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深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六


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対艦戦闘用意

 「水雷科の信田中尉です。」

 「どうした?」

 「現在89式魚雷一門とハープーン級USM2門に43式魚雷一門の計4門が残っております。」

「報告ご苦労。」

 厳龍は現在、大和より報告のあった戦艦級の艦船の探査を行っていた。だが、既に目標であった敵空母2隻をやっつけた事で、日本側の勝利は局地的ながらも、大きな一歩となった。  

 「あとは、戦艦クラスの大型艦船を仕留めれば、厳龍の日本海軍への信頼感は充分なものになるであろう。」

 沖田は航海長井浦少佐にそう語った。そんな中潜望鏡で設楽少尉が、またも手柄を立てる。

 「アメリカ海軍戦艦2隻を発見。」

 「位置は?」

 「○○××の××であります。」

 「魚雷発射用意!」

 「今回も43式魚雷で行きましょう。もう一隻は、ハープーンで。」

 「発射用意!」

 「目標○○××の××。発射用意!」

 「準備整いました。」

 「テーッ!」

 まず先に43式魚雷が発射され、少し間をおいてハープーン級USM体艦ミサイルが発射された。二発とも命中し、戦艦二隻を航行不能にした。43式魚雷の威力もさることながら、ハープーン級USMがこれほどの威力を持つとは、恐怖を覚えた隊員もいた。

 こうして、大和防衛任務は終了し、沖縄へのアメリカ軍の上陸は大幅に遅れることになった。厳龍が仕留めたのは空母二隻、戦艦二隻の計四隻で、使用した武器も最小限度のものだった。

 作戦終了と供に、大和ら沖縄派遣部隊に同行した厳龍は、沖縄に向かい寄港した。厳龍乗員は、4日ぶりに新鮮な空気を吸う事ができた。

 沖田は、43式魚雷でも充分に戦果を挙げられた事を、呉基地司令の上田弘行少将と大本営の重鎮米内光政大将に伝令した。戦果はすぐに大本営や日本海軍内に広まった。

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