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深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六
昭和の大日本帝国海軍の潜水艦

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209/252

聯合艦隊司令長官山本五十六登場!?

「駄目じゃないか?一般人をこんな所に連れてきちゃ?」

「山田三佐?この方はVIPだからお通しせよと小林防衛大臣に言われましたので、お通ししました。」

「まさか?山本五十六元帥!?であられますか?」

「米軍機に一式陸攻がやられ、確かに死んだものかと思い、目を覚ましたらこの建物にいた。証拠ならこの制服を見ろ!」

「!?弾丸と血のあと!それにこの階級章は日本海軍大将を示すもの。まさか、現代に転生されたのか?」

「現代?どういう事だ?今は1943年4月ではないのか?それより、その望遠鏡とニューナンブ五十六は私のものではないか?」

「はい。山本閣下、今はその82年後の2025年10月の未来です。信じられないとは思いますが!」

「2025年10月だと?戦争はどうなった?」

「日本は連合国軍に敗れ、米国に原爆を使用され大日本帝国は消滅しました。」

「原爆?」

「原子爆弾と呼ばれる新型の大量破壊兵器の事です。」

「やはり、日本は米国に勝てなかったか…。」

「しかし、今は違います!ロシアと手を組み、先の大戦の報復戦争に突入しました。」

「戦後の日本はどうなったのだ?順を追って説明してくれ!」

山田三佐は、小林防衛大臣を呼び、現状説明を2時間かけて行った。

「愚かな…。山田三佐と言ったな?君は米国の恐ろしさを理解していないのか?それともただの馬鹿なのか?」

「恐れ入りますが、山本閣下?我々はこれ以上米国の横暴を見過ごす事は出来ません。それは、先の大戦の指揮を執られた山本閣下ならご理解していただける事かと思います。」

「自衛隊…か。日米同盟はあくまでも米国主導のものであり、日本国憲法もマッカーサーが作ったものである事は理解した。しかし、それで地域の平和は保たれて来たのではないか?」

「賛否両論おありでしょうが、日本は米国の犬ではありません。それに、山本閣下にも米国に対する憎しみはあるはずですが?」

「それは確かにそうだが、戦争には反対だ。それとこれとは、話が違う。それに、今は女性の総理大臣の元で戦争を遂行しようとしている。それが昭和の日本海軍軍人の私には理解出来ない。」

「時代は変わったのです。山本閣下。そうおっしゃられるなら、是非とも自衛艦隊の指揮をお取り下さい。」

「せっかく転生出来たのだから、海軍軍人ではない他の人生を歩みたい…。と、言いたい所だが、私が指揮を取らねばあの田中総理と言う女性に、私の命運を託す事になる。それはできかねる。」

「既にご説明の通り、自衛隊の最高指揮官は現行憲法下では、内閣総理大臣と言う事になっています。天皇陛下を最高指揮官とした大日本帝国とは法体系も異なります。」

「では、聯合艦隊司令長官山本五十六はどうしたらいい?」

「私と共に米国と戦いましょう!それなりのポストは準備致しますので!」

「私は何もポストが欲しい訳では無い。日本海軍聯合艦隊司令長官の経験を是非とも活かさせて欲しいだけだ。」

山田三佐は首相官邸に連絡を入れ、田中総理の意向を確認した。

「と、本人は申しておりますが、総理?どうなされますか?」

「そうね。山田三佐?貴方に任せるわ。ただ、聯合艦隊司令長官にあたるポストには、既に人員もいる事だし困ったわね?」

「海相と言うポストを新設しては如何でしょうか?」

「海軍大臣と言う事?それをするなら防衛大臣は要らないじゃない?」

「海上自衛隊の自衛艦隊司令官に据えるというのが、無難な選択肢ですが…。」

「なら、そうして頂戴。ただ、失礼の無いようにね?」

「はい。総理、了解しました。」

「と言う事ですので、海軍中将に格下げにはなりますが、よろしいですか?」

「ああ、構わない。日本の自衛艦隊は任せろ!」

たくましい人材が山田三佐の前に現れた。そして、山本五十六元帥の登場により、第二次日米戦争は大きく戦況の流れが変わる事になるのであった。

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