物語の始まり
レンガでつくられた壁。まるで騎手のような服。
アニメのキャラクターのように整った顔の人々。
そしてなにより、目の前で少女が使っている魔法。
このあまりにも現実離れした光景に俺、上海 隼人は立ちつくしていた。
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事の始まりは1日前にさかのぼる。
1日前、俺はいつも通り部屋でアニメのチェックをしていた。
「ヤバイ………しおりん可愛い過ぎる!…マジ天使だ!…」
などと独り言全開でアニメに魅いっていた。
しばらく時間がたち、小腹がすいてきたので俺はコンビニへ向かった。
しかしその行動が失敗だったことに俺は数分後気づく事になる。
店内に入り商品を物色していると突然男が俺を掴みこう叫んだ。
「おい…!あるだけ金をだせ! さもないとこいつが死ぬぞ!」
男は銃をとりだし俺の頭に当てた。
その瞬間、空気が凍りついた。
「………ひっ……。」
口から乾いた声が漏れる。
店員は青い顔をしながらバックにお金をつめはじめた。
どれくらい時間がたっただろうか。
外からパトカーの音が聞こえてきた。
おそらくボタンかなにかで店員が呼んだのだろう。
何はともあれこれで助かる!と俺は安心していた。
しかし事態は思いもよらない方向へと進んだ。
パトカーの音を聞いた男が店員に激怒し、言葉にならない怒声をあげた。
そして男は俺の頭に食い込みそうなほど力を入れて、
「お前らが悪いんだからな…!俺を怒らせたから!」
そういった直後、銃声が耳の奥をつんざいた。




