パーティー買取額貢献ランキングー!2日目
ーー2日目。魔の森。
今日も良い天気だと、魔の森をゼロスフィリアを先頭にして進む。
昨日はあれから、常時依頼達成報告をミーナのカウンターで行い、買取カウンターで精算もして貰った。
記録カードに記載があった筈だが、ミスでもあったのか、買取カウンターの職員が席を少し外すと言って解体屋へ走って行ったのには驚いたが。
記録カードにミスがあったら記録カードの意味が無いんじゃないだろうかと思ったがそこは大人なので突っ込まない。
戻ってきた買取カウンターの職員に簡単に内訳を説明して貰うと、常時依頼でもあったレッドボアの査定額は36頭全部で金貨34枚銀貨5枚銅貨6枚で、平均して1体辺り銀貨9枚と銅貨6枚の日本円で言うと約10万円程となった。
グレーウルフの方は、連携が上手くいかず、毛皮の傷が多かったり、牙が折れてしまって、査定額が下がったりもして、5体で金貨2枚銀貨2枚銅貨5枚で、1体あたり銀貨4枚と銅貨5枚計算だ。
ここから、解体料が引かれるので、買取額貢献ランキングにカウントされる額は金貨29枚、銀貨4枚、銅貨4枚、鉄貨8枚の日本円で言うと約294万円だ。
因みにゼロスフィリアと話し合ってパーティーで動いた時は単純に2分割にしようとなった為、昨日の怜の収入としては日本円で言う147万円程だ。
「昨日は思った程稼げなかったから、今日は頑張ろう!」
怜の発言に、ゼロスフィリアはDランク冒険者の1日の収入としては十分過ぎるほど得ているのではないのか? と思いつつも、なんだか楽しそうなので、特に何も言わずに返答しておく。
「……そうだな」
「今日はグレーウルフ中心と思ってだけど、レッドボアの方が査定額的には美味しかったねー。うーん……。でも、連携も今のうちに練習しておきたいし……」
「メインはグレーウルフとして、レッドボアも普通に狩れば良いし、グレーウルフは魔石が高価だから、数を多く狩れば良いんじゃないか?」
怜が悩んでいたら、ゼロスフィリアが助け舟を出してくれた。確かにゼロスフィリアの言う通り、レッドボアの魔石が銅貨1枚に対して、グレーウルフは銀貨1枚だったのだ、さすがCランクの魔物である。
「そーだね〜。そんな感じの方針で! フィー君、今日もよろしく!」
そこからは昨日と同じくゼロスフィリアが探索魔法で魔物を探し、怜達は移動して魔物を狩った。
昨日と少し違う点は、レッドボアを狩った後血を消さず敢えてそのままで暫く待った事だろうか。
まだ浅い方の魔の森だと、その血の臭いに連れられて真っ先に来るのがグレーウルフだ。なので、グレーウルフについては待っているだけなので、探す手間が省けて効率の良い狩りが出来た。
そして、この日もギリギリまで森にいる……なんて事はせず、余裕を持って街へ戻って行った。
♢♢♢
ーー冒険者ギルド提携解体屋。
解体場には、昨日より少ないレッドボアと、昨日より多いグレーウルフがびっちり並べられている。
「「「……」」」
「……いや、確かに減ってはいるがな」
「……”食用肉”は減ってるな」
「「「(でも増えてるよね!?)」」」
怜とゼロスフィリアのパーティーは前日いっぱい狩っていたし(普通は疲れる為大量に狩った次の日等は体を休ませる冒険者が多い。武器も使えば磨耗するし、その手入れや足りない物を揃えたりする時間も必要な為)、減らすとも言っていたので昨日ほどの量はないだろうと軽い気持ちで、解体作業場へ向かった職員は全員数秒前に思った事を覆されて絶望する。
代表でエギルスが怜に声をかける。
「あー。えーと?」
……言葉になっていないが。怜は意図を組み回答する。
「食用肉はあまりあっても大変かなと思いましたので、レッドボアは減らしました」
にこにこと微笑む怜を前に、職員は何も言えず、
「あー。うん。査定するからちょっと待ってろ」
と、怜達に言って何も考えずに業務を遂行する事にした。
並べられたレッドボア23頭、グレーウルフ38頭の全部で61頭分の査定を無事終えると、エギルスは記録カードを渡しがてら怜に明日の事を話しかける。
「食用肉もグレーウルフも大分狩って貰ったから、明日は別の(植物採取とか鉱物とか)とか挑戦してみたらどうだ?」
「……そうですね。明日は他の探してみましょうかね」
と、怜はエギルスに伝え、怜とゼロスフィリアは作業場を後にした。
エギルスは2人を見送ったあと、残っている職員の方へ向き
「さぁ、楽しい楽しい残業時間を過ごす事にならないよう、さっさと片付けるぞー」
と、声をかけると、それに応えるように他の職員達もテキパキ動き出した。
因みに、昨日はそこそこ皆残業した。今日も残業は確定だろう。。。




