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異世界1

この世界の説明回です。

 お互い? の状況が分かった所で本題。せっせと腹ごしらえしながら、この世界の情報をフィー君から仕入れる。


 まずは、基本的なこと。何とここは1日は24時間、1時間は60分、1年は12カ月、1カ月は30日、1週間は月曜日から土曜日の計6日。と、日本からの転移者に優しい世界でした。

 ……ちょっと日曜日(休日)が存在しない事に作為を感じるけども。


 日本にいた時から付けていたアナログのソーラー電池式腕時計が、時間を変えるだけで引き続き使えそうで良かった。こちらにも一応腕時計はあるが、魔石仕様であり、腕時計に入れる魔石は小さい必要がある為、相当良い魔石を使った高級腕時計か、毎日魔石に魔力を注がないといけない物好きが使う腕時計(イメージは元の世界で言うゼンマイ時計かな? )しかない為、一般庶民で付けてる人は少ないそう。

 ムスタ領では、主要な建物には時計が付いてる為、一般庶民でも確認には困らないし、地域がらそんな厳密に時間を守る習慣はなく、きっちりしてるのは宮廷官吏位ではないかと言われている。


 そして次に現在地。アルタリア王国の辺境の地、ムスタ領。別名”冒険者の街”らしい。


 この都市を囲むように森と第1〜第8ダンジョンがあり、ダンジョンや森の魔物を資源として成り立っている。これだけの数のダンジョンが近くに密集している所もめずらしいし、ダンジョンの難易度も初心者向けから上級者向けまで揃っている。つまり多種多様な資源が1つの領地内で獲得できる珍しい領地なのだ。


 一歩間違えば、ダンジョンのスタンピート(魔物の群衆暴走)や森の魔物大量発生等で消え去ってしまう可能性があるのだが、それを差し引いても資源が豊富で、少しでも腕っ節に自信があれば一攫千金の夢を追いに来る冒険者が絶えない。


 実際に王国内でも人口密度や経済発展具合は上位に匹敵するレベルである。


 また、領地の発展レベルも王都並みであり、上下水道が整っているのは当たり前、インフラ整備も整っている。


 ただし、ここが異世界だと実感する所以でもあるが、インフラ等の整備の元となっているものは全て魔法。中世を境にこちらの世界は魔法で発展し、元いた世界では科学で発展したような感覚に近いだろうか。因みにこちらの動力源はほぼ全て魔石。向こうでいう電力や石油が、こちらでは魔石でまかなわれているようだ。


 そして、この魔石はダンジョンや森にいる魔物の核となっているようで、魔物の体内に存在し、魔物によって魔石の大きさ、質、種類等が変わり難易度が高い魔物を倒せばより良い魔石が手に入るという寸法だ。


 次に身分証の話。


「フィー君、戸籍の取得、住民票とかってどこで手に入れてるの?」

「”コセキ“、”ジュウミンヒョウ“とは何だ?」


 ……日付や時間の概念、曜日の名称まで一緒だったのに通じないものもあるとか、判断が難しい。


「えーと、俺街中に突然発生しちゃったから、俺を証明する物が何もないんだよね。街を出入りする時とかに俺という存在を証明するものとかってあるかな?」

「身分証の事か。街の出入りには必要だな。」


 ……身分証って言葉は普通に通じるのか。異世界難しい。


 ーーこの世界の身分証明書は大きく分けて2つあるとのこと。


 1つは教会で個人カードを発行する方法。この個人カード発行が元の世界でいう戸籍登録代わりになっているようで、貴族から一般庶民まで大抵は教会で個人カードを発行する。

 そして、こちらの個人カードの特色として、発行時に潜在スキル(まだ発現しないが発現する可能性が高いスキル)が確認出来る為、戸籍登録というよりは潜在スキルを確認する事を目的としての意味合いの方が強い。

 発行者の持つ潜在スキルを聖職者が読み解いて、どの職業が合っているか適職診断も兼ねている。


 ……なんとも合流的だね。その人に合った職業を選べば無駄なく才能をのばせる訳だから。それ故にやりたい事が難しくなる可能性もあるけども。


 そして、2つ目の方法は各ギルドで発行する方法。


 教会の個人カードが子供から大人、貴族から庶民までの全般向けなのに対し、ギルドカードはその職業の仕事の斡旋・仕事状況の管理がメインであり、職業に就くもの以外は殆ど作らない為、割と限定的ではあるが、特に制約もないし、個人カード登録に後ろ暗い事がある人などはこちらを発行するそうだ。


 代表的なギルドとしてはやはり冒険者ギルドだが、商業ギルドや職人ギルドなど様々なギルドが存在するらしい。

 

 ……さて、どちらにしよう。と言っても既にほぼ決まっているが一応フィー君に確認。


「俺が教会に行って個人カードを発行したら、“異世界人”とか出る可能性ありそうかな?」

「……可能性はある。個人カードはこの世界の素性が表示されるから、最低でも担当者には個人情報全て読み取られると思っておいた方がよい。例えば、どの貴族の隠し子という情報も担当者は全て知り得る事が可能、一応守秘義務はあるがどこまで守られてるのかは不明」


 ……教会の個人カード想像以上に怖いね。問答無用のDNA鑑定とかすごい。俺も育ちがちょっと特殊? だから変なもの表示されても困るし、個人カードは無いかなぁ。

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