元聖女の保護者
あけましておめでとうございます。今年もこの作品、新しい作品を上げていこうと思うので、よろしくお願いします。
私は衝動のまま窓に向かって走り出しました。
「クレハ!!」
「っ?!」
ところがアオイ様が私の名前を呼んだ瞬間、体の力がカクンと抜けました。私の体が膝から崩れ落ちます。
「?!」
突然のことに驚き、私は混乱します。
今までこんな経験が無いので怖くて仕方ありません。
しかも視界の端でアオイ様が風の結界を突破してるじゃないですか。確かにアオイ様の魔力は強いですけど、月の魔力は本来魔物を近づけないもので、普通攻撃に向けるものじゃないんですけど?!
「なあクレハ、俺の話を聞いて」
怖くて混乱した私は、思わず願ってしまいました。
「教皇様!!助けてください。」
だって聞きたくなかった。
アオイ様の言葉の続きを聞きたくなかったんです。
「は!?」
私の願いに応えて、窓がバンッと開きます。勢い良く開いたけど窓ガラスは割れていません。
私、器物破損は基本的にしないタイプなんです。存在消滅させるタイプとは違いますからね!!
「クレハ!!」
「教皇様!!」
窓から飛び込んできた私の保護者が、倒れている私を素早く抱きかかえました。
「これは……他人の魔力を取り込んだのか。」
保護者が私を見てすぐに私の体が上手く動かない原因を呟きました。
やっぱり他人の魔力がこもった食べ物を食べることにリスクあったんですね?なんで誰も教えてくれなかったんですか……。
「いや、聖女という立場上、他人に魔力がこもった施しを与えることはあっても逆は無いんじゃないかと思ってね。」
気軽に心を読む保護者。うん、流石保護者ですね。
言わなくても思いが伝わる信頼感と安心感!!
「とりあえずクレハの食べちゃった魔力は月の魔力だから、お願いすればいいよ。体の自由を奪わないでくださいってね。基本的に月の魔力は星の魔力のお願いには逆らえないからね。」
保護者の助言をもらって、体の魔力にお願いします。するとスッと体が動くようになりました。
体の自由が戻ると混乱していた思考が少し落ち着いてきます。
「おい待て。それは誰なんだよ?!」
アオイ様の叫びが部屋に響きました。
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次回もお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いします。




