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深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六


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快進撃

 この世界の人にとっても、マリアナ諸島という場所は、厳龍が来る前に、連合艦隊として大敗北を喫していた所であるため、苦い思い出の記憶が新しい場所であった。

 真珠湾での大勝利から4日後、ハワイで休息するというアメリカ海軍にとって、これ以上ない辱しめを日本海軍はした。

 そして、そのままマリアナ諸島へと日本海軍機動部隊は進行し、アメリカ海軍太平洋艦隊旗下の第3艦隊と第5艦隊を相手に戦う事になった。

 戦いの蓋を開けてみれば、終止日本海軍が優性だった。戦いに勢いというものが、これほど影響した戦いは少ないだろう。

 アメリカ海軍は、やはりこれまでの戦い通り散々な目にあって来た厳龍に、ここでも痛い目にあわされ、思うように空母機動部隊を展開する事が、出来ずにいた。

 あるアメリカ海軍の士官は、こう語っていた。

 「また、ドルフィンの野郎のおかげで上からどやされる。」

 それほど厳龍は、アメリカ海軍相手に力を見せていた。

 厳龍と日本海軍機動部隊の連携は、この頃になってようやく上手く行くようになっていた。

 厳龍がまず始めに、敵の懐まで飛び込み、撹乱するだけ撹乱して、そこを機動部隊に仕留めてもらう。という二段構えの戦法だった。

 誰が提案した訳でもなく、自然とこのような戦い形で、緒戦を制していたのである。

 マリアナ諸島でも、大勝利をおさめた日本海軍は、いよいよ最後のダメを押すべく、仕掛けを用意し、アメリカ海軍を誘き寄せ、完膚なきまでに叩きのめし、講和に8:2位の割合で、望もうという皮算用をしていた。

 これで、最後の戦いになってくれよと、現場は悲鳴をあげていたものの、渋々出撃していった。

 命令に従うのは、軍人の務めである。

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