表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

148/240

SPEED勘

 本日の当直は、鈴木大尉、宇都宮伍長、藤堂一等兵の3人であった。

 「もう、いい加減にして欲しい。」

 「何がですか?」

 「後任人事だよ。厳龍の。」

 「代替わりって事ですよね?よっしゃ‼自分も昇進するぞ!って、何にも進展ないですもんね…。」

 「艦長なんて、もう、66才だぜ。とっくに退官してる年齢だぜ。」

 「まぁ、今まではそれどころじゃなかったからな。ようやく後任人事に着手する余裕が出来たんだろう。慎重になるのも、海軍上層部の指示だろ。」

 「そうなるのも仕方ないでしょう。厳龍は、トップシークレットですから。」

 「確かにそうだな。でも、限度ってものがある。」

 「そうですね。老いは来ますからね。」

 「士官クラスの高齢化は死活問題ですよね。」

 「いつ死んでもおかしくない年齢ですね。」

 「もう少し後任人事のSPEEDをあげた方が…。」

 「でも、下っ端の僕には何もできません。」

 「俺だって出来ないぜ、大尉の力じゃ何も。」

 「だとしても、艦長の立場だったら自分は…。」

 「もう少しSPEEDを上げて選ぶだろうな。」

 「艦長は責任感の強い御方だからな。」

 「それがたまに傷なんだがな。」

 「失礼だぞ!」

 「まぁ、まぁ、上からお達しが来るまでの辛抱だよ。」

 「何も手を打って来ないという事は無いだろう。」

 「そうですね。まぁ、気長に待ちましょう。」

 「となると、総入れ換えも有り得るな。」

 「いや、士官クラスを除いて、下士官や兵隊をランクアップさせる方が良いんじゃないですか?」

 「現実的には年齢で、線引きするのが良いかと。」

 「そうだな。って事は、下っ端も大きく躍進だな。」

 「そこら辺は上層部の匙加減でしょう。」

 「そうですね。階級が上がるのは悪い気はしないです。」

 「上手くやるだろ。それくらいの事はやってもらわないと。」

 「潜り抜けて来た修羅場の数が違うからな。」

 「その経験値の差は、大きいですよね。」

 いずれにしても、厳龍を寝床にしていた士官達の処遇はどうするのか?など、クリアしなければならない課題は山積していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ