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深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六
昭和の大日本帝国海軍の潜水艦

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厳龍 THE second

 ジェット仕様に変えた空母とは別に、日本海軍は次世代型の空母を建造し、就役させていた。

 日本海軍は、この新世代型空母を原子力空母建造までのプロトタイプ艦として、位置づけており、その開発には並々ならぬ決意を持って望んだという。

 最も、日本国民には、そんな事はどうでも良いだろうと、公表はしなかった。日本国民には、国防上必要な程度の情報しか、与えていなかった。

 退役した3隻の空母に変わり就役した、3隻の新世代型空母(通常動力型)は、あまりの大きさにスリージャイアント(3体の巨人)というニックネームが海軍内部で、つけられた程である。

 基準排水量だけで、50000㌧を越える超大型空母を一体どうやって作っていたのか、疑問を投げ掛けたくなる程であった。

 一方、厳龍乗員にとっても重大ニュースがあった。50才以上の人間は、厳龍の配置から外れるというものであった。今後の身の振り方については、日本海軍が、一切の面倒を見る。

 という二点が海軍上層部より指示があった次第である。恐らくだが、沖田や近田大佐が、振り絞って考え出した案ではないかと、厳龍に残留する人間も、去る人間も、そう思っていた。

 該当者は士官・下士官・兵全て合わせて31人であった。軒並み士官クラスがゴッソリ抜ける事になるが、沖田は後任の艦長に、戸村先任海曹長を抜擢。大佐へと躍進した。

 かなりの飛び級ではあったが、沖田が苦悩して決めた事だった。それを理解してか、後任人事に文句を言う者はいなかった。

 この人事は、無茶なものではない事が分かる。現在の厳龍幹部は、戸村先任海曹長以外残らないし、誰がどう考えても、次期艦長は、戸村先任海曹長で不満はなかった。

 そして、新体制(厳龍THEsecond)厳龍第2世代を沖田が、発表した。

 副長大橋(軍曹→中佐)、航海長村井(軍曹→中佐)、水雷長藤川(軍曹→中佐)、先任海曹長倉井(一等兵)となった。この新体制は、即座に厳龍内部でも、承認され、戸村新艦長が、新しく入って来る31人の日本海軍軍人の、教育方法についての議論を始めた。

 沖田達厳龍第一世代ら31人は予備役となり、改装された戦艦大和に、極秘裏に送還された。

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