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パーティー買取額貢献ランキングー!1日目3

「では、今日は大量なのでまた中に入っても良いですか?」

「おう! 前回と同じ所から入ってきな」


 そう言うと、エギルスも奥へ入り、怜とゼロスフィリアも奥へ入る。

 因みに、怜は洗浄魔法がかかった瞬間ビクッとなっていた。


♢♢♢


 本当に人が少ないようだ。広い解体場だが現在作業しているのは2人だけのようだった。


 エギルスは作業台前にいた。今回は多いと言ってあるので何も乗っていない作業台に居てくれたようだ。


「エギルスさん、大量なんですが一気に出して大丈夫ですか? あ、私の方の何体かは血が出ます」


 そう、最初の2頭を仕舞って、ゼロスフィリアが血のあとを焼いてから気がついたのだが、切る時に魔法が使えなくても、切ったあとゼロスフィリアに傷口を凍らせて貰えば、再度取り出す時も血が出ないんじゃないかと。

 属性付与魔法ではなく直接魔法をそれも一部分だけかけるというのは難易度が高いらしいのだが(それも、水魔法の上位である氷魔法)、怜が誘拐された時に無意識に発動した魔法のお陰で何度か練習すれば、難なく出来るようになっていた。


「おう。血だな。了解した。一気に出して良いぞ」

「……えーと、あそこに出して良いですか?」


 怜は作業台がない広くなっている箇所を指す。


「あぁ。あそこは大物とか用だが、今は人が居ないしあそこでも良いぞ。よっぽど狩ってきたんだな」


 エギルスは前回の衝撃を覚えているので、今回も多く狩ってきたんだなと納得し、3人で何もない広い場所へ移動する。

 エギルスの多いはブーブーとか、体調60センチ前後のホーンラビットが10匹位かと思っているが。


「じゃ、出しますね」


 怜が声をかけ、空間魔法付き鞄からレッドボアを1体ずつ取りだし、綺麗に並べておく。全部露出仕切るまでは重さを感じないので非常に便利だ。

 そして、全部でレッドボア17体を綺麗に並べると、エギルスに声をかけた。


「よろしくお願いします」


 エギルスは、目の前の光景が信じられなくて、ただただ、呆然とする。


「こ、これは今日狩った分か?」

「はいそーですけど。何か問題ありました?」


 怜は当然の事をなんで聞くんだろうとでも思っているのか不思議そうにエギルスに問いかける。


 エギルスは冷や汗をかく。何か問題あるかと言われれば、問題は無いのだが、量がおかしい。

 レッドボアはDランクではあるが、大きさもそれなりにあるし、突進の威力は曲者だ。少なくても5、6人以上いるパーティーで大体1日5、6体を仕留めれば多い方だろう。ランクにもよるだろうが、1日でこれだけ並べられたのは数年振りだ。


「ち、ちょっと俺だけじゃ手が足らないから人呼んでくる」


 エギルスはそう言うと、受付の方へ戻って行った。


「俺のもあるんだが、出して良いのか?」

「うーん。なんか慌てて行っちゃったもんね。フィー君のも出しちゃって良いんじゃ無い? 並べてる間待たせるのも悪いし」

「そうだな」


 ゼロスフィリアはそう言うと、怜が置いた隣にレッドボアを19体並べていく。

 そして、最後に5体分のグレーウルフを置いた所、ちょうどざわざわしてきたので、エギルスが人を連れて戻ってきたようだ。


 職員は目の前に並べられた魔物を見て全員かたまる。


「……エギルス、さっき17体って言わなかったか?」

「……さっきまでは何17体だった気がしたんだが……」

「幻覚か?」

「今が幻覚じゃねぇ?」

「いや現実だろ」

「空間魔法付き鞄足らねぇじゃねぇか」

「おい。これだけ入る空間魔法付き鞄探して来い」


 エギルスと他の職員達が怜とゼロスフィリアそっちのけで話している。


「あのー。フィー君のもあったので並べちゃいましたが後からの方が良かったですか?」

「いや。査定するから別に大丈夫だ。ははは」


 怜はエギルスの笑いが乾いた笑いに聞こえたが、気のせいだろうかと首を捻る。


「ははは。じゃ、査定するから暫く待ってろ」

「? 今回は今日査定するんですね」

「あぁ、前回は翌日だったか? 混んでる時とかはそうさせて貰うが、混んでない時やイベント中は基本当日にやるようにしてる。ただ、報酬関連はギルドの受付とギルドの買取カウンターでやってくれ」

「分かりました」


 エギルスがそう言うと、来てくれた職員は再起動したようで、手分けして魔物の査定を始めてくれる。

 職員総出だった為、30分程で査定は完了し、記録カードを受け取る。


「レッドボアはどれも見事な切り口だったんだが、グレーウルフはちょっと傷が多かったりで査定は下がるぞ(それでも素材としちゃ普通以上の部類だが)」

「そーですよね。私達2人のグレーウルフは連携が上手く行かなくて……」

「そうか、まぁ回数と慣れだな」

「はい。明日も頑張ります」

「……明日? も行くのか?」

「はい? 今イベント中ですし、特に怪我も武器の磨耗もありませんし。フィー君も大丈夫だよね?」

「ああ」


 怜が問いかけゼロスフィリアが平然と答える。


「なので、明日も行きます。色々な方に心配かけちゃったみたいですし、ここのギルドに貢献しますから安心してくださいね」

「あ、あぁ。怪我しないようにな。ま、まぁ今日で食用肉も大分集まったから明日は減らしても全然大丈夫だぞ」


 エギルスの言葉に職員一同


「「「(いや、寧ろ減らしてくれ)」」」


 と、思っていたりするが怜は心配してくれていると受け取り


「ご心配ありがとうございます。明日は(レッドボアは)少なくなってると思うので大丈夫ですよ。ではまた明日よろしくお願いしますね」


 と言い、怜とゼロスフィリアは解体屋を去って行った。


 ーーここから、ギルド職員達の必死の解体作業が始まる事になる。

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