 念話 異次元収納 吸収 共有


 種族固有スキル

 影狼作製



 ……お、おう。

 なっなるほどね。

 なかなか強いじゃないか……。

 いや、一応ティナのステータスを確認させてもらえば普通じゃないかわかる!


 〔ってことで、能力って他に人は見れないのか聞けないか?〕


 「えっと、他の人にのーりょくって見せられますか?」

 「あまりお勧めはしておりませんが、自身のカードを持ったまま相手もその持っている手に触れれば見る事は可能です」


 〔じゃあティナ、見せてくれないか?〕


 俺がそう言うと、ティナはソファーから降りてカードを持ったまま俺の前足に触れる。



 名前:ティナ

 所有スキルポイント:0

 所有スキル

 体力上昇 精神力上昇 気力上昇 頑丈

 火魔法 水魔法 風魔法 土魔法

 麻痺耐性 耐寒 耐熱

 受容


 レアスキル

 幸運



 えーっと、ティナのスキルも割と多いと思うんだけど、これが一般的って事でいいんだよな?

 まだ幼女だし、そんなステータスが上がる要素なんてないもんな。

 てかティナ、レアスキルなんて持ってんのかよ!

 道理で運がいいと思ったわ……。


 「アル、もういーい?」


 〔あぁ、参考になったわ、ありがとな〕


 「うんっ!」


 ティナは再びソファーに座る。


 「もうよろしいでしょうか?」


 〔あっ、ついでにスキルポイントって何か聞いてくれないか?〕


 「えっと、すきるぽいんとって何ですか?」

 「スキルポイントは功績を残したり強大な魔獣を倒すなどの偉業を成し遂げたりと神から与えられるもので、それを使用することで新たな能力を得られることができます。ただ、この魔道具のように鑑定の能力を持ったような物があればどこでも使用することができるのですが、一般的には王都の教会の方にある魔道具でそういった事が可能です」


 ってことは冒険者は危険な事をする分そう言った便利な物があるが、一般の兵士さんとかは教会といったところを利用するって感じか、

 クラフトさんが再度確認するが、特に聞きたい事はもう思いつかなかったのでその事をティナに伝えてもらった。


 「ではこれでお二人は冒険者となりました。ですので冒険者として相応しい行動をお願いします」

 「わかりましたー!」

 「わんっ!」



 その後、冒険者としての注意事項等の説明を受け、ところどころわからないところはティナに質問してもらった。


 「では説明は以上となります。お疲れさまでした」

 「ありがとーございました!」


 ふぅ、やっと終わったか。

 っと、そうだそうだ。

 森で狩った素材渡さないと今日の寝床の金すらねえわ。


 〔ティナ、ちょっと森で取った素材出すからその事伝えてくれ〕


 「あのっ、アルが森で取った素材出すので、さてーをおねがいします!」

 「わかりました。では、ロザリア」

 「はい……」


 もはや精も根も尽きたロザリア姉ちゃんは虚ろな目をしながら大きな風呂敷のような物を床に広げた。


 「ここに取ってきた素材を置いてください……」


 ういうい。

 さてと、異次元収納から素材を出してっと。

 俺は森で取った熊や鶏やワニ等の素材を風呂敷に入るように出していく。


 「はひ……?」

 「なんと……」

 「はぁ……」


 三人の反応はバラバラで、ロザリア姉ちゃんは何が何だかわかっていないような顔をし、クラフトさんは驚愕しており、ジークは呆れた反応をしていた。

 とりあえず出せる素材は全部渡したし、こんなもんでいいだろ。

 あっ、あと俺の身体から出てきた謎の石っぽいのは直接渡しておこう。

 俺は謎の石を入れた熊の皮で作った袋ごとロザリア姉ちゃんに口に咥えて渡す。


 「こっこれは何でしょうか……?」

 「えっと、アルから出てきた魔石っぽい石です! よくわからないから見てほしーです!」

 「はっはぁ……。預かっておきます……」

 「じゃあアル、さてー終わるまで待ってよっか」

 「わぅっ!」


 一応もう退出していいとのことだったので、あとは任せて俺はティナを背に乗せて一緒に部屋から出て行った。

 さーってある程度のお金になるといいなぁー。



 ◇



 「すいませんギルド長……これは一体どういうことなのでしょうか……?」

 「フレイムベアーにロックコカトリスにギガントクロコダイルにデスイーグルの素材……。フレイムベアーについてはあまり残ってないが、それでも他の素材はほとんど無駄な傷がないと来たか……」

 「嫌な予感はしたが、あの森の危険度大の魔獣のばっかりか……」

 「デスイーグルがここまで損傷ないのなんて私初めて見ましたよ……」

 「流石はアルスキラウルフと言ったところか……」

 「そうなるとアルが渡してきた謎の石ってのが怖くなってくるな……」


 ロザリアは袋の中から恐る恐る謎の石と言われた物を一つ取り出す。


 「あっあの……これ……魔石……ですよね……?」

 「魔石……であるな……」

 「魔石……だな……」

 「すいません、これ私から見てもかなり純度高いですよね? 気のせいじゃないですよね?」

 「しかもアルスキラウルフの魔石など一生どころか数百年に一度見れるかわからんぞ……」

 「その純度なら一つで一般的な魔石の何倍……いや、何十倍の効率や効果が出るぞ……」

 「しかもそれがこの袋に十個は入ってますよ……?」


 ロザリアの発言にクラフトとジークが固まる。


 「魔獣の素材についてはともかく、こんな純度の高い魔石……価値など私はわからんぞ……」

 「下手な価値を付けてしまってもし競売に出てしまってそれを二人が見たら大変な事になるぞ……」

 「冒険者はお金にかなり煩いですからねぇ……」


 勿論二人はそこまでお金に煩いといった事はないが、一般的な冒険者からしたら日々のお金を稼ぐのは命懸けであるため、煩くなっても仕方ないと言えば仕方ない面もある。


 「ここは陛下の判断を仰ぐのが正解だと思うのだが……。そして後日魔石についての代金は城で払うというのはどうだろうか?」

 「まぁ魔石は基本的に国の職人が使う物だからな。その判断で良いだろう。ではロザリア、その旨をティナ殿に伝えてくれ」

 「なっ何で私なんですか!? 国の問題になるんですからここはギルド長かジーク様が伝えるところじゃないですか!?」

 「わっ私はこの魔石を持ってすぐ城へ向かわないといけないのでな……」

 「私も教会等へ二人についての話があるのでな……。ロザリア、素材についての査定は貴女にお任せします」

 「お二人とも逃げないでください! って、はやっ!? もう嫌この仕事―!」


 クラフトとジークはそそくさと部屋から出て行ってしまい、残されたロザリアは泣く泣く二人に魔石の事を伝え、素材の査定額を渡した。

ちょっと長くなってしまった……。

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