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本日の当直は、宮村大尉、寺澤中尉、夢野伍長、武田一等兵、瑛川二等兵の5人であった。
「日本の経済力は世界一なのに、俺達の給料は上がらんなぁ。」
「でも、大分出世して、手取りかなり増えたじゃないですか?」
「自分等が貧しいのは分かりますが、士官になっても、お金に困るって、夢ないですね。」
「武田一等兵は、今なら芸人でもやれるそうです。」
「下らん番組ばかりで、いけすかん。」
「あれは、エンターテイメントだから需要があるんですよ。」
「まぁ、日本は今や世界一の経済大国だからな。」
「全体図で見たら、そうかも知れませんが、バラツキはありますよ。」
「階層の固定化ってやつですね。有名な。」
「金持ちが増えたからと言って、日本が安全になる訳ではない。」
「そうですね。逆に強盗が増えて危険かも。」
「札束は燃えますからね。爆弾は天敵ですよ。」
「夢野伍長、夢の無い事を言わないで下さい。」
「しかし、これから世界は、日本はどうなって行くのか?」
「未定だな。こればっかりは分からんな。」
「戦争が起こらない事をimageするしかないな。」
「世界最強の日本海軍が、平和を守ります。」
「お、夢野伍長が夢のある事を言っている。」
「だから、芸人やった方が儲かりますって。」
「日本海軍が、最強なのかは分からんがな。」
「そうですね。厳龍のいない日本海軍は、世界何位なんでしょう?」
「厳龍はここにいるじゃないですか?」
「大尉殿や中尉殿が言いたいのはそういう事じゃない。」
「厳龍は、存在自体が不安定だからな。」
「そういう事だ。新兵はしっかりしてるな。」
「その調子で、ずっと行って欲しいですね。」
国民が浮き足だっていても、いつもと変わらずに過ごせるのは、この厳龍をはじめとした、日本軍が日本を守っているからである。




