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深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六
昭和の大日本帝国海軍の潜水艦

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ハイエコノミーグロウ

 戸村新艦長の新体制の下で、厳龍が運用を開始してからも、これといったトラブルはなく、スムーズに運用されていた。

 さて、日本経済は戦後から、力を入れていた経済対策がいよいよ効果を示し始めていた頃で、日本の高度経済成長(ハイエコノミーグロウ)が始まりかけていた。

 もちろん、今すぐにという上手い話ではないが、日本人の国民所得は、確実に上昇していたのであった。だが、高い経済成長が必ずしも国民を幸せにする訳ではない。

 格差がドンドン広がり、低所得層のフラストレーションは、ドンドン貯まって行く。それが、反政府デモになる例も少なくはない。

 結局、国全体として成長しているように見えても、それは一部の者の利益でしかなかったりする。必ずしも、ハイエコノミーグロウによって、国全体が成長しているように見えても、全員を幸せにするモノではない。

 資本主義経済の体をとる以上、それはどうしても仕方のない事なのである。だからと言って共産主義を取り入れるには、あまりにも隣国の失敗が強烈すぎて、導入する勇気はない。

 その国の形というのは、その国の国民が決めるものであり、国ごとに微妙に形が違っても良いだろう。

 この世界でも、日本の基本は、資本主義経済であり、自由競争なのであるが、日本流の弱者救済策というものを導入し、出来るだけフラストレーションを貯めないように注力した。

 日本政府は、軍事面の事以外はほぼ全ての分野を担当し、上手くしたたかに政策を展開していたようである。日本政府が唯一考えなくて良い事、それが、軍事部門であり、まるで、アメリカに守られて経済対策に注力出来た元の世界と構造が、そっくりである。

 さて、退官後の生活を満喫していた沖田は、TVの前でダラダラ過ごすのではなく、難しい本を読むなど、一日中何かをして過ごしていた。

 そんな沖田にもエネルギーが尽きたかのように、突然死が訪れる。厳龍乗組員入れ替えから、1年2カ月後の1959年11月18日、沖田幸三は、67年の生涯にピリオドを打った。奇しくもそれは、沖田幸三が元の世界(タイムスリップする前の世界)で、自らが生まれた生年月日だった。

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