初めてのパーティー結成4
ミーナの大きな声に辺りは一瞬静まりかえり、周りがざわつきはじめる。
「あの”死神ゼロ”が誰かとパーティー!?」
「最近見ないと思ってたら、いきなりパーティーとは……何かヤバイ依頼でもあるのか?」
「”レイ”って誰だ? ってかソイツはEランクとか今言ってなかったか?」
「身の程知らずのボンボンが寄生か?」
「あの黒髪のが”レイ”ってやつか」
「見た事ないな」
「どこぞの貴族様の依頼で組まされてるのか?」
色々な憶測が飛び交っているようである。怜はカウンターでミーナが担当になった時から、ゼロスフィリアをSランク冒険者のゼロスフィリアと認識していなさそうだった事もあり、驚かれるかなぁとは思っていた為その事についてはそこまで驚かなかったのだが、内気そうなミーナがこんな大きい声を出せたという事の方に驚いた。しかも”孤高のゼロスフィリア”という新しい二つ名には思わず笑いそうになった。
ゼロスフィリアをこっそりうかがうと、眉間にシワが寄っている。
まだ、絶賛混乱中のミーナの復活を待っていると、スタスタとやってきた女性職員がミーナの頭を持っていたバインダーで叩いた。
「ミーナ煩い。大きい声で人の情報を叫ばない! ……レイさんお騒がせしてしまいすみません」
やってきたのは冒険者登録講習会で説明してくれた女性職員のルーシーさんだった。
「いえいえ、パーティー情報は隠そうとした所で、隠せる訳じゃないと思うので大丈夫ですよ」
「ありがとうございます。……ミーナは後で説教ね。後で私の所へ来なさい」
ミーナに声をかけると、ルーシーは去って行った。
ーーこの呼び出しの際に、依頼時の説明不足や実績等確認せずランクアップさせてしまった事等もバレて、ルーシーからミーナへの説教時間が長くなる事をまだ知らない。
ミーナは暫く呆然としていたが、一応は復活したようで説明を再開した。
「し、失礼しました。えーと、新規結成時のパーティーランクは所属メンバーの平均の低い方となりますので……Cランクとなります。えーと、あとパーティーについての注意事項等はこちらをご覧ください」
と、言ってA4位のパネルを見せてくれた。
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【パーティー登録・加入】
・登録費:なし
・通常依頼:パーティーランクの1つ上のランクまで可能
・ギルドカード:裏面へのパーティー名記載、パーティーメッセージ機能(有料で拡張機能あり)
《パーティーランク》
・メンバーのランクの平均
※基本的には人員変更があってもランクは下がらない。(過半数以上のメンバー変更がある場合はランク見直し有)
《注意事項》
・メンバー変更、脱退時はパーティーリーダーの申請が必要。
・定期、不定期にパーティー成績が張り出される場合があります。
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「パーティーメッセージ機能は、パーティーを組んだ人の間のみメッセージ機能が使えるようになります。ギルドからメッセージを受け取った場合は石が赤く光ると思いますが、パーティーメンバーからのメッセージは石が青く光ります。こちら無料にて使用出来ますのでご活用ください。パーティーメンバー以外でのメッセージのやり取りをご希望する場合は、有料にて機能追加致しますので、お申し出ください。何か質問事項ございますか?」
「……メッセージ機能の追加をするにはどの位かかるんですか?」
「現在の所、金貨100枚です」
「(たっっか! 約1千万円て)わかりました。あと、注意事項のパーティー成績が張り出されるっていうのは何ですか?」
「やる気向上を図る為、通常ですと1年に1度上位パーティーの総合成績がギルド内に掲示されます。また、不定期でその時々の項目の成績を発表したりします」
「なるほど(掲示される基準も内容も分からないけど、実際に掲示されたら分かるでしょう)。分かりました。他には特に質問ありません」
「かしこまりました。では、手続きしますので少々お待ちください」
ミーナはまた魔道具を使って、2人のギルドカードを操作している。
怜はゼロスフィリアに向き直り待ち時間を使って成績について聞いてみた。
「フィー君は成績上位なの?」
「いや、張り出されるのはパーティーだけだから、俺は載ったことないな」
「あれ? そーなの? それにしては、皆んなフィー君の事知ってるよね?」
「あぁ。ここに来て1年ちょっとはいるが、その間依頼報告や納品している所を誰にも見られない事もないし、その前の戦争でもそこそこ動いていたしな」
「なるほどねー。今は戦争ないの?」
「そうだな。1年半前に終わったばかりだし、今この国では無いな」
「そっかー」
……戦争か。。。守るべき者、部下や里、家族が居ない今、戦争が起こったら俺はどうするのかな。
と、考え始めた所でミーナの手続きが終わったようだ。
ストックが〜。あと少し……。土日まで待つか。。。1章と思ってる初めてシリーズまでは毎日更新したいと思ってます。。。




