表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/66

お買い物1

 怜は受付で登録料を支払い、初めての依頼実施時には必ず受付に声をかけるように言われ、冒険者登録を済ますと、ゼロスフィリアの案内で昼食をとり(勿論、怜は稼いでない為ゼロスフィリアの奢り)まずは武器屋へ行くことにした。服屋を後にしたのは武器の装備によって服が変わる可能性がある為だ。


 怜は、ゼロスフィリアオススメの武器屋があればそこでと思っていたが、特にないし、武器の種類により武器屋の中でも得意・不得意が分かれているようなので、何店か回ることにした。

 ゼロスフィリアの案内で、近くの武器屋に向かっていたのだが、珍しくゼロスフィリアは躊躇いながら怜に声をかける。


「レイは……本当に戦うのか? 別に冒険者とは言え討伐依頼じゃなくてもいいんだぞ」

「なんで? 討伐依頼の方が報酬良いし。色々都合良さそうだし(体鈍らなくて良いし)」

「お金は気にしなくても、レイを養う事くらい出来る」


 ……ゼロスフィリアは怜を心配しているらしい。

 怜は思わず目を見張ってしまった。


 養う発言も少し驚いたが、驚いたのはそこではなく、心配された事にだ。


 怜は上司・同僚・部下・家族から「死んでも死ななそう」と言われて生きてきたし、自分自身意外と図太いので簡単に死ぬとは思って無く、全く想像外のことを言われたからだ。


 ただ、振り返って見ると、誘拐されかけるわ、風呂で倒れるわ、全身アザだらけを見られ、熱で寝込む……確かにゼロスフィリアには残念な所しか見せてないようだ。

 客観的に自分の状況を見ると、ゼロスフィリアが過保護になってしまうのも分からなくない。ましてや魔力量と強さがイコールの世界での怜の魔力の少なさもあるだろう。


「フィー君。大丈夫だよ。勿論暫く養って貰うつもりではいるけど、元の世界では割と強かったから〜。魔法は使えないけど、さっきの模擬戦を見る限りそこそこはいけそうな気がするよ」


 そこまで言うならとゼロスフィリアは全く納得してはいないが、確かに身を守るものはあった方がいいし、いざとなったら自分が守れば良いと考え直し、怜を好きにさせる事にする。


「ところで武器は何が扱えるんだ?」

「んー。大体何でも使えるかなー。一通りお店回りながら揃えて良い? (お金的に)大丈夫?」

「(使える武器を探すのか? )大丈夫だ」


 ゼロスフィリアは前半の怜の言葉を流している為、若干噛み合ってないが気にするものはここにはいない。


 怜は里の教育の一環として、武器となりそうなものはほぼ扱った事がある。

 「得た情報を無事に持ち帰る」事が至上命令としてあった為、不慮の事態があっても冷静に対応し、何があっても生きて帰る為、それこそ今は使わないような武器から個人で使用できる最先端のものまで一通り使いこなす事はした。それがこんな所で役に立つとは思っても見なかったが。


 しばらくゼロスフィリアと行動を共にする予定なので、ゼロスフィリアのメイン武器であるロングソードと同じものを買うつもりは無かった。

 見る限りゼロスフィリアは近距離戦タイプ(魔法が使える為、オールラウンダーだとは思うが)の為、遠距離でも使えそうなもの中心に店を変えては弓や様々な種類のダガーを購入する。


 遠距離といえば、銃があったら便利だったなとは思いつつ、やはり近代武器のような物はなかった。

 まぁ、資源を必要としない魔力で銃以上の攻撃力を出せる時点で、科学が発達していないこの世界で開発なんてされないだろうとは思っていたが。


 ただ、購入したダガーや弓はコスパが悪いし、嵩張る為、身軽を好む怜はあまり納得がいっていない。

 ひとまず、討伐へ行く時には指弾に使えそうな石を集めつつ、素材となる材料を集めて、指弾用の弾と棒手裏剣でも自作するかなと心に決め、最後の武器屋へ行く。


 ーーカランカラン。


 さほど大きくない店内に入ると、カウンターに居た愛想の良くない店主がこちらに一瞬視線を向けてたが、すぐに興味を失ったようで手元の本へ視線を戻す。


 怜の格好を見て冷やかしだとでも思ったようだ。

 怜は気にせず店内を見渡す。そーいえば、遠距離武器ばかりで、1つも近距離用武器が無いのもなと思い、そこそこ良さそうな双剣を手に取り眺める。


 購入するかと、店主のいるカウンターへ持っていき、ふと足元のバケツに入った武器に目を止める。


 怜がじっと見つめている事に気がついた店主は話しかけてきた。


「それが気になるかい? その双剣とセットで購入してくれるなら安くするよ」


 怜はカウンターに双剣を置き、バケツに無造作に刺さっていた武器を手に取って眺める。

さて、いよいよ主人公メイン武器の1つと出会います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ