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2話 異世界の町

【ユウマ&女性】え、人?!

―――――――――――――――――――――


(両者目と目が合って固まってしまう)


【ユウマ】人?こんな森に?

【女性】人?こんな所に?どうして?

【女性】あ、あなたは誰?どうしてこの森に?

【ユウマ】…!

【ユウマ】あぁ、俺は気づいたらこの森にいたんだ、行くあてもないからこの森を彷徨っていたんだ。

【女性】それはそれは…

【女性】よろしければ、私が住む町が近くにありますので、案内しましょうか?

【ユウマ】(町?!異世界の町!!)

【ユウマ】行きます!


(数分歩くと、木がどんどん少なくなっていき,視界も晴れてきた)


【ユウマ】わぁ!これが町ですか?

【女性】はい、これが私が住む町。「ローブタウン」です。

【ユウマ】わぁ✨すごい…

(これが異世界の町か、思ったより栄えてるな、でもやっぱり異世界の町は魔物とかがいるせいか城壁があるな)


(街の入り口、門の前まで来た)


【兵A】ローブタウンへ入るには、ローブタウンの住民バッジか、銀貨2枚を支払うことです。

【ユウマ】思ったより厳重だな


(女性が住民バッジを見せる)

【女性】はい

【兵A】ふむ、よろしい。

【兵A】ところで、後ろにいる方は何者だ?

【兵A】君はここに住んでる人か?

【ユウマ】あ、いえ、違います。

【兵A】なら銀貨2枚だ。

(兵Aが手を出して要求する)


【ユウマ】(どうしよう、銀貨ってなに…持ってないよ)


(すると女性が間に入り)


【女性】この人の分は私が払います。

(女性は銀貨2枚を兵Aに渡した)


【兵A】ふむ、よろしい、入るがよい。

【ユウマ】あ、ありがとうございます。


(城門から街へ入っていく女性とユウマ)


【兵A】(小声)おい、今の男町に入るのに通貨すら持ってなかったぞ

【兵B】(小声)あぁ、町に入るのには通貨が必要不可欠なのにな

【兵A】まったくだぜ


(町に入ると、あたり一面建物一色になった)


【ユウマ】おー、すごい!

【ユウマ】(建物がある!ちゃんとした町だ!)

【ユウマ】おぉ〜!

【ユウマ】(商店か、変な形だけど、あれは果物か?なんか食べるのに勇気がいる形のやつもあるが、ちゃんとした食料っぽいな)

【女性】私はここでお別れかな。

【女性】こっちに用があるのでね。

【ユウマ】はいわかりました、ありがとうございました。銀貨まで払ってくださって。

【女性】いいよいいよ、困った時はお互い様だろ?

【ユウマ】(優しい人でよかった)

【女性】この町には冒険者ギルドがあるから、お金に困ったらそこで依頼を受けてお金を稼ぐといい。もし戦える力がなかったら、商人ギルドにいって商人になるといいさ。

【ユウマ】(なるほど、ギルドがあるのか)

【女性】あ、それと


(女性はユウマに何かが入った袋を渡した)


【ユウマ】こ、これは?

【女性】通貨だよ、これで最低限は生活できるはずだよ。


(中身を見ると銅貨が10枚入っていた)


【ユウマ】これは?

【女性】銅貨だよ。

【ユウマ】(女性が言うには、この世界は6つの通貨があるらしい)


―――――――――――――――――――――

【通貨内訳】

銅貨  =銅貨1枚分

銀貨  =銅貨10枚分

金貨  =銀貨10枚分

白金貨 =金貨10枚分

黒金貨 =白金貨100枚分

虹金貨 =黒金貨100枚分

―――――――――――――――――――――


【ユウマ】(このような感じでこの世界は成り立っているという)

【ユウマ】(つまりは、銅貨10枚ってことは、銀貨1枚分ってことか)

【女性】じゃあ私はいくね!

【ユウマ】何から何までありがとうございます!よろしければ名前を聞いても?

【女性】私の名前かい?私の名前はね。

【女性】「リア・アルベルト」さ

【ユウマ】リア・アルベルトさん。

【リア】リアでいいよ〜!じゃぁね〜!

【ユウマ】あぁはい!またいつか〜!


(リアと別れたユウマは、一人で冒険者ギルドの建物へと向かう)


【ユウマ】ここが冒険者ギルドか

(よし、入るぞ)


(扉を開けると目を映った光景は、そうまさに異世界のギルドと言う感じだった)


【ユウマ】(本当に受付嬢だ、それに看板にはいろんな紙がある,あの紙が依頼書ってことかな?)


(歩いて受付嬢のとこまで行く)


【ユウマ】あの〜、すみません

【受付嬢】はい!なんでしょうか?

【ユウマ】依頼を受けたいのですが…

【受付嬢】わかりました!ではライセンスをご提示ください。

【ユウマ】(へ?ライセンス?)

【受付嬢】ライセンスはお持ちではないですか?

【ユウマ】は、はい…

【受付嬢】でしたらまずはライセンスを作りましょうか。

【ユウマ】どうやって作るんですか?

【受付嬢】簡単です!

(一枚の書類をだす)


【受付嬢】ここに名前、年齢をお書きください。

【受付嬢】それと、書き終わりましたら魔力チェックというものをします。

【ユウマ】魔力チェック?

【受付嬢】はい、魔力チェックとは、その名の通り魔力がどの程度あるのかを測るものです。魔力の度合いにより多少依頼が優遇され、より難易度が高い依頼が受けられるようになります。

【ユウマ】(へぇ〜そんなものがあるのか)

【ユウマ】これでいいですか?

(書類を渡す)


【受付嬢】はい!大丈夫ですね。では魔力チェックをしますので、お手を。

【ユウマ】あぁ、はい。

(手を出す)


【受付嬢】では計らせていただきます。

(受付嬢はユウマの手を握る、すると手の中から突然発光し、数秒後には消えた)


【受付嬢】はい!終わりましたよ

【ユウマ】い、今のは?

【受付嬢】今の光は魔力を測るための魔法?とでもいいましょうか。

【ユウマ】は、はぁ。

【ユウマ】(でた、魔法、アニメでもあったが、本当によくわからないもんだな)

【受付嬢】(小声)ユウマ様の魔力量は50…っと

【ユウマ】(50…か)

【ユウマ】50ってどのくらいなんでしょうか?

【受付嬢】50は、平均より少し低いくらいですかね。

【ユウマ】げっ、(まじかぁ、無敵スキルがあっても体は平均以下ってことぉ?)

【受付嬢】これにてライセンスができました!どうぞ受け取りください。

(ユウマは少し硬いカードを受け取った)


【ユウマ】これがライセンス?

【受付嬢】はい!これで晴れて冒険者になりました!

【受付嬢】さっそくですが、何か依頼を受けますか?

【ユウマ】はい!何かいいものはありませんか?できればたくさんお金が手に入るものがいいのですが…

【受付嬢】うーん、そうですね〜でしたらこちらはいかがでしょうか?

【受付嬢】初心者には少しばかり難易度が高いです

が、報酬はかなりいいですよ。


―――――――――――――――――――――

【依頼】

・ゴブリン3体の討伐

難易度:E

報酬:銅貨5枚

―――――――――――――――――――――


【ユウマ】(ゴブリンか)

【ユウマ】この難易度Eというのはどのくらいの難易度なんですか?

【受付嬢】難易度Eは下から2番目ですね。

【受付嬢】一番下がF

【受付嬢】そこからE→D→C→B→A→Sという感じで、難易度には7段階あります。

【受付嬢】冒険者にもこのようなランクはありまして、冒険者ランクといいます。

【受付嬢】ユウマ様は今冒険者になったばかりですので一番下のFランクです。

【受付嬢】こちらも先ほどと同じようにFからSまでありますが、冒険者ランクにはSの先にSSというランクがございます。

【ユウマ】SSランク…(なんかどっかのゲームで聞いたことある気がするな)

【受付嬢】SSランクは一人で国を壊すほどの戦力を持っている、と言った方がわかりやすいですかね。

【ユウマ】!!?(え、国を?!)

【ユウマ】やばーい…

【受付嬢】ですね。

【ユウマ】まぁ、とりあえずゴブリンの依頼、受けさせていただきます。

【受付嬢】ありがとうございます。では行ってらっしゃいませ。

【受付嬢】ゴブリンは、この町から南へ10両ほどの場所に生息しています。

【ユウマ】10両?

【受付嬢】1両=100メートルですね。

【ユウマ】(なるほど、ということは10両だと1kmか)

【ユウマ】(って、1km?!)

【ユウマ】遠くないですか?

【受付嬢】城門付近に馬車で遠くに行けるサービスがございます。徒歩3km圏内なら無料ですよ♪


(受付嬢の話を聞き、城門前にやってきた)


【ユウマ】これが、馬車か…

【ユウマ】(アニメでよく見た馬車だな)


(すると馬車の先頭部分から人がでてきた)


【送り屋】おう、あんたかい?受付嬢に言われたのは

【ユウマ】はい、ユウマと申します。

【送り屋】礼儀正しいな〜、俺は「ローズ・アルクス」っていうぜ。よろしくなあんちゃん!

【ユウマ】はっ、はい!

(すごく気さくな人だな)


(しばらくの間森の中を進んでいるユウマ)


【ローズ】そろそろつくぞ〜

【ユウマ】わかりました、ありがとうございます

【ローズ】気にすんな、これが送り屋の仕事だからよ。


(すると草陰から突然ゴブリンが1体こちらに向かってきた)


(馬車を止めたローズ)

【ローズ】ゴブリンだ!

【ユウマ】おでましか!

(ユウマは急いで馬車から出た)


【ユウマ】来い!ゴブリン!


(ゴブリンはまっすぐこちらに向かってくる)


【ゴブリンA】ぐぅぅぅ!

(ゴブリンは突然立ち止まり手に持っている木の棍棒を上にかかげた)

【ゴブリンA】ぐぅぅぅあ!


(すると四方から別のゴブリンが大勢出てきた)


【ローズ】なに?!こいつ一体だけじゃなかったのか…


【ゴブリンA】ぐぅぅあ!

(ゴブリン達は四方から一斉に走り出し襲いかかる)

【ゴブリン達】ぐぅぅぅあ!!


【ユウマ】「全方位斬撃(オールクリア)」!!


ザシュ、ザシュザシュザシュ!

(スキルを放つとゴブリンたちは一瞬で跡形もなく消え去った)


(襲いかかってくるゴブリンに怯えるローズ)

【ローズ】ひえぇぇぇ、、、って、え?

【ユウマ】よし!これで依頼達成ですね!

【ローズ】え、え?ゴブリンは?

【ユウマ】(ドヤ顔で)倒しました!

【ローズ】えぇぇぇ!!!!

【ローズ】こんな一瞬で6体いたゴブリンが!?


(ユウマの肩に手を乗せるローズ)


【ローズ】あんちゃんすごいぜ、凄すぎるぜ!

【ユウマ】い、いやぁ、あはは〜


(ローブタウンに帰る途中)


【ローズ】いやぁ、あれは本当にびっくりしたぞ

【ローズ】ゴブリンがあんな一瞬とは、すごい力を持ってるな、あんちゃん

【ユウマ】それほどでも〜、えへへ

【ユウマ】(こんな褒められるとは、やはりチートスキルなんだろうか)


(冒険者ギルドにて)


【ユウマ】ゴブリン倒しました!

(ゴブリンの首をカウンターに置く)


【受付嬢】はい、依頼より3体ほど多いので報酬は2倍にしておきます。

【ユウマ】ありがとうございます!

【受付嬢】はい、どうぞ受け取りください。

(銅貨が10枚入った袋を置く)


【ユウマ】ありがとうございます。

(袋を受け取り、ギルドを後にするユウマ)


【ユウマ】さて、もう夜か〜、どうしよ、泊まるとこなんて今から探すのか〜。

【ユウマ】どっかいいとかないかな〜


(すると後ろから聞き覚えのある声が聞こえた)


【???】おーい!

【ユウマ】ん?


(後ろを振り返ると、あの時助けてくれたリア・アルベルトことリアさんがこっちに来ている)


【リア】おーい、また会ったね!

【ユウマ】はい

【リア】冒険者ギルドはどう?

【ユウマ】さっそく依頼をこなして、報酬を貰いました

【リア】いいね!何か困ったことはない?せっかくまた会ったし、また助けてあげるよ

【ユウマ】だったら、どこか泊まれる宿はないかな?

【リア】ふ〜ん、宿ね〜、いま所持金は?

【ユウマ】あ、えーと、銅貨20枚です。

【リア】あははははは、むりむり〜

【ユウマ】えぇ…!

【リア】宿は最低でも銀貨4枚からだよ〜

【リア】今の2倍はないと泊まれないね〜

【ユウマ】じゃあどうしたら…

【リア】君,聞いたよ?ゴブリンを一瞬で跡形もなく倒したんだって?

【ユウマ】え?あぁ、はい

【リア】凄いじゃん!

【ユウマ】え?あぁ、ありがとうございます

【リア】そんな落ち込まないでよ〜、ほら!手出して

【ユウマ】あ、はい


(手を出せとリアは俺の手に何かを持たせた)


【リア】これあげる!君はすごく強そうだし、未来の投資ってことでね

【ユウマ】?


(手の中を見ると金貨が1枚あった)


【ユウマ】え。え?!金貨?!

【ユウマ】こんなものもらっちゃぁ、

【リア】あぁ!いいのいいの!貰ってもらって!

【ユウマ】じゃ、じゃあお言葉に甘えて、ありがとうございます。

【リア】じゃあ私はこれで、またね〜♪


(リアは走りさっていった)


【ユウマ】(金貨、これってたしか、1枚で銀貨10分だよな?)

【ユウマ】すげぇものもらっちゃったな…

【ユウマ】(でもこれで宿に泊まれる!)


(この後無事宿に泊まれた)


(翌朝)


【ユウマ】ふぅわ〜(あくび)

(窓から差し込む朝日と街の様子を見る)

【ユウマ】(さて、今日も一日頑張ろう!)


(ベッドから床に足をつけ、ユウマは宿を後にするのであった)


【ユウマ】今日も依頼こなすぞ〜!


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