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冒険者登録講習会3

「それでは、ギルドカードの登録説明へ移ります。まずは全員お手元のギルドカードを手に持って”オープン”と言ってください」


 怜も手元の何も記載されていない、端の方に透明な石が付いているドックタグにしか見えないギルドカードに触れながら


「オープン」


 と、唱えると、目の前の空間にタッチパネルのようなものが浮かび上がった。

 怜も驚いたが、周りも驚いたようで室内がざわめく。


 ルーシーさんは全員を見渡しながら説明を続ける。


「皆さん”ウィンドウ”は開けましたね。カードに埋め込まれているこの石は記録石となっており、現在は使用者の魔力を仮登録した形となっています。正式に登録するには”名前”と”年齢”と”性別”の必須項目と他の任意項目を入力し、”登録”部分に触れると冒険者データーベースへの登録と共に冒険者ギルドカードの登録作業が完了します。本日登録されない方は”登録”には触れずに、退室時にカードの返却をお願いします。

登録される方は一緒に記入いただいて構いません」


 怜は手元のウィンドウをみて名前と年齢を入力する。


「続きまして、それぞれの項目を説明致します。

まず、表示項目について。

必須項目である”名前”、”年齢”、”性別”とギルド側で設定する”ランク”、これから設定いただく”職業”は、登録後ギルドカードの表に印字され、見ようと思えば誰でも見れる情報となります。

職業は何度でも変更可能です。指名依頼等にも関わってくるので、自分の技能に合わせた職業を記入してください」


 ……職業ね。何がこの世界の普通の職業なのか後で確認かな。


「次に非表示項目について。非表示項目は何種類か分かれています。

まずは、魔物の討伐記録、依頼達成状況、賞罰はギルドの専用機械でのみ見る事が出来ます。本人も見る事は出来ませんので、見たい場合は閲覧申請を出してください。

次に現在”ウィンドウ”に表示されている残りの項目は

”ウィンドウ”への表示・非表示の設定と

冒険者データーベースへの公開・非公開の設定が可能となっております。

“ウィンドウ”の表示・非表示については今の開いている状態の時に、他人が覗いた場合に見えるか見えないかの設定と思っていただければ分かりやすいかと思います。

本人は全て見れますが、非表示に設定した項目は他の人には見えません。

冒険者データーベースへの公開は指名依頼や、応募者多数の依頼時の選考基準にさせていただく事もありますので、ある程度のスキルや魔力量、特記事項などは表示設定にされると良いと思います。

因みに魔力量は先程ギルドカードに触れた時点で表示されているかと思います。成人を迎えていない方はこちらのギルドカードを利用して魔力量が確認出来ますので、こまめに更新されると良いかと思います」


 怜は早速魔力量の表示を見て……見なかった事にした。



「また、スキルについてですが、こちらのギルドカードを付けた状態で使用したスキルが自動的にギルドカードの非表示項目として”ウィンドウ”に表示されます。自分で確認し、データーベース公開・非公開設定をして”更新”すると、冒険者データーベースが更新されます。


“更新”をしないと”ウィンドウ”に表示されているだけの仮登録状態となり、冒険者データベースには登録されませんのでお気をつけください。

スキルは増えたり、レベルが上がったりしますので、皆さんこまめに確認するようにしましょう。

また、スキルを登録する為にもこちらの講習会後に、ギルド訓練場にて模擬戦を行うことが可能ですので奮ってご参加ください」


 怜は戦闘するなんて思っておらず、何も持ってないしラフな格好の為、模擬戦に参加はしないが、この世界の戦力をうかがう為にも見学はさせてもらおうと決める。


「他にギルドカードの機能ですが、身分証明書として扱う事が可能です。冒険者ギルドは各国にあり、この国以外でも依頼を受注する事が可能ですが、指名依頼の関係もありますので拠点を移動する場合は、必ず手続きを行うようお願いします。


指名依頼にも絡みますが、ギルドカードにはメッセージ機能があります。指名依頼等でギルドからメッセージを送った場合、石が赤くなりますので”ウィンドウ”からメッセージを確認ください。


あと、こちらは余談ですが、ギルドカードの”ウィンドウ”表示は魔力操作レベル0の方でも使用できるよう、本人の魔力と音声認識を利用していますが、音声認識の変わりに魔力を流す事で”ウィンドウ”を開く設定等も”オプション”項目で設定出来ますのでお時間ある時に見ていただければ良いかと思います」


 魔力操作レベル? 知らない用語が出てきた。これも後で確認かな。


「最後となりますが、何点かお願いがございます。

まずは、ギルドカードは常に首からさげておいて欲しいです。少なくても依頼実施中はお願いします。

仕事柄、冒険者の亡骸に遭遇することがある可能性があります。遺体を持ち帰れない場合が多いと思いますが、そんな時はギルドカードだけでも持ち帰ってきていただけますと幸いです。


少し話が重くなってしまいましたが、皆さん自分の力を過信せず、事前準備も怠らず、無理はせず冒険者の仕事に取り組みましょう。

説明は以上となります。引き続きスキル登録をする方は訓練場へ移動してください。希望者がいれば模擬戦は30分後から開始します。

ご清聴ありがとうございました」


 出席者からの拍手で約1時間の講習会が終わり、

またざわざわし始める。

 近くの人と相談したりしているようだ。怜はゼロスフィリアに聞こうと、早々に席を立ち会議室を出てゼロスフィリアのいるフリースペースに向かった。

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