7話 スイの魔力の秘密
【???】魔王です。
【ユウマ】(、、、え?魔王?!!)
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【ユウマ】(魔王…やっぱいるんだな)
【???】はい、それでスキルの話に戻るのですが
【???】能力吸収支配は吸収した能力を支配する。扱うとは違い支配します。そのため、吸収した段階でその能力の1から100まで全ての力を思う存分扱うことができます。
【ユウマ】(すご…)
【???】そしてもう一つ、能力吸収支配は能力吸収支配自体も吸収し、支配することもできます。
【ユウマ】(能力吸収支配自体も?!)
【???】はい、ですので、能力吸収支配を吸収し、支配すれば能力吸収支配の真髄能力である「吸収付与」が扱えるようになります。
【ユウマ】(ちょ、ちょっとまってくれ)
【???】はい、なにか説明が足りませんでしたか?
【ユウマ】(真髄?付与?もう少し詳しくお願いしたいな)
【???】わかりました。ではまず真髄能力から説明いたします。
【ユウマ】(頼んだ)
【???】真髄能力とは、文字に起こすと真髄能力、真髄とは奥底に眠る本来の力、真髄能力は内からの真の力のことをさします。
【ユウマ】(なるほどね、じゃあ「吸収付与」っていうのは?)
【???】はい、正式名称「吸収付与」は、吸収した能力を自身だけでなく他の者にも能力効果を付与されることができます。
【ユウマ】(へぇ〜、そんなことができるんだ)
【???】ですが本来ならば吸収付与は能力効果のみ。ですがユウマ様は支配を持っています。つまりは吸収付与も能力吸収支配を使い支配することで、吸収付与は経験値などの色々なものも他者に与えられるようになります。
【ユウマ】(つまりは支配しまくれと?)
【???】はい、ですが支配しまくっても支配できる上限はあります。
【???】支配数に上限はおそらくありませんが、支配したものの能力を支配する回数は上限があり。その上限がくればこれ以上支配してもなにも得られないというサインです。
【ユウマ】(なるほどな、つまりは経験値を得るには支配すればいいのか、よしやってみるか)
【???】あぁ、いえ、もうすでに私がやりました
【ユウマ】(え?)
【???】プロフィールをご覧くださいませ。
【ユウマ】(え?)
【ユウマ】(プロフィール!)
[プロフィール]
名前:如月ユウマ
年齢:15
種族:人間
職業:冒険者
レベル:24 ⇧+10
眷属・従属:なし
耐性:音耐性Lv.100
スキル:全自動全方位斬撃、能力吸収支配
能力吸収:黒炎爪撃、炎息、(new)鋼突進
支配:(new)能力吸収支配、(new)吸収付与、(new)音耐性支配、(new)氷魔法支配
【ユウマ】(おうおう、なんかいろいろと追加されてるな)
【ユウマ】(ローズさんの音耐性、スイの氷魔法があるのはなぜなんだ?)
【???】能力吸収支配が勝手に吸収して私が支配した時にそうなったんでしょう。
【ユウマ】(え?てことは二人ともなくなったの?あと耐性って能力じゃないきが)
【???】全て支配により進化したから成せたことです。進化により耐性なども吸収できるように、進化したから能力や耐性を複製し、自身に吸収することが可能になったのです。
【ユウマ】(なんか一気に強さのレベルが上がった気がする)
【???】説明は以上です。それで再度問いますが
【ユウマ】(ん?なんだ?)
【???】スイ様に経験値を……
【ユウマ】(渡す!っじゃないか、付与で同じ量経験値をスイにやるのか)
【???】そういうことです。では付与させま〜……した。
【ユウマ】(一瞬だな、本当にやったんだろうが、こんな一瞬でなんでもやると疑いの目をむけてしまう…)
(ユウマは草原で元気に走り回って遊んでいたスイを呼ぶ)
【ユウマ】お〜いスイ〜!ちょっときて欲しいんだが〜
(スイはユウマの声に気付き、走ってユウマの元へ行く)
【スイ】は〜い!!
(スイはユウマの元へいき、寝そべってるユウマのお腹の上に頭をおき、寝そべった)
【ユウマ】ちょちょ、スイぃ〜
【スイ】パパ、今はスイの枕〜!!
【ユウマ】しょうがないな〜、、
【スイ】えへへ、やったぁ〜
【ユウマ】(この状態でもスイのプロフィールは見れそうだし見るか)
【ユウマ】(一般鑑定)
[プロフィール]
名前:スイ
年齢:8
種族:人間
職業:なし
レベル:13 ⇧+10
魔力量:8192
眷属・従属:なし
耐性:全状態異常無効化
スキル:氷魔法Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ
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(スイの魔力量を見たユウマは)
【ユウマ】(ん?あれ?おかしいな、スキルがバグったか?)
【ユウマ】(一回スキル解いて、もっかい見てみよう…)
【ユウマ】(一般鑑定)
[プロフィール]
名前:スイ
年齢:8
種族:人間
職業:なし
レベル:13
魔力量:8192
眷属・従属:なし
耐性:全状態異常無効化
スキル:氷魔法Ⅰ.Ⅱ.Ⅲ
[2ページ目を見る]
【ユウマ】(え?嘘だろ?え?)
【ユウマ】(1、2、3、4桁、4桁?!!)
【ユウマ】?!!
【スイ】パパ?どうしたの?なにかびっくりしているような気がするのぉ
【ユウマ】ス、スイ〜?驚かずに聞いてくれよ〜?
【スイ】うん!
【ユウマ】スイは今レベル13なんだ。
【スイ】おぉ〜!レベルあがってるぅ〜!
【ユウマ】それもそうだが、驚くべきことはそれじゃない
【スイ】違うの?
【ユウマ】あぁ、実はな、スイの魔力量がとんでもなかったんだ
【スイ】魔力量?たしかレベル3のときは8だったようなぁ?
【ユウマ】そうだ、それで10あがった今は、
【スイ】今は?
【ユウマ】8192だ
【スイ】、、、
【スイ】え?えぇぇ
【ローズ】なんだってぇぇぇ?!!
(スイは驚くリアクションをローズにとらえてしまった)
【ローズ】あんちゃんの子、えっとたしかスイちゃんだっけか、魔力量がレベル13で8192?!!
【ローズ】世界中探してもそんな上がり幅のやつは前代未聞、存在しないぞ
【ユウマ】で、ですよね、やっぱりやばい上がりようだよね
【スイ】どうしてこんなにあがってるの?
【ユウマ】それは詳しくはわからないんだけど、おそらくスイの魔力量はレベルと比例して2倍へ2倍へと増えていると思うんだ。
【スイ】2ばいに?
【ユウマ】そうだ、レベル3で8、2の2倍を3回すると8。累乗を使うんだ。つまりは2の3乗だな。
【スイ】2のさんじょう?るいじょう?スイわかんない〜……
【ローズ】累乗っていうのがなにかはしらんが、あんちゃんが言っていることは間違ってはなさそうだな、つまりはおその累乗っやつで表すと2の13乗ってことだろ?
【ユウマ】はい、その答えはスイの今の魔力量と同じ8192になります。
【ローズ】なるほどなぁ〜、つまりは1レベル上がるごとに2倍されていくのか
【ユウマ】はい!
、、、、、
【ユウマ&ローズ】(え?強すぎじゃね?)
(二人はスイの今後の成長に若干の恐怖を覚えてしまった)
(メタルビックホーンを討伐し、長い休憩を終え、みんなは馬車にのりローブタウンへと戻っている最中のこと)
【ユウマ】(おーいナビゲーター?いるか?)
【???】はい、なんでございましょうか?
【ユウマ】(魔力って多ければ多いほど魔物とかに勘付かれたりするか?)
【???】いえ、そんなことはありません。1でも1万でも変わりませんよ。
【ユウマ】(そうか、なら安心だな)
【???】ではまた。あなた様が必要とした時に…
(スイは疲れてユウマに膝枕をしてもらい、眠っている)
【ユウマ】(スイ、本当にすごい子だな…まさか魔力量が累乗にしたがって増えるなんて…いやいや、もしかしたら上がり幅がすごいってだけで、もしかしたら累乗ではない可能性も……ないか、)
(眠っているスイの方を見るユウマ)
【ユウマ】(スイは将来、きっと凄い子になるんだろうなぁ、そして俺とスイの最強コンビが本当に誕生するかも♪)
【ユウマ】(スイは氷魔法だよな、あれだけ魔力量があるからとんでもない魔法とか打てるんじゃないか?)
、、、、、
(するとユウマはとある一つの問題を思い出した)
【ユウマ】(っは!!!)
【ユウマ】(そうだ思い出した、そういやスイ魔法使ったことないしまだ使えたためしもないじゃん)
【ユウマ】(帰ったらもう一度スイが魔法を使えるようになるために頑張るか〜)
(約50分後)
【馬】ヒヒーン!
【ローズ】よし、着いたぞ
(馬車から降りるユウマとスイ)
(ローズの方は向き、お礼を伝えるユウマ)
【ユウマ】ありがとうございました!
(去ろうとするユウマにローズは)
【ローズ】ちょいちょい、あんちゃん
【ユウマ】??
(ローズは手をだし)
【ローズ】なにか忘れてるもんはないか?
【ユウマ】え?
【ユウマ】……………
【ユウマ】あ、
(ユウマは手持ちの財布を出した)
【ローズ】30両から先、10両ごとに銅貨1枚だから今回は銅貨2枚だ!
(ユウマは財布というなの袋から銅貨2枚をだし、ローズに手渡した)
【ローズ】毎度あり〜、またよろしくな!あんちゃん
【ユウマ】は、はい〜。
【ローズ】今度は忘れんなよ〜
【ユウマ】は、はい〜。
(ユウマはローズに別れを告げ、スイとともにギルドへと向かう)
【???】おい、見ろよあの水色の髪のガキ
【???】あぁ、見てるぜ
【???】あいつを売れば、相当な金が手に入るぞ
【???】あんな弱そうなガキ、俺が一人で片付けてやるぜ
【???】じゃあ俺とお前は水色のガキを連れ去るか
【???】ひっひっひ、あの水色のガキはかなり高値で売れそうだ。
(家と家の間の路地から何者かが二人を狙う)
(二人は気づいていないままギルドへと入る)
(ドアを開けた建物内に入ると)
【冒険者A】(小声)おいおい、あいつ、たしか今朝メタルビックホーンの依頼を受けたやつだよな?
【冒険者B】(小声)あぁ、依頼達成したのか?それとも逃げ帰ってきたのか?
(ユウマとスイはカウンターにつく)
【ユウマ】(収納)
(するとユウマの目の前にメタルビックホーンの首が現れた)
【受付嬢】え、えぇ??!
【受付嬢】ユウマ様、いつのまにボックススキルを?!
【ユウマ】あはははは〜
【ユウマ】(言えない、実はこの町に戻ってきた瞬間から、能力吸収が発動しまくって俺の近くにいた人全員のスキルを複製吸収しまくってとんでもない量のスキルを手にしてしまったことに……そしてそのときにボックススキルも手に入ったことに)
【受付嬢】と、とりあえず、依頼達成おめでとうございます。
【受付嬢】報酬の話をしていませんでしたね。ご用意しますので少々お待ちください。
【ユウマ】あ、はい
(そうして待つこと約1分)
【受付嬢】お待たせしました。
(中身がパンパンに詰まった袋をカウンターに置く)
【ユウマ】え、、これは、
【受付嬢】報酬です!銀貨25枚。
【ユウマ】25枚?!なんでそんなにも枚数が、
【受付嬢】依頼が出てから結構な時間たったから少し報酬が上乗せされています。
【ユウマ】そういうことか、
【受付嬢】はい!ではお受け取りください
【ユウマ】わ、わかりました。
(ユウマは報酬をうけとり、スイとともにギルドを出た)
【ユウマ】さてと、スイ
【スイ】ん?なぁに?パパ
【ユウマ】これからスイが魔法を使えるようにするための訓練をはじめよっか
【スイ】訓練〜??なにそれ面白そう!
【ユウマ】その前に〜…
(ユウマとスイはベンチに座り、ユウマは財布の中にある通貨を全てだし、枚数を数えている)
【ユウマ】銅貨が18枚…銀貨が26枚…金貨が1枚か
【ユウマ】(スイの服を買うのに銀貨を4枚使ったが悔いはない、なぜならスイが可愛いしとても似合ってるからだ)
【ユウマ】(スイはやっぱり白色の服が似合うと思って白のワンピースに胸元に水色のジュエリーがある服装を買ってみたが、似合いすぎててやばいんだよな)
【ユウマ】(いや〜、眼福眼福〜っていかんいかん)
【ユウマ】これだけあれば数日は宿に泊まれるな
【スイ】やど〜?
【ユウマ】そうだ、もうお外で寝る必要はないんだ
【スイ】本当?!!、でもパパとお外で寝るのもよかったよぉ
【ユウマ】そうか、ならたまには野宿するのもいいかもな
【スイ】うん!
(こうして二人は本日泊まる宿がある場所へと向かった)
(…その道中…)
【???】Lv2炎魔法「フレイム」!!
【ユウマ】?!!
どかーん!!
(何物かが急にユウマ達に向かって魔法を使ってきた)
【???】へへ〜、これで楽にさらえるぜ
【???】おいおい、あるってこと忘れんなよ、傷物だと安くなっちまう
【誘拐男A】そうだったな、だがこれで手っ取り早くさらえるだろ?
【誘拐男B】それでも傷物になっちゃあおしまいだぞ
【誘拐男C】そうだよ、あと少しは加減を覚えろ、こんな派手にやれば人が寄ってくる、早くさらうぞ
【誘拐男A&B】おう!
(煙が消えてきて、視界が晴れそうな時)
【誘拐男C】よしいくぞ!
【誘拐男A&B】おう!
(誘拐男達はスイをさらうため走ってユウマ達がいた場所に向かう)
(すると)
ザシュザシュザシュ
(煙は一瞬で晴れ、誘拐男達は攻撃したはずのユウマが傷一つなく立っている姿に驚いく)
【誘拐男A】なに?!
【誘拐男B】おいおい、ちゃんと狙えよ
【誘拐男A】ちゃんと狙ったよ
【誘拐男B】ならなんで無傷なんだよ
【ユウマ】おい、お前達
【誘拐男A】あぁ?
【ユウマ】俺のスイを誘拐だと?
【ユウマ】許せん
(斬撃により地面が割れ始めた)
【誘拐男B】おい、これ、やばくね?
【誘拐男C】うろたえるな!行くぞ!
【誘拐男達】うぉぉぉお!!
(誘拐男たちはスイめがけて走っていく)
【ユウマ】、、、
【ユウマ】(ナビゲーター、スイに安全なところに転移してくれ)
【???】はい
ヒュン
(スイはユウマとスイが野宿していた場所に転移した)
【スイ】ふぇ?
【誘拐男A】おい、水色のガキがいなくなったぞ
【誘拐男C】どういうことだ…
【ユウマ】おい、おまえら
【誘拐男達】ひぃ!
(目が本気なユウマ)
【ユウマ】俺のスイを誘拐だと?許せん、、、
【ユウマ】許せん!!!