9話 !大型ダンジョン! その1 (プロローグ)
(窓から夜空を見る)
【ユウマ】(明日も頑張るぞぉ)
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(3人はギルドへと向かう)
【受付嬢】おはようございます!本日はどのようなご用件で?
【ユウマ】この子の、ハクのライセンスを取りたいんだ。
【受付嬢】わかりました!ではこの書類に名前と年齢を
【ハク】わかりました
【ユウマ】(そういやハクのプロフィール見てないな、見てみようかな)
【ハク】(主様、それはお止めになった方がいいかと)
【ユウマ】(ハクか、それはどうしてなんだ?)
【ハク】(私はどうやっても見れないようになっています。それは私よりも主様がお強くなれば見れる、という封印がされています。なぜ封印されたのかは私もわかっていません。ですが自身の能力などは私は理解しています。そして私のプロフィールを見てしまうと主様はきっと後悔するでしょう。なので封印を解いても見ることはオススメはしません。)
【ユウマ】(よくわからんが、ハクがそこまでいうほどだ、とても興味があるが、そこまでハクがいうならやめておこう)
【ハク】(その判断、ありがたき)
(書き終わり、羽ペンを置くハク)
【ハク】終わりました
【受付嬢】はい……大丈夫ですね。では魔力チェックをしますのでお手を
【ハク】はい
(手続きは順調に進んだ)
【受付嬢】はい、ではこちらハク様のライセンスカードとなります。
【ハク】ありがたき
【受付嬢】ではこちらの件は終わりまして、また依頼の件ですか?
【ユウマ】そうです
【受付嬢】でしたら大型依頼を受けてみては?
【ユウマ】大型依頼?
【受付嬢】はい、大型依頼というのは。いわば「ダンジョン調査依頼」です。
【ユウマ】(ダンジョン?!!)
【スイ】ダンジョン!✨
【ハク】ダンジョンですか…
【受付嬢】大型依頼は3人以上でないと受けられません。ですが報酬はかなりいいです!
【ユウマ】(ダンジョンかぁ〜!✨行ってみたい!)
【スイ】(ダンジョン!✨ワクワク!✨)
【ハク】(主様、どうなさいますか?)
【ユウマ】(受けたい!)
【ハク】(わかりました。ですがいまのままでも十分な戦略だと思いますが、スイ様も戦えるようにしなくてはなりません。そのため、ダンジョンに行く前にスイ様に魔法を習得したいと思います)
【ユウマ】(たしかにそうだな)
【ユウマ】そう依頼、受けます!
【受付嬢】わかりました!ちょうど今新たに見つかった新規ダンジョンがありますので、そちらに向かわれてください。
【ユウマ】場所はどのくらい?
【受付嬢】ここから140両くらいですね♪
【ユウマ】遠っ!(遠っ!)
(ギルド建物から出た3人は)
【ユウマ】とりあえずダンジョンが遠すぎる
【ユウマ】だから俺は一つ考えたんだ
【ハク】なにをお考えに?
【ユウマ】この町を歩き回って、遠距離転移魔法をなんとかして能力吸収で得られないかと思って
【ハク】ふむ、たしかにそれは良さそうですね。
【ユウマ】(その間にハクは、スイに魔法を習得させてほしい)
【ハク】(なるほど、わかりました。)
【スイ】ねぇねぇ〜パパ〜
【ユウマ】ん?どうしたんだ?スイ
【スイ】ダンジョン、楽しそう!✨
【ユウマ】たしかに楽しそうだな!でも危険も伴うから、ハクに魔法を教わってきてくれ
【スイ】ハクさんに?
【ハク】まぁ!///、スイ様、私のことはこれからハクと呼んでほしいのですが…
【スイ】わかったぁ!ハクって呼ぶ!
【ハク】ふふっ…///では主様、転移魔法が手に入ることを期待して待っております。
【ユウマ】おう!じゃあスイ、すごい魔法習得してくるんだぞ?
【スイ】うん!スイ頑張る!
【ハク】ではスイ様、あの森に転移しますので
【スイ】うん!じゃあパパまたね〜!
(スイは手を振りながら転移して行った)
ヒュン
【ユウマ】……さてと、行くか
(ユウマは転移魔法を吸収するため、町を散策し始めた)
【ユウマ】(見つかんなかったらどうしよっかな…さすがに140両も馬車は時間かかるしお金の面でもキツイ…)
(一方その頃、 ハクとスイは)
【ハク】スイ様!魔力は十分にあります!手に魔力を込められますか?!
【スイ】は、はい〜(汗)
(両手を前に出し、頑張って手に魔力を込める)
【スイ】ふんんっ!!!!
(両手から光が出てきた)
【ハク】おぉ!すごいですよスイ様!
【ハク】(まさか教えてこんなすぐにできるとは、すえおそろしいですね)
【ハク】スイ様、そのまま目の前の大木に向かってこう唱えるのです!
【ハク】Lv1氷魔法「アイズ」と!
【スイ】Lv1氷魔法「アイズ」!!!
(するとスイの両手から小さく水色の魔法陣がでめきて、その中から小さな氷の塊が発射された)
ピュン
ザッ!
(氷は大木に当たり、少し木にヒビが入った)
【スイ】おぉ!✨
【ハク】さすがですスイ様!まだ時間はありますのであの木を壊せるまで魔法を打ってみましょう!
(するとヒビが大きくなり、木はすぐに折れて倒れた)
【ハク】(、、、え?、、え?!)
【スイ】ハク〜、木、倒れちゃったよ?
【ハク】こっ、これは上出来です!
【スイ】ふえ?
【ハク】スイ様、魔法講座はこれにておしまいです!あとはスイ様なら成り行きで魔法が扱えるはずです!
【スイ】えぇ〜!!
(一方その頃、ユウマは)
【ユウマ】(う〜ん、、)
【ユウマ】(いくら歩いても転移魔法が吸収されない。他の能力は吸収されるのにな)
【ユウマ】(こうなったら、転移屋に行くしかない!)
(ユウマはローブタウンの転移屋へと足を運ぶ)
【ユウマ】ここか
【ユウマ】(転移屋、多額だが店主が行ったことのある地ならどんなに遠くとも転移させてくれるというところ…)
【ユウマ】プロフィール
[プロフィール]
名前:如月ユウマ
年齢:15
種族:人間
職業:冒険者
レベル:24
眷属・従属:なし
耐性:音耐性Lv.100
スキル:全自動全方位斬撃、能力吸収支配
能力吸収:黒炎爪撃、炎息、鋼突進
支配:能力吸収支配、吸収付与、音耐性支配、氷魔法支配、炎魔法支配、雷魔法支配、水魔法支配、土魔法支配、上級炎魔法支配、上級雷魔法支配、上級水魔法支配、短距離転移支配、初級治癒魔法支配、中級治癒魔法支配、眷属魔法支配、重力魔法支配、記憶支配、空間把握支配、把握支配、忍び魔法支配、必中魔法支配、防御術式魔法支配、防衛魔法支配、属性付与魔法支配、属性魔法支配、耐性強化魔法支配、耐性付与魔法支配、状態異常魔法支配、状態異常付与魔法支配、森林魔法支配、呪術魔法支配、色覚魔法支配、遠距離転移魔法支配、中距離転移魔法支配
【ユウマ】(わぁ〜お、すっごい追加されてた)
【ユウマ】(なになに〜?忍び魔法?それに必中魔法、防御術式、防衛魔法)
【ユウマ】(属性付与に耐性強化魔法も、それに状態異常魔法まで…)
【ユウマ】(あとは〜、、あった!遠距離転移魔法と中距離転移魔法!これで転移ができる。)
【ユウマ】(受付嬢の人が言うには、飛ぶ座標がわかっていたらあとは転移魔法さえあれば行ったことのないところでも行けるんだっけか)
【ユウマ】(よし、そうと決まればあとはスイとハクの元へ戻るだけだ!)
【ユウマ】(準備が長引けばダンジョンに行くのは明日になりそうだなぁ、早く行きたい!すごく行きたい!クリスタルリザードのときのもダンジョンだったがクリスタルリザードを倒したらすぐ外に出ちゃったが、今度は完全にダンジョンの調査!ワクワクするなぁ〜)
(ユウマはスイとハクのいる森は転移し、合流する)
ヒュン
【ユウマ】スイ〜魔法はどうだっ、、て
(いきなりユウマの顔の前に氷の塊がきた)
ザシュザシュザシュ
【ユウマ】、、、(あっぶね〜、全自動化してなかったら当たってた…)
(するとハクがこちらに向かって走ってくる)
【ハク】主様!申し訳ありません。
【ハク】はぁ、はぁ、はぁ、
【ユウマ】い、いまのは?
【ハク】いまのはスイ様の魔法です。ちょうど主様の後ろにある大木に向かって撃っていました。
【ユウマ】ん?
(ユウマは後ろを振り返る)
【ユウマ】あぁ、あれか、めっちゃくちゃでかいけど
【ハク】はい、スイ様が「あの木すっごい大きい!壊してみたい!」と言ったので
【ユウマ】なるほど、それでいまに至るってことか
【ハク】はい
(遅れてスイも走ってユウマの元へ来た)
【スイ】パパ〜!
【ユウマ】おぉ〜スイ、魔法は順調そうだね
【スイ】パパごめんね?パパがスイの氷壊してくれなかったらパパは今ごろ怪我してたかも知らなかったから…
【ユウマ】スイが謝ることじゃないぞ〜
(ユウマはスイの頭を撫でる)
【ユウマ】(本当はあれが当たってたら普通に死んでたけど)
【スイ】うぅ、パパ怒ってない?
【ユウマ】怒るわけないさ〜、だってもうあんなにも魔法が扱えるようになったんだから、誇らしいことさ
【スイ】本当?スイすごい〜?
【ユウマ】あぁ!めっちゃすごいぞ!
【スイ】はぁ!✨
【スイ】わ〜いわ〜い!パパに褒められたぁ〜!
【ユウマ】さてと
【ユウマ】(ハク、転移魔法が見つかった)
【ハク】(おぉ〜、それはおめでとうございます)
【ユウマ】(スイは魔法を習得したのか?)
【ハク】(習得してはありませんが、もう十分に扱えるようにはなりました、いやはやスイ様の成長の速さには驚きました)
【ユウマ】((自慢げに)そうだろそうだろ〜スイは凄い子だからな)
【ハク】(ではいますぐ出発を?)
【ユウマ】(いいや、俺も少し吸収した魔法のことについて知りたいからな、明日の朝に出発したいと思っている)
【ハク】(なるほど、でしたら私もそれに協力します)
【ユウマ】(ありがとう)
【ハク】(いえいえ)
【ユウマ】じゃあスイ
【スイ】んん?
【ユウマ】明日の朝ダンジョンへ行くからしっかり休むんだぞ?
【スイ】うん!わかったぁ!
(その後、スイは寝て、ユウマとハクは夜遅くまで吸収した魔法についてのお勉強をしていた)
(翌朝)
(鳥のさえずりでユウマは起きる)
【ユウマ】んん?もう…朝か…
(ユウマは上体を起こし、体を伸ばす)
【ユウマ】んんっ〜!!っはぁ〜……
【ユウマ】ふぅ〜、よし!
(ユウマが後ろを振り返ると、ユウマの視界にはハクの顔が広がった)
【ユウマ】うわぁぁあ!!
【ハク】おはようございます主様
【ユウマ】びっくりしたぁ〜
【ハク】眷属たるもの、主人様より早く起きなくては
【ユウマ】ハク、びっくりさせないでくれよ〜
【ハク】それに関しては申し訳ありません
【ユウマ】とりあえず、スイを起こすか
【ハク】ですね
【ユウマ】(朝の目覚めとしてはよかったが、あれはまじで怖かったなぁ〜)
(ユウマとハクはスイを起こし、準備を整えいざダンジョンへ転移しようとしていた)
(服装やアイテムなどを確認するユウマ)
【ユウマ】よし…忘れ物とかはないな!
【ハク】はい!
【スイ】スイも大丈夫だよぉ〜!
【ユウマ】よし、じゃあダンジョンへ……
【ユウマ】出発っ〜!!
【スイ&ハク】おぉ〜!!
ヒュン
(ユウマ達は遠距離転移魔法こと「遠距離転移魔法」を使い、新規ダンジョンの入り口前へと転移した)
ヒュン
【ユウマ】おぉ〜✨
【ユウマ】(これが、)
【スイ】ダンジョン!✨
(あたりを見渡すハク)
【ハク】他のパーティーもいるようですね
【ユウマ】パーティー?
(あたりを見渡すユウマ)
【ユウマ】たしかにいるな
【ハク】そういえば、私達の「パーティー名」と言うものがありませんでしたね
【ユウマ】あっ、たしかに
【ハク】今決めてしまいませんか?
【ユウマ】また名前か…
【スイ】それならハクとスイが決めてあげるよ!
【ハク】ふむ、
【ユウマ】頼めない?俺じゃあネーミングセンスの問題でさぁ
【ハク】わかりました。ではスイ様何か案はありませんか?
【スイ】えっとね、スイはね〜
(こうして数分間、スイとハクによる命名会議が行われた、スイは意見を出し合い、ハクはその意見を元にいい案を模索している)
【スイ】これとか、あれとか、それとか〜
【ハク】ふむふむ
(かくして最終的に名前が決まったのは会議がはじまってから約5分後のことだった)
【ハク】では結論として、私たちのパーティーの名前は、
【ユウマ】(ドキドキ)
【ハク】、、、
【ユウマ】(ワクワク)
【ハク】、、、
【ハク】「青白と黒王」、です!
【ユウマ】おぉ、、お?
【ユウマ】文字に表すと、
【ハク】青白と黒王です!
【ユウマ】青白と国王?
【ハク】いえ違います、「黒」王です。
【ユウマ】なるほどね
(命名の件もあったが、一段落し、ユウマ達はダンジョンへと足を踏み入れようとする)
【ユウマ】よし、じゃあみんな!ダンジョン調査頑張っていこうぜ!
(二人同時に)
【ハク】はい!
【スイ】うん!