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深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六
昭和の大日本帝国海軍の潜水艦

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故ウィリアム・ハルゼー大将の預言

 勝てば官軍ではないが、勝てば一流、負ければ二流という諸外国の評価というものは、同一の感覚であった。

 ドルフィン(厳龍)たった一隻に、振り回され仕留めきれなかった事について、アメリカ海軍太平洋艦隊司令長官だった、ウィリアム・ハルゼーは、生前こう語っていた。

 「俺達は、一匹のイルカに負けたんだ。こいつは空母だろうが、戦艦だろうが何でも食い散らかす。日本海軍は、とんでもない兵器を作り出した。何度も戦ったが、我々はドルフィンの対処法を知らずにいる。アメリカ海軍は、確実にドルフィンを倒せる兵器を作り出すまでは、力を貯めておく必要がある。今はまだ、その時期にはない。アメリカ海軍が世界最強であることを示すまては、このイルカは生かしておけ。そしてこのイルカを始末出来た時、アメリカは覇権を取り戻せる。」

 猛将らしい語り口であるが、正々堂々ドルフィン(厳龍)を打ち負かす事によって、アメリカが覇権を握るというのは、正論である。日本海軍に覇権が有ることを認めた発言でもある。

 もちろん、このウィリアム・ハルゼーのやり取りの中の一部分であり、公の発言ではない。そもそも、これはアメリカ海軍太平洋艦隊司令長官として、アメリカ国民に向けたアメリカ再生の為のメッセージであり、アメリカが負ける事を予感していた。

 ドルフィン(厳龍)がいつ倒せるのかという情報は日本海軍もアメリカ合衆国大統領すら知らない。それは、日本にとっては、時限爆弾を持ったまま、平時を迎える事であり望まない状況ではあったが、厳龍に頼りきりの戦力では、アメリカ海軍に勝ち続ける事は不可能である。

 政治の場面でのイニシアティブを握るのも、ドルフィン次第だと、ハルゼーは言っている。日本海軍も、大規模な組織改革や、装備の更新をやっておかなければ、ならない課題であった。

 この戦いに勝利した事によって、日本は世界のトップに君臨する力を得た。それが良いことなのか、悪いことなのかは、誰にも分からない。

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