初めての冒険者業1
すみません。19時に投稿したのですが、19:56に修正し、内容が増えていますm(__)m
冒険者登録した翌日、早速依頼を受ける為早起き……はしなかった。いつも通り起きて、いつも通り、ローレンスさんの朝食を食べて一休みした所で宿を出てギルドへ向かう。現在8:30。
通常冒険者達の朝は早く、ギルドの朝の受付のピーク時間は6時〜8時頃である。
そんな事を知らない怜は、警備会社社員で、事務仕事をしていた時の出社時間が9:00だった為、無意識にその位の時間までに着くようにしているようだ。
怜は早速昨日買った動きやすい少しゆったりと余裕がある長袖、長ズボン、ショートブーツで、手袋はまだ嵌めずにポケットへ入れている。
刀も左腰に帯刀しているのだが、やはり洋服に帯刀というのが慣れない。
警備会社社員の時の新人担当の上司が、居合道教士7段(範士の1つ下の位)で、目を付けられた怜は付き合いで忙しい時間の合間を縫って居合の稽古に参加していたのだ。居合の稽古は勿論袴の為、洋服で帯刀する事に凄く違和感があるのだ。
その為、武器の熟練度で言えば、日本刀は割と上の方だ。前の世界にいた時は、まさか実戦で刀を使うわけもない為”人間関係を良好にする為の付き合い”として、割り切っていたのだが、まさかこんな所で役に立ちそうな事に驚きだ。
それにしても、と怜は隣を歩くゼロスフィリアを見る。ゼロスフィリアの服装も昨日買ったもののようで、ペアルックではない事に一安心していた怜だが、スラリと高い身長に軍服よりはラフだが、シワ一つないパリッとしている洋服に手袋は、ゼロスフィリアの整った容姿を引き立たせ、道ゆく人に見惚れられる程にはとんでもなく目立っていた。
目立つのは好きでは無いが、ゼロスフィリアへの周りの様子には何故か満足気な怜であった。
そして、15分程でギルドへ到着。本当に良い立地に宿があるなと感心しつつギルドの中へ入って行く。
人はそこまで居ないようで、閑散としつつあるようだ。
まだ怜がパーティーを組めないランクの為、今回は怜1人で依頼を受ける予定だが、勿論ゼロスフィリアがサポートに入る予定だ。
真っ直ぐ依頼ボードへ目指し、常時依頼に続いて、通常依頼を見てから、怜が1つの依頼票を外す。
「これ出来るかなぁ?」
と、ゼロスフィリアへ依頼票を見せる。
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【初級ポーション用薬草の採取】
適性ランク:E
報酬:10束銅貨6枚
注意事項:採取してから1日以内に納品する事、鮮度が落ちている物については減額する可能性あり。
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やはり初心者冒険者のテンプレといえば、薬草採取依頼でしょ! と怜は少しテンションが上がっている。
そんな様子を見たゼロスフィリアは
「まぁ、良いんじゃないか」
と回答したものの、本来この依頼は1つだけで受ける場合はハズレ依頼に括られる依頼となる為、複雑な心境だ。
ハズレ依頼の理由として、初級ポーション用の薬草で他の薬草より見つけやすいとは言え、森に行かないと手に入らない。1番近い森まで少なくても徒歩1時間はかかる。そして、採取して持ち歩いているとどうしても鮮度は落ちて行くのだ。鮮度が落ちると減額される為、元々の報酬料金もそこまで高くないのに更に低くなる。
本来なら割に合わない依頼なのだが、怜の場合は幸か不幸か、通常初心者は持っていない空間魔法付き鞄(中に入れた物の時が止まる)を持っており、移動手段もゼロスフィリアが持っている。
その為、何とかなるだろうと思い、ゼロスフィリアは反対しなかった。
怜は受付カウンターへ依頼票を持って行く。空いていたカウンターを選んだら、ミーナのカウンターだった。
「この依頼受けたいんですがお願いします。」
「は、はい。それではギルドカードをお願いします」
と、言われたので怜はギルドカードを首から外し、ミーナへ渡す。
ミーナは依頼票とギルドカードを受け取り何か手続きをしながら、話しかけてきた。
「えーと、今回初めての依頼ですよね? 何点か確認させてください。まず、1点目付き添いの方はいらっしゃいますか?」
「います。……いなかったらどーなるんですか?」
「いない場合で、ご希望があれば空いているギルド職員か他の先輩冒険者が初めての依頼に付きそう事が可能です。1回目は無料で、2回目以降は有料となります」
何と手厚いシステム! と、ちょっと怜は感動した。確かに先を見たらこんな所で躓くより早く成長して貰った方がギルドとしても利益があるのだろう。
「えーと、いらっしゃるという事で、今回付き添いは無しでよろしいでしょうか?」
「(頼んだらフィー君拗ねそうだし)はい。」




