第九章: オブジェクト指向
ユウトとレオンは、アランの指導のもとで新たな挑戦に向けて準備を整えていた。レオンの索敵スキルは正確な位置情報を提供し、ユウトの成長したRanモードの使い方と組み合わせることで、スライム討伐の効率を格段に向上させることが期待されていた。
「ユウト、今回は君とレオンが別々のイメージで行動しながら、情報を共有していくことにしよう。」
アランは二人にそう提案した。
「別々のプログラムで行動するって、どういうことですか?」ユウトは少し戸惑いながら尋ねた。
「それはね、君とレオンがそれぞれ独立して動きながらも、互いに情報をやり取りして協力するということだよ。各自が独立した役割を持ちながら、必要なときに情報を交換するんだ。」アランは説明を続けた。
ユウトとレオンは、それぞれの役割を決めることにした。レオンは主に索敵を担当し、ユウトは攻撃を担当することになった。これにより、二人が効率的に連携しながらダンジョン攻略を進めることができるようになった。
「僕はスライムの位置を正確に把握するよ。そしてユウトにその情報を伝える。」レオンは自信に満ちた表情で言った。
「いいね。レオンが索敵した情報を基に、僕がRanモードで攻撃を仕掛ける。お互いの役割が明確になれば、効率的にスライムを倒せるはずだ。」ユウトも同意した。
ユウトとレオンは早速新しい戦術を試してみることにした。レオンのサポートを受けながら、ユウトは索敵スキルを使って周囲のスライムの位置を正確に把握し、その情報をユウトに伝えた。
「ユウト、スライムが右前方に3匹いるよ。距離は約20メートルだ。」レオンの報告を受け、ユウトはRanモードに切り替えた。
「よし、行くぞ。」ユウトはその情報を基に、正確な位置に向かって棒を振ると、スライムに見事に命中した。スライムは一瞬で倒れ、次々とスライムを討伐していった。
「すごい、これなら確実にスライムを倒せる。」レオンは興奮した表情でユウトに言った。
「うん、お互いに協力しながら行動することで、効率が格段に上がったね。」ユウトも満足げに頷いた。
二人はオブジェクト指向の考え方を実践しながら、スライム討伐を続けた。それぞれが独立した役割を持ちつつも、必要な情報を共有することで、連携を強化することができたのだ。
「この方法なら、さらに複雑な敵にも対応できるかもしれないね。」ユウトは次の挑戦に向けて、さらなる可能性を感じていた。
ユウトとレオンは、新たな戦術を駆使しながら、次の冒険に向けて準備を進めていった。それぞれの役割を最大限に活かし、連携を深めることで、彼らの冒険はさらに広がっていくのであった。