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深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六
昭和の大日本帝国海軍の潜水艦

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米国海軍大西洋艦隊の編成見直し

「マリア英国空軍大佐?英国王ジョージ3世と、スナイダー首相は本気でその様な事を言ったのか?」

「マクドナルド米大統領閣下?長年の同盟に英国は感謝しています。しかし、これは英国民を守る為には仕方のない事なのです。どうかご理解下さい。」

「帰れ!我々米国の援護を反故にしおって。NATOはもう機能不全。在欧米軍は全て撤収し、米国海軍大西洋艦隊の規模も大幅に縮小する。いいな?スミス大将?英国王ジョージ3世とスナイダー首相にはそう伝えてくれ大佐いいな?」

「大統領閣下、報告致します!」

「どうしたスコット空軍中将?」

「グアムより北朝鮮に出撃させた戦略爆撃部隊と戦闘機群が、全機ソウルを目の前にして黄海上空で、全機撃墜されました!」

「何だって!?北朝鮮軍には死の不死鳥を落とせる戦闘機群等存在しないはずだが?」

「中国海軍の空母遼寧より発進した中国空軍の最新鋭戦闘機J-35Aの仕業によるものと思われます!」

「在韓米軍の状況はどうなっているんだ?」

「北朝鮮軍と中国陸軍の猛攻を受け、ソウルは壊滅状態にあると、在韓米軍司令官ミシェル陸軍大将からは報告を受けています。」

「韓国軍には申し訳無いが、在韓米軍をこれ以上失えば、ジャップをつけあがらせるだけだ。在韓米軍司令官ミシェル陸軍大将に撤収命令を出せ!朝鮮半島は北朝鮮と中国にくれてやる。」

「マクドナルド大統領?本気ですか?」

「韓国軍の戦力は英国よりも低い。今、大西洋艦隊の兵力を朝鮮半島にさいても、米国の国益にはならない。それに、アジアにはまだ、ASEAN諸国やインド軍がいる。大丈夫だろう。」

その頃、東京市ヶ谷の防衛省では…。

「海軍の大西洋艦隊縮小に在欧米軍と在韓米軍の撤収命令…か。河野統幕長?風は日本に吹き始めましたかね?」

「いや、そうとも言い切れないぞ山田三佐。米軍はそれだけの戦力を日本に展開してくる可能性もある。そうなれば、日本の自衛隊だけでは対処能力にも限界が生じる。それに韓国軍が劣勢となると、米軍の前に中国や北朝鮮を叩かなければならない。」

「北朝鮮や中国はGMATの専門外ですが…。」

「安心しろ山田三佐。我々にはロシアと言う同盟国がいる。何かあれば、ウクライナから撤退してでも、北朝鮮を叩けるだけの陸軍力はある。それに、強力なロシア海軍の原子力潜水艦部隊も、すでに日本海に展開しているとポルシェニコフ大佐から、報告は受けている。」

「北朝鮮の事はよく分かりませんが、陸軍が強いが、弾道ミサイル以外で怖い戦力は無いと、GMATは判断していますが?」

「海軍の近代化を図る事に成功したのは、北朝鮮ではなく、中国だからな。」

「中国海軍の空母と原子力潜水艦は目障りですね?」

「まぁ、3隻を保有してはいるが全て通常動力型空母だ。黙っていても、米軍が何とかしてくれるかもしれないし、そうはならないかも知れない。それより、山本閣下の近況を報告してくれないか?」

「山本閣下の近況ですか?」

「潜水艦せいげいから降ろしたらしいじゃないか?君らしくもない。」

「山本閣下には、原子力空母赤城に乗艦してもらい、現在京都の海上自衛隊舞鶴地方隊にて、空母艦載機F-15戦闘機の改良型による離着艦訓練の指揮を執っていただいております。」

「改良型と言う事は、その分戦闘機としての性能も向上しているのか?」

「山本閣下に言わせれば、令和の零戦だと豪語しておられましたが…。どうなんですか空幕長?実際の所は?」

「確かに空母艦載機仕様には改良しましたが、従来のF-15戦闘機の格闘能力と大差はありません。強いて改良点を申し上げるとすれば、装備している対空ミサイルにスターリンク機能を搭載した事くらいですが…。」

それは、画期的な事だった。空幕長は控えめに言っていたが、山田三佐は原子力空母赤城の存在は、日本の海上自衛隊空母打撃群の大幅な戦力アップと、捉えていた。

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