表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

176/244

若葉マーク

 本日の当直は、村井中佐、渋谷少佐、福軍曹、丸尾一等兵、岡野二等兵の5人であった。

 「今の日本は非常に危うい状態にある。」

 「そうですね。体制が変わりましたから。」

 「それだけじゃなく経済も下降気味です。」

 「それって、まずくないですか?」

 「まずいかもな。」

 「日本の経済はまだ右肩上がりだと思っていました。」

 「そういう油断している時に攻撃されんのが一番嫌なんだよな。」

 「泣きっ面に蜂って感じですかね?」

 「その程度の被害で、済めば良いんだけどな。」

 「今の日本にとって脅威なのはどこでしょうか?」

 「やはり、アメリカやヨーロッパの国々じゃないでしょうか?」

 「ロシアも恐い存在だな。以前は味方だったが、今の日本の政治家はロシアにパイプがない。」

 「どちらにしても、我々は目の前の課題をクリアしないと。」

 「練度上昇ですね?」

 「その通りだ。福軍曹。今の厳龍じゃ、アメリカに負けるかもしれないからな。」

 「やはり我々の技術はまだまだなんでしょうか?」

 「任務をこなすうちに上昇しないんでしょうか?」

 「練度は任務をこなすうちに上がる。だが、今の厳龍は全盛期の半分位の実力かな。」

 「やっぱり、実戦をこなすか、こなさないかは大きいと思うよ。」

 「何もドンパチやるだけが、実戦じゃありませんよ。」

 「海外での合同軍事演習か?」

 「それは良い手ですね。」

 「で、どこと軍事演習するんだ?」

 「まさか、中国と?いやぁ、それよりはオーストラリアとかの方が良いんじゃないですか?」

 「あのな、大切なのは、相手の強さじゃなくて実戦感覚何だよ。」

 「実戦感覚を養うのが演習の目的だからね。」

 「経験ある人の言葉は、やはり重いですね。」

 「とは言え、俺達のレベルも上がって来てますよね?」 

 「そうかな?まだ乗艦して2年か3年くらいだろう。やっと操艦を上手くこなせる様になった位だろう。」

 「今、実戦をやったらどうなるかは正直分からんけどな。」

 「これからどうやってこの国を守るかという方が大事だな。」

 「何だか一つの明かりが見えて来たような気がします。」

 「一生懸命やって来て良かったですよ。」

 「まだまだ、若葉マークがやっととれた位だ。励め。若人よ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ