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異世界2

引き続き説明回。

「……うん。ギルドの方にしようかな」


 と、若干笑顔がひきつりながら決定をくだす。


「ただ、どのギルドにするかだけど……冒険者ギルドって魔物倒す以外にも仕事ある?」


 ……魔法主体の世界じゃなければ、魔物狩りとかしてみたかったけど、俺の魔力赤子並みだそうだし、魔力使えるのかも不明だし、俺の今まで培ってきた特殊? 技術が通じるかも分からないからね。


 ゼロスフィリアは少し考えた後


「……あまり見てないが、採取依頼や街の雑用などもあったと思う。

冒険者ギルドでの仕事ならレイの面倒見るから心配しなくていい」


 と、男前な発言と共に教えてくれた。


「分かった。フィー君ありがとう。じゃ、まずは俺も冒険者ギルドに登録しようかな」

「うん」


 ……時々出る素直ワンコ。ちょっとだけ嬉しそうにしてる所とか、これが胸キュンというやつでしょうか。

 そして、さり気なくフィー君冒険者ギルド所属って決めつけてたけど、否定もされなかったし合ってたみたい? で良かった。


「最低限聞き終えたし、ご飯も食べた。フィー君が良ければ、そろそろ移動しようと思うんだけど……とその前にもう1個聞きたいことがあった! お金について教えて!」


 と、ポケットから先ほど誘拐犯さん達からいただいた5個の財布っぽいもの取り出し、試しに1つ紐をほどき中に入っていた小銭? を取り出して並べてご教示願った。


 ーーこの国にある貨幣を纏めると、体感的に白金貨が1,000,000円、金貨が100,000円、銀貨が10,000円、銅貨が1,000円、鉄貨が100円という感じでした。


 ……10進数万歳! 日本人に優しい世界のようで助かるね。ちょっと品物とかの比較しながらの所感だから、あくまで大体だけど。

 そして、白金貨はほぼ使わないらしい。金貨も屋台とか庶民向けのお店だと嫌がられるそうな。


 確かに誘拐犯さんの財布には、銅貨と鉄貨しか入ってなかった。


 他の貨幣はフィー君に見せてもらいました。……白金貨はほぼ使わないって言ってたのに、普通に取り出して見せてくれたのには乾いた笑みが浮かんでしまったけどね。


「フィー君ありがと、でも全部コイン型なんだね。持ち運び大変じゃない?」


 と聞いた所


「そこの真ん中の財布開けてみろ」


との指示が。


 真ん中の財布は革っぽいもので出来ていて、確かあの厳つい顔したリーダー格さんの財布だった気がする。

 見た目は元の世界の、開くと四角になるコインケースに酷似しており、中身を見たら黒いだけで何も入って無いように見える。


 疑問符を浮かべていたら、


「指を突っ込んでみろ」


 と、また指示が出たのでとりあえず突っ込んでみた。


「……!?」

 異世界マジーック! 指を突っ込んだ瞬間何が入ってるか分かった。

 試しに金貨を1枚取ろうと意識してみたら、指にコインが1枚吸い付いた感覚がしてそのまま取り出すと、実際に金貨1枚取れました。


「それが空間魔法だ。それは空間魔法付きの財布だ」


 と、ちょっと得意げな顔をしながらフィー君が教えてくれた。


 ……異世界初魔法体験は財布の空間魔法でした。異世界凄いね。


 空間魔法付きのアイテムは市販でも売っていて珍しくはないが、市販のものは空間が大きければ大きい程、中に入れたものを取り出す時に魔力を消費するので、実際持ってる人は少ないそうな。

 空間魔法付きのアイテムは商人又は貴族がよく財布として持っていて、駆け出し冒険者が魔石入れとしてよく使う。

 その為、せっかくの空間魔法だが市販の物については小物入れ位までのサイズが一般的に使われている。それ以上大きいと消費魔力が大きい為あまり実用に向かない。


 だが、ここは異世界! ダンジョン産の空間魔法付きのアイテムは使用できる空間のサイズに関わらず、魔力消費は一定(小物入れ位)の為、価値が高い。


 ただし、ダンジョン産と言えども、空間のサイズは実際に手に入れてから使ってみないと分からない完全に運仕様となり、市販の空間魔法付き財布より容量が小さいのに、小物入れ分の魔力消費が発生するなんて事もざらにあるようだ。


 そして、市販でもダンジョン産でも何故かは不明だが、入れる時には魔力の消費はない。あくまで取り出す時だけ。


 ……異世界不思議仕様です。


 今度こそお店を出るべくさっそく覚えた貨幣を空間魔法付き財布から取り出し会計。


 外に出てみるとちょうど夕暮れ時、ホントは服とかも購入しようかと思っていたが、少し体が怠い。


 ……そーいえば、こっち来る前爆破で吹っ飛ばされてたんだよね。

 

 と、今更思い出す。


 怜は異世界という衝撃の事実にずっと出てたアドレナリンが切れたかなと判断し、今日はもう何処にも寄らず、寝ようと決め


「フィー君、今日最後? の質問。あまり高くないけど安全そうな宿教えて欲しいな」


 と、言った所


「……俺の宿、部屋が余ってるからそこ使えば良い」


 と、そっぽを向いたまま提案してくれた。


 ……カワユスですね。

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