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深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六
昭和の大日本帝国海軍の潜水艦

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志願制度の是非

 徴兵制度から志願制度に変えた事で、何を狙っているのか?それはかなり重要な事であった。

 兵隊の質を上げる。それが、最大の目的であり、徴兵制度による部隊のバラツキ、戦力のバラツキを、無くすことも狙いであった。数を揃えるだけなら、徴兵制度を残せば良い。

 しかし、それでは恒久的に良質な軍隊を保持していく事が出来ない。志願制度にするデメリットもあるのだが、志願して兵隊になろうとする者の方が、徴兵で入って来る者より成長は、確実に早い。

 志願時にある一定のレベルに達していなければ、落第にする事も可能であり、政府にとって望むままのレベルにあった軍隊を作り出す事が、出来る。それが志願制度のメリットである。

 とは言え、徴兵制度の時代には、無かった様な問題が表出したのもまた、事実である。待っていても兵員の確保は困難であるし、何よりも軍人を集めるのは、エラく労力のいる作業である。

 初めから興味を持って、くれているのならば、話は別だが、高度成長も一段落つき、ちまたには求人が、溢れている世の中である。その沢山の職業の中から、命知らずの軍人を選ぶ、甲斐性のある兵隊になろうとする人は、果たして何人いる事だろうか?

 銃後でのんびりしていることに、味を覚える人はいるだろう。それだけならまだしも、何より国防が、人事になってしまう事が、実に恐い事であった。

 兵役を無くした事は、進歩なのかも分からないが、その分税金は重くのし掛かってくる。日本政府も試行錯誤しているのは、明らかであれよこれよと、政策を総動員して、国民の支持を集めるために、奔走している。

 それが、政治の正体である事は、ここでは触れないが、大衆迎合路線を今後も歩み続ける確率は、高そうである。

 この志願制度が、国民に浸透するのは5年や10年は、ゆうにかかるだろう。あるいはそれ以上かかるかもしれない。そう考えるのが定石だろう。

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