1話 無敵スキル
(目を開けるとそこには辺り一面森しかなかった)
【ユウマ】ここ、は?
(周囲を見渡す、が本当に木しかないただの森のようだ)
【ユウマ】どうなってんだ?、、、そういやここにくる前に…
(回想)
【???】本当にすまない…君は無実なのに私の手違いで殺めてしまった。
【ユウマ】え、え?!!
【???】私は君たちで言う神にあたる存在。
【神様】先ほど申した通り、君は無実なのに私の手違いにより殺めてしまった。
【ユウマ】どうして…
【神様】本当にすまない。
【ユウマ】………
【神様】せめてもの償いとして、君に第二の人生を望む形で生きさせよう。
【ユウマ】…?それってどういう…
【神様】言葉の通りだ、何か望むことはないか?こう、健康体〜だとか、大金持ち〜とか、そういう系の。
【ユウマ】んー、じゃあこうしてください。
(回想終)
【ユウマ】そんな感じでここに来たんだっけ?
(立ち上がる)
【ユウマ】んー、ここがどんなところかわかんないし、とりあえず何しようか…
あっ!そうだ!神様からもらったスキル?を見てみよう。
(たしか、プロフィールって言えばいいんだっけ?)
【ユウマ】プロフィール!
(俺がそう言うと、目の前に文字が出てきた)
[プロフィール]
名前:如月ユウマ
年齢:15
種族:人間
職業:なし
レベル:1
眷属・従属:なし
耐性:なし
スキル:全方位斬撃、能力吸収
【ユウマ】ふむふむなるほどって、え!!
(年齢が、15?!転生前の俺の年齢って、42歳だよな?)
【ユウマ】嘘だろ…
(まじかよ、それに、スキルのこれ、なんだ?)
【ユウマ】名前からしてどちらとも強そうだな、早速使ってみるか!
【ユウマ】スキル「全方位斬撃」発動!
、、、、、
【ユウマ】あれ?何も起こらん。
(どういうことだ?斬撃、あっ、もしかしたら)
【ユウマ】何かものがあればいいんじゃないか?ということで、そこら辺にあった小石を使おう。それ!
(小石を天高く投げて、唱える)
【ユウマ】スキル発動!「全方位斬撃」!
(すると、小石が一瞬で消えた)
【ユウマ】あ、あれ?消えた?
(でも、消える瞬間に切れる音が聞こえたな、斬撃ってそういうことか)
【ユウマ】でも、塵一つ残ってないとか、やばくね?
(あとの能力吸収は、いくらやっても何も起きなかったので一旦保留にした)
(その日の夜)
【ユウマ】はぁ、もう夜か〜、
(第二の人生を送れるのはいいが、なぜ森なんだ?まぁ、アニメで見た異世界系は森から始まるのが定番っみたいなとこあるしな)
【ユウマ】それにしたって何もなさすぎやしないか?まだ魔物すら出てきてないのにな
(すると突然、少し遠くの低木が揺れ始め、物音がした)
【ユウマ】…!なっなんだ?
(まさか魔物とかそう言う系か?)
(揺れ動く低木から黒い影がこちらに向かって来た)
【ユウマ】(なんだ?暗いせいでなんなのか見えない、が、えぇいとりあえずやるしかない!)
(黒い影のものは走りながら近づき、徐々に姿も見え始めた)
【ユウマ】…?(犬?いや違う、これは、オオカミか?!)
【魔物】ぐぁぅ!!
(爪を立て、ユウマに飛びつく)
【ユウマ】え、え、え!うわぁぁぁ!!
(どうする、どうする、あっ、そうだ)
【ユウマ】「全方位斬撃」!
【魔物】ぐぅあ!!!!
ザシュ、ザシュ
【魔物】ぐぅあぁぁぁ!!
(絶え間ない斬撃により、跡形もなくオオカミっぽい魔物は消滅した)
【レベルアップ音】テレレーン♪
【ユウマ】ん?
(プロフィール画面が目の前に出てきた)
【ユウマ】あっ!レベルが上がってる!
[プロフィール]
名前:如月ユウマ
年齢:15
種族:人間
職業:なし
レベル:5 ⇧+4
眷属・従属:なし
耐性:なし
スキル:全方位斬撃、能力吸収
(new)能力吸収:黒炎爪撃
【ユウマ】(レベルがいきなり5?!、相当強かったのかな?スキルが強すぎて実感ないけど…)
【ユウマ】それと、新しく能力吸収って言う欄が追加されてるな、黒炎爪撃?
(さっき魔物が俺に向かって攻撃しようとした時に使ってた攻撃かな?たしかに赤黒い炎を爪にまとってたな)
【ユウマ】使ってみるか!
(手を前に出し、唱える)
【ユウマ】「黒炎爪撃」!
(するとユウマの手が赤黒い炎に包まれた)
【ユウマ】うわぁ、って、熱くない?
(試しに木を切れるかやってみよう)
ザシュ
(木は軽々と切れた)
【ユウマ】うぉぉ、すげぇ。
(あの魔物、こんな能力を持っていたのか、はっ!)
(スキルの能力吸収のことを思い出す)
【ユウマ】そうか、能力吸収ってこう言うことか。
【ユウマ】どっちもチート級の無敵スキル並みじゃないか?!
(地面に寝転び、眠りにつく)
【ユウマ】(これからの生活が楽しくなりそうだ)
(翌日)
【ユウマ】はぁぁ〜(あくびをつく)
【ユウマ】(さて、今日はどうするか…)
【ユウマ】(歩いてみるか、アニメとかでは歩いていた村とか町に着くのが定番!てことは俺だって、歩いていればそのうち何が…)
(2時間後)
【ユウマ】はぁ、はぁ、はぁ、
【ユウマ】(チクショー、何もないじゃねーか、現実はそううまくはいかないか)
【ユウマ】疲れたぁ、もう歩きたくない〜
(大きな岩によっかかる)
【ユウマ】どうするか、このままだとなんも楽しくないな、せめて人一人でもいたらいいんだが
(すると遠くから足音が聞こえてきた)
【ユウマ】(ん?足音?また魔物か?)
【ユウマ】(どんどん近づいてくるな、戦闘準備するか)
サッ、サッ、サッ(草が揺れ動く音)
【ユウマ】(………ごくり)
【女性】ん?
(目と目が合う)
【ユウマ&女性】え、人?!