8話 強き者の宿命 （エピローグ）
【ユウマ】おい、おまえら
【誘拐男達】ひぃ！
（目が本気なユウマ）
【ユウマ】俺のスイを誘拐だと？許せん、、、
【ユウマ】許せん！！！
―――――――――――――――――――――
【誘拐男A】びびっちまっててもしょうがねぇ！
【誘拐男A】お前なんか俺の敵じゃねぇ！
（誘拐男Aはユウマに向かって直進している）
【ユウマ】、、、（小声）全方位斬撃
【誘拐男A】うぉぉぉぉぉう、おぉ？！！
ザシュザシュザシュ
（誘拐男Aは一瞬にして跡形もなく消滅した、血しぶきすら斬撃によって全て飛び散るままなく消滅した）
【誘拐男B】え、
【誘拐男C】嘘、だろ？
【ユウマ】おい
【誘拐男B＆C】ひぃ！
【ユウマ】お前らに選択肢をやる
【ユウマ】死ぬか、俺の下につくかだ
（ユウマの選択肢を聞いた誘拐男二人は考えるままなく）
【誘拐男B】は、なに言ってんだお前、俺らがお前の下につくわけないねぇだろ
【ユウマ】そうか、なら
ザシュザシュザシュ
（誘拐男Bは誘拐男Aと同じく一瞬にして消滅した）
【誘拐男C】あ、あ、あ、
【ユウマ】お前はどうなんだ？
【誘拐男C】あ、あ、あ、
（恐怖により、まともに喋れない誘拐男C）
【ユウマ】まぁ、下につくとしたとしてもお前らは許さなかったし、殺すけどな
【誘拐男C】え、それって
（ユウマは誘拐男Cに向かって人差し指を向け）
【ユウマ】スイを誘拐しようした罰、スイを傷つけようとした罰、スイを侮辱した罰、その全てを償え。
【誘拐男C】あ、あ、あ、
ザシュザシュザシュ
【ユウマ】ふぅ…
【ユウマ】（ナビゲーター、スイは無事か？）
【？？？】はい、ですが殺してしまって良かったのですか？
【？？？】余計な騒ぎになるかもですよ
【ユウマ】（わかってる、だからまだ誰も見ていないからその隙に退散する）
【ユウマ】「短距離転移」
ヒュン
（ユウマは転移魔法で消え、この場に残ったのは最初の炎魔法の衝突の際に起きた爆発跡のみだった）
ヒュン
【ユウマ】スイ、大丈夫か？
【スイ】あ！パパ！
（二人は互いの無事を喜び、抱き合った）
【ユウマ】よかったぁ〜、スイが無事で
【スイ】スイも良かったよ〜、ナビゲーターさんがスイの頭の中で喋りかけてくれて話し相手になってくれたんだ。
【スイ】それでパパ、宿は見つかったの？
【ユウマ】え？
【ユウマ】（おいおいナビゲーターさんよ〜、これは一体全体どういうことだ？）
【？？？】スイ様には、さすがにあなた様のしたことは到底言えませんので、スイ様には「宿を見つけるのが遅くなるかもしれないからここで待っていて欲しい。ナビゲーターが話し相手になってくれるよ」という風にして時間を潰し、待っていました。
【ユウマ】（そういうことか、めっちゃナイスだ！ナビゲーター）
【？？？】いえいえ、お役に立てたのであればそれで
【スイ】ねぇパパ？
（ユウマの服の裾を引っ張るスイ）
【ユウマ】ん？どうしたんだ？スイ
【スイ】スイ、早く宿行きたい！
【ユウマ】うぐっ、ちょ、ちょっと待ってね〜
【スイ】うん！待つ！
【ユウマ】（どうするかぁ、まだ宿なんて見つけて〜、って待てよ？俺が前に泊まったところに行けばいいじゃん！）
【ユウマ】（たしか転移魔法は一度行った場所なら転移できるはずだよな？ナビゲーター）
【？？？】はい、その通りです。では転移しますか？
【ユウマ】（頼んだ）
【？？？】では転移します
ヒュン
（ユウマが最初に泊まった宿の入り口の前に転移したユウマとスイ）
【ユウマ】ここだ！
【スイ】ここがぁ！
【ユウマ】そう！
【ユウマ＆スイ】泊まる宿ぉ〜！！
（宿のドアを開け、受付をし、部屋の前にいく）
ウィィィン（ドアの開音）
バタッ（ドアの閉音）
【ユウマ＆スイ】おぉ〜✨
【ユウマ】（2回目だけどやはり野宿とは比べ物にならないくらいいいな）
【スイ】わーい！
（スイはベッドめがけて走り、ベッドに向かって飛ぶ）
【スイ】ふっかふか〜//
【スイ】幸せぇ〜//
【ユウマ】そうか！それはとてもよかった！
（こうしてまた1日が過ぎた）
（翌日）
【ユウマ】んぅ…
【スイ】んんぅ…
（二人とも同時に起きた）
【スイ】んん…
【ユウマ】（スイはまだ眠そうだな）
【ユウマ】スイ〜眠いなら寝ててもいいぞ〜
【スイ】じゃあ寝るぅ〜
バタッ（ベッドに横たわる音）
【スイ】すぅ…すぅ…
【ユウマ】（さてと、そういや昨日のあの能力吸収のやつで一体どのくらいの能力が吸収されたのか見なくてはな）
【ユウマ】（あの男たちの件で転移魔法なんかも使えるようになってたし、気になるけど見たら後悔しそう…なんか、危険な魔法とか吸収してたらやばそうだからな〜）
【ユウマ】（あぁ〜怖い…でも見るしかない、か）
【ユウマ】プロフィール
［プロフィール］
名前:如月ユウマ
年齢:15
種族:人間
職業:冒険者
レベル:24
眷属・従属:なし
耐性:音耐性Lv.100
スキル:全自動全方位斬撃、能力吸収支配
能力吸収:黒炎爪撃、炎息、鋼突進
支配:能力吸収支配、吸収付与、音耐性支配、氷魔法支配………「全て閲覧する」
【ユウマ】（ん〜………なんかあるなぁ）
【ユウマ】（全て閲覧する？これってあれだよな、小さい画面じゃあ表示できる限界があるからこういうやつであとのやつをまとめてるんだよな）
【ユウマ】（つまりはこれを押せば……）
ポチッ
［プロフィール］
名前:如月ユウマ
年齢:15
種族:人間
職業:冒険者
レベル:24
眷属・従属:なし
耐性:音耐性Lv.100
スキル:全自動全方位斬撃、能力吸収支配
能力吸収:黒炎爪撃、炎息、鋼突進
支配:能力吸収支配、吸収付与、音耐性支配、氷魔法支配、炎魔法支配、雷魔法支配、水魔法支配、土魔法支配、上級炎魔法支配、上級雷魔法支配、上級水魔法支配、短距離転移支配、初級治癒魔法支配、中級治癒魔法支配、眷属魔法支配、重力魔法支配、記憶支配、空間把握支配、
【ユウマ】、、、
【ユウマ】（思ってた2、3倍はあったな）
【ユウマ】（なんだよこれ）
【ユウマ】（炎魔法とかの属性系はまぁわかるとして、短距離転移はさっき使ったからまだわかるとして、眷属魔法？なんじゃそりゃ、重力魔法…はまだ100歩譲ってわかるよ？、それで記憶支配ってなんだよまじで）
【？？？】お教えしましょうか？
【ユウマ】（あぁ、頼んだ）
【？？？】はい、ではまず眷属魔法から。眷属魔法はいわばテイム魔法の上位種です。モンスターが自身より弱かった問答無用で自身の駒とすることがかのすることが可能です。これは人間以外に作用します。人間や亜人族なんかは奴隷魔法、主従魔法を使用することで駒にできます。
【ユウマ】（ぜんぜんいい能力じゃないじゃん…まだ眷属魔法はいい使い方できそうだけど、その奴隷魔法と主従魔法は悪い使い方しかできなくないか？）
【？？？】おっしゃるとおり世間では悪い使い方が9割ほどです。
【ユウマ】（やっぱり…）
【？？？】そしてまた一つの記憶支配とは、一度見た元などは決して忘れない完全記憶能力、そして対象者の記憶を改竄することが可能な記憶改竄能力が主に備わっているようです。
【ユウマ】へぇ〜、意外と便利だな
【？？？】私は今ここで、あなた様に一つ頼みがございます
【ユウマ】（なんだ？急に）
【？？？】私に眷属魔法を使用してください。
【ユウマ】え？？！
【？？？】眷属魔法は人間や亜人族以外なら基本全般眷属にできます。眷属は実態がないと眷属にならない。つまりは逆に言うと眷属は実態が必ずあるということ。つまりはあなた様が私に眷属魔法を使用することで、私に実態がやどると言うことです。
【ユウマ】（なるほど）
【？？？】どうか使ってはいただけないでしょうか？私は実際に実物の形であなた様の役に立ちたいのです。
【ユウマ】（わかった、ナビゲーターはすごいやつだ、きっと頼りになるだろうな）
【？？？】はい。それで、もう一つお願いをしても？
【ユウマ】（なんだ？）
【？？？】眷属魔法を使うにあたって、私に名前をつけてもらえないでしょうか？
【ユウマ】（えっ…）
【？？？】さすがにナビゲーターじゃあ他の人たちが少しばかりか違和感を感じてしまう可能性が高いので
【ユウマ】（名前…か）
【ユウマ】（やばい、スイの時でさえナビゲーターの助言があって決まったようなものなのに、）
【？？？】なんでもいいです。好きなように名前を決めて欲しいです。
【ユウマ】（ん〜〜〜〜〜〜〜……）
（悩みに悩み、悩んだ、だがその悩んだ時間はわずか3秒ほどだった）
【ユウマ】（いまひとつ思いつかった、すまない。そこで提案なんだがナビゲーターの見た目で決めたいな）
【？？？】私の見た目？
【ユウマ】（うん、いまの姿がないなら、眷属魔法を使ったあとの実態がある姿を見て名前を決めたいなと）
【？？？】なるほど、では…
（急にユウマの前から光が出始めた）
【ユウマ】（おぉ…これが？）
【スイ】んん？あぁ！光ってる〜！✨
（光は数秒後には消え、消えたらそこには全裸の女の子が立っていた）
【？？？】成功しました！あなた様、どうしょうか〜…ってあなた様？どうされましたか？
【ユウマ】！！！！！！
【ユウマ】（あ、あ、あ……）
【スイ】！！！
（ユウマには異世界の自分と同じくらいの年齢と背格好の裸の女の子が目の前にいる、そんな状況、いくら元が40代のおっさんでも、見たことのない体だからこそ、耐えられないものがある）
【ユウマ】あ、あっ……
バタッ
【スイ】パパ？パパ？！！
【？？？】あなた様？！大丈夫ですか？！
（ユウマは頭から湯気がでるほどの恥ずかしさで気を失い、ふたたび起きたのは夕方ごろだった）
【ユウマ】うぅ…デジャブ…
【スイ】パパ大丈夫？
【ユウマ】あぁ、もう大丈夫だ。
（ベッドに横たわるユウマ、ベッドの上でユウマの横に座っているスイとベッドの横で立っているナビゲーター）
【？？？】あ、あの〜。
（ナビゲーターの方を向くユウマ）
【？？？】私の姿、どうでしょうか？
（ユウマの目に映ったのは、白い髪にロングな髪、華奢な体でユウマの着替えである白いシャツと藍色の半ズボンをはいているナビゲーターの姿があった）
【？？？】どうでしょうか？
【ユウマ】あぁ、すごく可愛いよ
【？？？】あっ、ありがとうございます///
【スイ】むぅ〜…
【ユウマ】あぁ、ごめんごめん
【ユウマ】スイも十分可愛い、なんならナビゲーターより断然可愛いぞ〜
【スイ】えへへ〜嬉しいぃ〜♪
【？？？】それであなた様
【ユウマ】はい
【？？？】お名前を〜
【ユウマ】あっ、そうだったね…えぇとね…どうしようかな、
【ユウマ】んん〜
（ユウマはナビゲーターを隅々まで見て、そこから少し考えた）
【ユウマ】んん〜…じゃあね
【？？？】はい
【ユウマ】ハク…はどうかな？
【？？？】ハク…ですか
【ユウマ】うん、一番最初に白ってイメージが浮かんだんだ
【？？？】ハク…
【ユウマ】うん、嫌だったかな？
【ハク】いえ、嫌ではありません。私は、今日から主様に扱えする眷属、「ハク」なのです！
（決めポーズをするハク）
【スイ】おぉ〜
（拍手をするスイ）
【ハク】では着替えますね
【ユウマ】え？着替えるってどう言う…
（ハクは人差し指を上に向け立てると、ハクの体が光り少しゴツイような服装になった）
【ハク】これが、眷属の姿、眷属の服装ですね。
【ユウマ】少しゴツイ服装なんだね
【ハク】主様の眷属のイメージがこういう感じでしたのでこんな服装になったのです。
【ユウマ】そうなんだ
【ハク】はい
【ハク】では…
（ハクはユウマの手を握り、真剣な顔でユウマの顔に近寄る）
【ユウマ】（えぇ？！ちょ、何する気？！）
【ハク】主様
【ユウマ】は、はい！なんでしょうか
（ハクは真剣な表情から急にニコッと笑い口を開く）
【ハク】私もライセンスを作ってともに依頼をこなしたいです。
【ユウマ】、、、あ、はい
【ユウマ】じゃあ、もうそろ夜になるし、明日でいいかな？
【ハク】はい！ぜひとも！
【ユウマ】じゃあ俺はこのまま寝ようかな
【ハク】あっ//、でしたら私が添い寝を〜
【スイ】いやっ！パパの隣はスイのもの！
【ハク】あらあら…スイ様がそういうなら譲りますわ
【スイ】やったぁ〜✨
【ユウマ】こらこら〜、ハクもう一つのベッドで寝てくれ
【ハク】わかりました〜
【スイ】パパ〜♪
（スイはユウマに抱きつき、ハクは隣のベッドに横たわる）
【ユウマ】じゃあみんな、おやすみ〜
（二人は同時に）
【スイ】おやすみ！パパ！
【ハク】おやすみなさいませ、主様。
【ユウマ】（そういやあれだけの能力を扱うとなると結構なんでもできるんじゃないか？ハクがどのくらい強いのかはわかんないけど、少なくともスイはあの男達の件のように守らなくては…親として、強き者として…スイを護らなくては）
【ユウマ】（俺にはそれだけの力があるはずだ）
（窓から夜空を見る）
【ユウマ】（明日も頑張るぞぉ）
