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深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六
昭和の大日本帝国海軍の潜水艦

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183/252

No.1よりオンリー1

 第二次日米戦役が終結してから、既に四半世紀。当時の記憶も次第に風化してくる。もちろん、戦争を知らない世代も生まれていた。

 忘れかけた頃にピンチがやって来るのは、世の常であるが、現在の日本には、危険な兆候が現れていた。それも一つではなくつぶさに。

 大日本帝国も、それを支える帝国陸海空軍及び海兵隊はより強固になっていたし、厳龍の影響力も以前として存在し続けていた。正に世界の覇権を狙うには、これとない情勢が整っていた。

 この世界はifの塊だ。厳龍の登場によって滅びるはずの、大日本帝国とその下部組織は生き残ってしまった。それが良くも悪くも、今の日本だ。

 アメリカが支配的だった世界とは大きく異なり、世界にはたった一国で情勢をコントロール出来る実力を持った、パクス○○と言えるような国は存在しない。その代わりに、地域毎に中小規模の影響力しか持たない国々が乱立する構図となった。

 日本はそんな中で、親玉的な存在としてアジア、太平洋の王座に座り続けていた。そんな日本が一国で、全世界を支配できなかったのには、理由がある。

 まず、国土が圧倒的に狭く、資源のほとんどを輸入に頼っていたの物理面が、一点。もう一つは、保有する言語が、英語のように簡単ではなかったという文化的な理由。この二点に加えて、日本人自体が、あまり多国に興味がなかった事。世界を支配する事は出来たが、しなかった。というのが結論である。

 アメリカという強国を倒したものの、日本はアメリカ本土に進軍、進駐する事をしなかった。日本に世界の覇権をとらせなかったのは、どうやら、実力とは違う所で、ボタンのかけ違えがあったのだろう。No.1よりオンリー1を選んだのだ。

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