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深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六
昭和の大日本帝国海軍の潜水艦

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156/252

我が子の如く

 本日の当直は、伊沢少佐、海沢大尉、磯村中尉、古寺少尉の4人であった。

 「これからどうするよ?」

 「退職金たっぷりもらって、田舎でロハスな生活をする。」

 「退職金を全て宝くじに注ぎ込むか、競馬」

 「退職金で、株を購入し投資家になる。」

 「ろくなもんじゃねぇな。どの選択肢も。」

 「少佐殿は何か良い案あるんですか?」

 「ないから、君達に聞いているんじゃないか?」

 「まぁ、年金暮らしの老後なんて質素でしょう?」

 「お金や財産は墓場まで持って行けませんからね。」

 「自分の金なんだ、好きに使えば良いさ。」

 「まぁ、それもそうですね。自分の金なんだし。」

 「でも、厳龍を離れても丘には上がれ無さそうですよ?」

 「え?マジか。」

 「聞くところによれば、戦艦大和に乗らされるとか?」

 「町には出させない算段だな。」

 「退職金も何も関係無いって事ですね。」

 「金の心配より、これからの戦況の方が心配だな。」

 「まぁ、最低一、二戦はあるかもな。」

 「ドンパチやる時代でもないがな。」

 「これからの兵器の進歩によってはな。」

 「いずれは、厳龍も退役しなきゃいけませんしね。」

 「その頃には、俺達はこの世にはいないだろうな。」

 「厳龍の未来には、かなり興味深いですね。」

 「子はかすがい。とは、良く言ったものですよね。」

 「厳龍は我々にとっての子ども同然ですが。」

 「子どもの事が、大事じゃない親なんていないだろうな。」

 「私達も、いつまでも若くありません。」

 「それは、ご最もな意見ですね。」

 「これからは新しい世代がしっかりやってくれるでしょう。」

 「世代交代か。何だか切なくもあり嬉しくもあるな。」

 「古きを仰ぎ新しきを知る。…だな。」

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