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深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六


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兵隊集め

 1965年3月末をもって、日本軍は、陸海空及び海兵隊の4部隊への徴兵制度を廃止した。これに先立って、内閣は国会での、本事案の承認を得て正式に、閣議決定した。

 明治時代の健軍より志願制への以降は初めてであった。これにより兵役はなくなり、国民は喜んだが、その分各種税金が上げられた。その為、徴兵制度を存続させても良いから、税金を上げるのは勘弁して欲しいと、言う国民もいて、志願制度の導入が浸透するのは、時間を要した。

 だが、一番困ったのは、大本営である。待っていても兵員が、確保出来ていた時代が終わり、今度は志願してくれる者を、リクルートしなければならないからだ。

 元の世界の自衛隊と同じで、若い兵隊の確保は、戦力の維持に大きく関わる。どんなに良質な士官ばかり揃えても、手足となる兵隊がいなければ、お話にならない。

 この世界の日本軍も同じである。陸海空軍大学校や、海兵隊大学校も、あり一定数の幹部の確保は見込みがある。だが、兵隊がいなければ、頭でっかちと言われても、仕方のない事である。

 日本よりいち早く志願制度を導入したアメリカやヨーロッパの国々も、そういった問題に直面し、まがりなりにも、乗り越えて来た今がある。

 日本は、そういった国々から学ぶ必要があったが、大本営は、それよりも兵隊集めに熱中してしまい、それどころではなくなってしまう。

 結局、後で大本営が、四苦八苦する事になってしまうのであるが、日本の悪戦苦闘ぶりは、海外の国に笑われてしまう程、情けない低堕落ぶりだった。

 日本の新しい船出は、前途多難なものとなった。

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