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深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六


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歯止めをかけよう

 本日の当直は、茂岡軍曹、谷山一等兵、薬師寺二等兵、戸村大佐の4人であった。

 「久しぶりだな。当直は。」

 「艦長程の人でも当直はするんですね?」

 「まぁ、毎日艦長室にいるのも退屈だからな。」

 「指揮官先頭の海軍の伝統は健在ですね。」

 「まぁ、艦長にも長い間下積み時代はあった訳で。」

 「ただ、俺がこの艦で一番地位が高いというだけだ。」

 「それが大事なんですよ。階級によって差別しない事。」

 「下の者には、ありがたい事ですね。」

 「当直は、たまに回って来ますがあんまりやりたくないです。」

 「そりゃ、皆同じだろう。進んでやりたい奴なんか、金に困ってる奴くらいだ。」

 「人が眠ってる時に仕事をするのも悪くないよ。」

 「深いですね。その言葉は重みがある。」

 「茂岡軍曹は参謀に向いているのかもしれない。」

 「世渡りの上手い人は、出世も早いですからね。」

 「言っておくが、俺はエリートなんかじゃないぞ。」

 「艦長は先任海曹長の時代が長かったんですよね?」

 「いいことじゃないですか。そうやって下でコツコツやるのも。」

 「上に上がりたいと思っている奴がいたら諦めろ。厳龍では退役者が出るまで、基本的に昇進はない。」

 「え?そうなんですか?」

 「まぁ、本来なら階級をあげてやりたいのは山々なんだが、階級(ほし)の事は大本営が決める事になっているんだ。すまんな。」

 「上手い事ばかり言って信認のない上官にはなりたくないですからね。」

 「それは、そうですね。でも、実戦では誤魔化せませんよ?」

 「そうだな。口だけの人間は、実戦でボロが出るからな。」

 「アメリカだろうが、どこだろうが、負ける気はしません。」

 「だとは思いたいですが、心配な所は多々あります。」

 「厳龍登場から25年以上たちますからね。」

 「あと20年はいけるはずなんだが、これは分からないな。」

 「近代兵器は、日進月歩ですからね。」

 「現在の日本海軍の兵器は、思うより遥かに高性能化してますよ。クォリティも高い。」

 「それだけじゃなくて、核ミサイルもガンガン作ってますからね。」

 「歯止めが効かないというのは、困りものだな。」

 日本海軍だけでなく、世界全体の軍拡競争が激化していた。これは第三次世界大戦を誘発する可能性を抱えており、もしそのような事になれば、地球は滅びるだろう。 

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