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深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六
昭和の大日本帝国海軍の潜水艦

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二度目の真珠湾

 かくして、二度目のパールハーバーは1949年11月上旬に実行された。

 もちろん、一度目のような騙し討ちという事ではなく、アメリカ海軍も流石に二度目は反撃してきた。

 日本海軍が成長していたのは、その迎撃に現れたアメリカ海軍太平洋艦隊を一機一隻残らずねじ伏せたという事である。

 日本海軍の兵器の質が、格段に上がった訳でもなければ、アメリカ海軍の兵器が劣っていた訳でもなかった。

 長年の日米戦争の間に成長した、ベテラン搭乗員が、沢山日本海軍に蓄積されている。という単純明快な事だった。

 作戦の良し悪しを決めるのは、何も兵器の質だけではない。それよりも、搭乗員の技量こそ、それ以上に戦果を左右するものであった。

 長期間に及んだ、一度目の日米決戦で、生き延びた多くのパイロットや、船乗り達の脂が最も乗って来ていたのが、1949年11月という時期に当たったのは、偶然ではなかった。

 対空・対艦作戦は、日本海軍機動部隊に任せていたものの、対潜水艦・対空母作戦で厳龍は存在感を示した。

 深海での制海権があったからこそ、機動部隊も安心して作戦を実行出来たのだと思う。

 結果的にこの作戦で、二隻のアメリカ海軍の空母と二隻の潜水艦と三隻の駆逐艦をやっつけた。

 日本海軍機動部隊は、当初敵空母ばかりを追っていたが、戦いの途中からその空母が、いなくなった事に気付いて、標的(ターゲット)を石油貯蔵施設や、停泊中の艦船に変更したという事を、報告していた。

 そのターゲット変更について沖田は、

 「流石の判断ですね。」

 と、指揮官を誉めたという。しかし、本当に誉められるべきは、そのターゲットである空母を沈めた厳龍であり、日本海軍のそれぞれの部隊は、やはり第二次世界大戦を経験し、この第二次日米戦争を経験した事により、大きな成長を遂げていた。

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