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お宅訪問1

食事中の方要注意!

暴力表現もあります。

 怜にアジトを知られないようにか、目隠しをかけて抱えられて連れていかれる事2時間ほど。途中圧迫されていたが故のハプニングに見舞われながらも無事? 男達のアジトへ到着。


 全員が色々な意味で疲れていた。


「俺の上着が……」

「……金が入ったら買えばいいさ。何てったってあの死神ゼロだからな」

「すみませんねー。でも、トイレ行きたいって言ったのに止めるからですよ〜。今度はちゃんとトイレ行かせてくださいね。まぁ、今はスッキリしてるので、暫く大丈夫ですけど」


 男達は何も言えず、じとーっと怜を睨む。怜は視線は感じるが目隠しされているので知らないふりだ。


 ーー男達は怜を抱えて歩き出して暫くした後、少し慌てたようにトイレに行きたいと言う怜に”やっと誘拐されている事実を認識して、逃げ出す為の嘘”と思ったのだ。

 怜の言葉を無視した結果、交代で抱えていた男の1人の背中にそのまま吐いた。

 人の世話に慣れていない男達はわーわーぎゃーぎゃー言いながら何とかここまで怜を連れてきたのである。


 家の中? に入った後、抱えていた怜を下ろし、後ろ手の拘束はそのままに、目隠しを取る。

 ……目隠しを取ると言うことは、帰すつもりは無いのか、顔を見られても問題ない程の強力な後ろ盾でもあるのか、それとも何も考えていないのか。。

 

 両脇を抑えられたまま、自分で歩かされる。

 ここは元倉庫か何かだろうか? だだっ広い空間には何もなく、埃っぽい。おまけに薄暗い。そんな中、端の方にあったドアの方へ進み、開いて中へ入ると、そこは先程の薄暗さとは対照的に明るく、ローテーブルのソファーセットがあった。


「カシラ! 連れてきましたぜ」


 ソファーの周りを囲むように立っている屈強そうな3人が護衛又は側近だろう。ソファーの奥へ1人座っていた、背は高いがそこまで屈強ではない浅黒い中年の男と目が合う。この男がここのリーダーのようだ。

 そして、濁った目だった。連れてきた男達のような、ただのゴロツキだったら問題なかったが、これは精神いっちゃってる系の目だから少し気をつけようと怜は思った。


「……これがあの死神ゼロのねぇ」

 カシラと呼ばれた男はレイを舐め回すように全身を見る。

 怜は鳥肌を立てながらも、カシラの言ってる内容が気になったので聞いてみる。

「死神ゼロの何でしょうか?」


 ククッと笑うとカシラは話し出す。

「今、こっちの世界じゃ死神ゼロの噂で持ちきりだよ。”死神ゼロに情婦が出来た”とか、”ボンボンが死神ゼロの弱みを握った”とか、”死神ゼロは今ボンボンに魔力を奪われた”とか。全部お前絡みだよな? その辺の事実を聞きたい訳で今日は招待したんだ。回答によっては殺さずにお前を下っ端として使ってやってもいいぞ? で、どーなんだ?」


 カシラはニヤニヤしながら怜の回答を待つ。


「身代金目的では無かったんですか?」

「身代金も勿論いただくが、死神ゼロには何度も仕事の邪魔をされててな、やり返したくてもあいつの魔力は凄かったからな。全員で挑んだ所で甚大な被害が出る事位は分かるさ。それが今は腑抜けになってるって言うじゃないか。チャンスは活かさないとなー。それから」


 言いながらカシラは怜に近付くと、唐突に怜のお腹に蹴りを入れる。

 怜は思いっきり後ろに吹っ飛ばされて転がる。見た目は派手に吹き飛ばされたように見えるが、力を受け流してダメージを軽減する為に半分はわざとだ。

 カシラは寄ってきて、怜の髪を掴み強制的に自分に顔を向け


「質問にはちゃんと回答しないと痛い目みるよ?」


 と言った。


 もう既に痛い目にあってるので、怜は半笑いだ。


「……どれも事実じゃないですよ。フィー君の思い人でもないし、弱みも握ってないし、魔力も奪ってないです」

「それじゃ、お前役立たずじゃねーか。身代金すら取れねえってか?」


 カシラの怜を持ってる手に更に力がこもる。


「いたたた、(ハゲる! ハゲは困る)ただ、初めて会った時助けて貰ったお礼に一緒に食事をしてからフィー君は俺の事を気に入ってくれたようで、それ以来世話焼いてくれるし、一緒に住んでるし、一緒にパーティー組んでます」


 カシラはもう一度じっくり怜の顔を見る。怜を見た時、今噂されている”死神ゼロに情婦”説が1番ないなと判断したが、今の話だとその説が1番濃厚だ。

 こんな女でもなく、美人でもない、平凡な男が情婦とは、死神ゼロはよっぽどな趣味なんだなと、もう1度怜の頬を殴る。


 流石に髪を掴まれたままの今回は避けようがなく殴られた拍子に口を切り、眼鏡も入ってきたドアの方へ吹っ飛んだ。


「そうだ。質問にはそうやって素直に答えれば良いんだ」


 怜は、”答えたんだからまた殴らなくても良いじゃん、しかも眼鏡吹っ飛んでいっちゃったし、血ついてるし、眼鏡拾ってくれないし”と心の中で愚痴った。

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