表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

189/240

Keep&piece

 沖田元艦長や戸村艦長を、第一世代とすると、新体制で入って来た下士官や兵隊は、第二世代という事になる。

 二回目の厳龍体制入れ換えで、幹部になるのはこの第二世代の人員であった。そして、新たに配置される、下士官や兵隊は第三世代となる。

 通常の潜水艦の寿命からして鑑みれば、二世代くらいで、退役となる。と、言うよりも、その頃には新兵器が登場しているという事である。それが、通常のサイクルである。

 いくら、厳龍が未来のスーパーウェポンであるとは言え、それはもう35年も昔の事である。スペック的には、まだまだ現役を張れるものの、艦齢を考えると、第三世代の途中で退役となる。と戸村大佐は、算段を立てていた。

 さて、1980年1月に時は流れていた。この頃の国際情勢は、なんと言っても、世界No.2の座を巡って激しく米露がしのぎを削っていた。日本もそれに負けじとあの手この手で、No.1の座を守ろうと、必死であった。下手をすれば、米露に覇権を握られてしまうのでは、と危惧された状況であった。

 No.2争いの主眼はなんと言っても核兵器及び原子力空母や原子力潜水艦をいくつ持てるかという事に置かれていた。

 日本は、最新鋭の原子力空母三隻と通常動力型空母六隻、原子力潜水艦は既に十六隻配備と、米露両国の二手三手先を歩いていたのだが、核兵器に関しては五百発程度に抑えられていたため、その部分については、米露の方が先を行っていた。

 1980年の情勢では、日本、米国、ロシアの三国が、覇権争いをしていたことに間違いはない。それぞれの国々に得意・不得意があり、一つの強国というよりは、三つ巴の大国という見方をした方が、適切だったのかもしれない。

 しかしながら、この三国が直接戦禍を交えるという事はおろか、第二次日米戦役後は平和な状態が、keepされていた。これは、強大な核兵器及び原子力兵器によってもたらされた、平和状態と言えるかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ