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深海の精鋭たち(サブマリナーズ)―4代目厳龍 原潜タイムリープ時空を超えた海軍戦記―  作者: 佐久間五十六


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新しき世界へ

 アメリカ海軍は、跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)する厳龍に手を焼いていた。

 いくら金を注ぎ込んでも、確実性のない攻撃ばかりを続けていても、このsubmarineには、致命的な打撃を与えられていなかった。

 代わりに増えるのは、厳龍(ドルフィン)に面白い様に沈められていく、艦船の屑鉄と、アメリカ海軍の兵士の亡骸であった。

 例え、敵の一部の情報が分かっても、未来兵器を徹底的に研究しても、現状の技術力では必殺兵器を作り出すのは、不可能だった。

 アメリカ海軍が、思うように戦いを進める事が出来なかったのは、日本海軍の兵器が怖かったからではない。厳龍(ドルフィン)という怪物が、一匹いた為、制海権を日本より優位なように出来ていなかったのである。

 物量と人員の数では勝っていても、供給量が追い付いていなかった。厳龍によるアメリカ海軍の被害は、生易しいものではなかった。

 日本海軍も、またこの最強の深海の暗殺者(アサシン)を上手に利用していた。

 きちんと休ませる所は休ませながら、効果的な運用が出来ていた。指定した場所に向かわせれば、あとは厳龍乗員に任せきりだった。

 そのように、日本海軍が戦闘において何も口に挟まなかったのは、厳龍乗員にとって有難い事だった。

 世界の覇権を争う2国の戦いは、間もなくクライマックスを迎えようとしていた。

 厳龍という現代の最新鋭submarineがタイムスリップしてやって来た事により出来た、新しい歴史は先の分からない、未開の地を歩くように、沖田達も、この世界の人達も未到の領域へと、踏み出そうとしていた。右も左も見えないまま。

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登場人物一覧 沖田大和少将 山田玄太郎大佐 奥田隆夫大佐 佐藤中佐(せいげい艦長) 山本五十六元帥大将 米内光政大将 小沢治三郎中将 チェスター・W・ニミッツ参謀総長 ウィリアム・W・ハルゼー大将 レイモンド・スプルーアンス中将 マクドナルド大統領(米国) サージ大統領(ロシア) マカロニ大統領(フランス) ジョージ2世国王(英国)
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