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パーティー買取額貢献ランキングー!1日目2

 ほどなく、次のレッドボアを見つける。今度は2頭だ。


「フィー君、今度は俺がやって良い?」

「……気を付けろよ」


 弓がダメとなるとゼロスフィリアのように接近戦に持ち込むより他はない。罠を仕掛ける方法や毒を使う方法もやり方としてはあるが、罠を仕掛ける時間が勿体ないし、毒を使ったら肉納品には出しにくいので選択肢からは外している。


 怜は気配を抑える。ただし、若干まだ不安定なゼロスフィリアが近くにいるので、完全には消さない。

 ギリギリ、レッドボアに気がつかれるかつかれないかの距離まで近付くと、一気にレッドボアの元へ駆ける。レッドボアに認識されないうちに1頭目の死角へ入り込み抜刀、首元を下から切り上げて首と胴を切り離し1頭目を片付けると、怜を認識したもう1頭が突っ込んでこようとしたのでタイミングを見計らい上に飛び上がり、その勢いを利用し、首元を一刀両断した。


 ーードサッ、ドサッ


 無事一撃で倒す事は出来たが、殺したレッドボアから血が出てしまう。

 怜はレッドボアを空間魔法付き鞄に仕舞うと、ゼロスフィリアを手招きで呼び、血をゼロスフィリアの魔法で焼いてもらい無かった事にする。

 ……ゼロスフィリアと2人で狩りをする場合は、この方法が定着しそうだ。

 と、いうのも、刀に慣れていないのもあるが、威力がありすぎて抵抗なく綺麗に切れるのだ。

 また、中途半端にして、仕留め損なった場合の方が怖いので、怜もついぎりぎりまで近付き深めに刀を振る為どうしても一刀両断になってしまう。

 まぁ、慣れていけば良いかと思うと、次へ移動するべくゼロスフィリアと共に歩いていく。

 因みに、怜も2頭を仕留めるまで5分とかかっていない。


 探しては狩り、探しては狩り、と今日見つけたレッドボアは1集団が全部3頭以下だった為、2人は交代で狩った。

 2人が一緒に戦ったのは途中グレーウルフ5頭に遭遇した時だったが、あまり息が合わず、2人で攻撃してしまったり、譲り合ったりとスムーズにはいかなかった。


「2人で戦うのも慣れたいね。ちょっと今日はお互いの戦い方を観察しつつ、明日は慣れる為グレーウルフ中心に戦おう」

「分かった。だが、グレーウルフは常時依頼も無いし、買取額もそこまで高くないが良いのか?」

「……レッドボアも狩りつつ、グレーウルフも狩ろう」


 怜はごまかし笑いのような微笑みを浮かべながら、ゼロスフィリアに言った。


 怜は目的を忘れていたらしい。ゼロスフィリアとしても、別にランキングはそこまで気にしていないから問題無いのだが、後で後悔しないようにと思い、怜に言っといて正解だったようだ。


 ある程度狩った後、明日もあるからと、まだ夕方になる前だが2人は街へ戻る事にした。


♢♢♢


 ーー冒険者ギルド向かいの解体屋。


 怜はドアを開けて久しぶりの解体屋へと足を踏み入れると、前回と違い解体屋の職員が受付にいっぱいいた。まだ早い時間だからなのか、職員は居るが冒険者は誰も居なかった。

 驚きながらも怜はエギルスを見つけると、エギルスのいるカウンターへ向かう。


「エギルスさん。お久しぶりです」

「おー、レイじゃねぇか! そっちのは何回か見たが、レイは1回しか来なかったから何かあったかと思ったぜ」

「いや。ちょっとバタバタしていて、暫くここを離れてたんですよ。でも今日から復活したのでまたよろしくお願いしますね。……それにしても職員の数多くないですか?」

「(バタバタ? お家騒動か? ここはスルーだな)あー。今冒険者ギルドでイベントやってるの知ってるか?」

「はい」

「なら話が早い! 職員の人数だがイベント中は混雑するから、どのギルド提携解体屋も出勤人数を増やすんだ。だが、ここのギルドは立地的に初心者か高ランクの冒険者が多いだろ? 初心者冒険者はペース配分とかが下手くそだから、後半は大体へばってここにくる人間は減っちまうんだよ。で、高ランク冒険者は自分の馴染みの解体屋があったりするから、ここは自然と減るという訳だ。まぁ、今回はいつにも増して減ってるがな」

「いつにも増してですか?」

「おう、ちょうど今4番と6番ダンジョンのイベントフロアが効率が良いらしくてな、そっちに皆んな行ってるらしいんだわ」


 イベントフロアって何だろう? と思いつつも、暫くはダンジョンに行けないので良いやと流す。


「そーなんですね。そしたら朗報ですよ! 私もランクが上がり、2人でパーティーを組んだのでそのイベントに参加する事にしまして、今日いっぱい狩ってきました」

「おう! あと5日しかない……と言っても今日はもう無理だからあと4日しかないが良いのか? ギルドや俺達は助かるが……」

「はい。これからもお世話になりますしね! あと

総合は無理でも、ランク別なら上位に入れるかなぁと思いまして」

「ははは。そりゃ良い事だ」


 エギルスは、ランク別なら上位に入れると言った怜の言葉を冗談と受け止め流す。

 そして、ランクといえば前回Eだったが、約1ヵ月でランクが上がれるなんて、ゼロスフィリアのサポートと怜自身が優秀なんだなと納得する。


 ーーまさか、1日でランクが上がっていて翌日にはパーティーを組んでいた事を知らないが為の勘違いだった。

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