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深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六


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弱みを見せるな

 徴兵制度から志願兵制度に変わっても、軍隊のやるべき事は変わらない。日本を如何様にして守るのか、防衛するかという大前提は変わらない。

 日本が、四方を海に囲まれた、極東の僻地である事を考えれば、海上及び航空戦力に重きを置くのは、当然の事である。

 そして、仮にも世界一と認められた、その海軍力あっての日本軍である事は、これからも変わらない。どの国とも同盟を結ばず、ただ一国モンロー主義を貫いて来た(第二次日米戦役後)事を、考えればこれからどうしたら良いかという選択肢は、考える事もなく、おのずと見えて来る。

 そして、いつ起きるかも分からない日米決戦や、その他の国々との軋轢は、不安定要因として残っている。

 日本は、厳龍乗員の半分以上が入れ替わると同時に、時を同じくして、徴兵制度を撤廃。志願兵制度を導入した。

 これは、諸外国から見れば立派な攻め時であり、体制が弱まっている危機的状況である。恐らく、今日本が、戦争に巻き込まれでもしたら、かなり苦戦を強いられる事が予想されるが、それは、日本を強固に守ってきたガードが緩んでいる事が原因だろう。

 いずれにしても、現状の防衛体制を続ける事は、日本を亡国にする可能性は低いが、引き続き警戒を厳にする必要がある。

 まがりなりにも、新兵及び新幹部の育成ノウハウが蓄積されている、日本において数さえ揃えればどうにかなる、という様な短絡的な議論は不毛だろう。

 それは、日本の置かれている現状を理解していないのも同然であり、質が良くなるか、悪くなるかは、結果論であって、その間の過程が抜け落ちてしまっている。

 確かに結果論を否定するつもりはないが、良質な軍隊か、そうでないかを決定する99%が育成ノウハウを持っているか、という一点に絞られる。

 どんなにセンスの良い良質な素材を持っていたとしても、それを巧く扱えなければ、良質な兵隊のなはならない。料理と同じである。

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