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深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六
昭和の大日本帝国海軍の潜水艦

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大国の証明

 空母運用と一言で言っても、それを実現させるには、空母艦載機パイロットの着艦技術がなければ、出来ない。死に物狂いの努力と、生死をかけた訓練の上にあるものが、空母運用というものである。

 大切なのは、空母艦載機パイロットだけではない。空母の操艦技術なども必要である。日本海軍は、第一次日米戦役の初戦のバールハーバー作戦を行うにあたって、故山本五十六連合艦隊司令長官の元で、鬼のように発着艦の訓練をして以来、日本海軍の伝統として、恐怖を乗り越える為に反復訓練を続けている。

 このノウハウは、原子力を動力とする空母、つまり原子力空母にも応用が利く。

 資源は限られた分しかないが、国力に相応しい資源energyとしての原子力は、日本にとっては魅力的であった。

 石油ベースで動く今の現存空母7隻も、オイルルートが途絶えれば、運用不可能になってしまう。もちろん、国力に相応しい石油資源は確保出来ている。

 訓練中の事故も、当然一つや二つあった。ただこれは空母機動部隊を運用する上で、避けては通れない犠牲であり、多少は目をつぶるしかなかった。

 戦争は無くても、死ぬ者がいる。軍隊にとっては日常茶飯事で日常的なものだった。

 大国らしく在るために、強さを得るためという理由から、この最強兵器となった空母を持ちたがる訳である。実質問題、空母を運用出来る国家は限られている。

 それは、パイロットの問題もあるし、燃料や様々なタスクがあったが、日本は、これらのタスクを一応全てクリアしていた。

 大国の証明を果たしたというだけの戦力が、日本海軍には、あった。

 ただ一つ、日本海軍が空母を運用するのは良いが、空母艦載機の運用やパイロットの人選は、日本空軍が行う事が、問題と言えた。

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