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深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六


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アメリカ海軍駆逐艦ウォルト・シャルガーの殊勲

 1949年5月23日、太平洋に進出し勢力を拡大したい日本海軍と、それを阻止せねばならないアメリカ海軍太平洋艦隊との間で、第二次日米戦争の中で最大の戦いが勃発した。

 日本海軍は。空母2隻を含む14隻の戦艦や巡洋艦に駆逐艦で構成された、第3航空戦隊に、厳龍や、伊号潜水艦数隻を含めた、一大規模の戦力を持って、ウィリアム・ハルゼー海軍大将率いるアメリカ海軍太平洋艦隊を迎え撃とうとしていた。

 その為、ハワイ諸島を奪うというのは口実であって、言わば戦利品のようなものと、日本側は考えていた。

 この戦いは、ハワイ諸島近辺で発生したものであり、アメリカ海軍としては負けられない戦いであった。

 ところが、蓋を開けてみれば日本海軍の艦船及び戦闘機が、パールハーバー作戦を彷彿とさせる活躍を見せ、二日と持たず、圧倒的勝利を日本海軍に取られてしまった。

 事件はその後に起こった。AIPシステムを保有している厳龍であったが、水中持続力は無限ではなく有限だった。

 その浮上のタイミングが何とも不味いものであり、浮上してきた先に、たまたま戦闘を終えたばかりのアメリカ海軍駆逐艦「ウォルト・シャルガー」の目の前だった。

 その為、厳龍はすぐにその場を離れなければならなかった。にも関わらず、厳龍は「ウォルト・シャルガー」の存在に気付かず、30分近くそこにいた。

 アメリカ海軍駆逐艦の「ウォルト・シャルガー」は、明らかに友軍のものではない潜水艦だという事で、写真を何枚も取り、そこで得られたありとあらゆる情報をメモし、上層部に送った。

 もちろん、彼らアメリカ海軍の軍人もあの"ドルフィン"が目の前に居たことを知るはずもなかった。

 だが、後々、あれは"ドルフィン"であったと気付く。厳龍は、完全に油断していた。あらぬ場所で、ほころびをアメリカ軍に見せる結果となった。

 結局、このくらいの情報が漏れたくらいでは、体勢に影響はなかった。だがこれは事件だった。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 戦闘直後の戦闘海域で、潜水艦が周辺警戒をせずに30分も浮上しているなどというバカげた事があるのでしょうか。違和感しかない。
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