スマートネイビー
本日の当直は、皆川中佐、門人少尉、大井曹長、春川伍長、尾沢上等兵、倉坂二等兵の6人であった。
「4つも選択肢があったら、やっぱりそれでも海軍かな。」
「私ならば、海兵隊に興味がありますが。」
「陸軍の人気もどうやら戻ってるぽいですよ。」
「私ならば空軍兵に興味を持ちますね。」
「海軍は4つの中なら華があると思います。」
「空軍はやはり新設ですから人気ありますね。」
「志願制度ならどの部隊に入れるかある程度絞れるから良いよな。」
「それくらいの特権は与えてあげても良いでしょう。」
「統計を見ると、バランス取れてるんですよね。不思議と。」
「そうなる様に、大本営が調節してるのではないでしょうか?」
「振り分けはやってるんですよ。きっと。」
「今のところ、部隊の運用には支障はきたしてない様ですから、良いんじゃないですか?」
「兵隊の質を上げるのが目的なら、まぁ、50点ってところじゃねぇか?」
「志願兵制度を導入後の自衛隊は、安定し部隊の運用をしてたもんな?門人少尉?」
「記憶が微かに遠のいていますが、確かに兵力の需給バランスは、良い感じで推移していたはずです。」
「量より質を重視して行くのが近代軍隊の宿命ですからね。」
「とは言え、日本も早い段階で、諸外国と同水準の選択肢を選びましたから。」
「どこに行っても、考えてる事は、皆同じなんですね。」
「大切なのは、何をやりたいかだよ。階級は関係ない。」
「そうですよね。やりたいからやる。それが日本の為になれば良いんですけど、中々現実は上手くいきませんね。」
「縁あって、海軍兵ですが。やりたい事ですか?…勉強になります。」
「いやいや、国を守るのと、進んで国を守るのは、大夫違います。」
「その違いは大きいですよ。根底から前提が違うんだから。」
「大切なのは、魂って事ですよ。そうありたいですね。」
「これからは、スマートな奴しか生き残れないぞ。」
「それはそうですね。時代は良質な兵士を求めている。」
「その為の志願兵制度ですからね。」
「諸外国に何を言われようが、やり抜かねばならない。」
「守りたくても、守れないなんて嫌ですから。」
「それでこそ、栄光の日本海軍ですよ。」




