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深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六
昭和の大日本帝国海軍の潜水艦

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126/252

ヒートアップ

 本日の当直は、田倉少佐、外杉中尉、宇都宮伍長、島村二等兵の4人であった。

 「艦長も大変だな。」

 「そうですね。心の中で葛藤してると思いますよ。」

 「自分の様な下士官でもあるのだから、艦長には計り知れない責任感があるでしょう。」

 「葛藤は自分にもあります。最底辺の自分でさえ。心中お察しします。」

 「それはともかく、今後どうして行くのかは考えて行かないといかんなぁ。」

 「10年ですか。我々も年をとりましたね。」

 「ロボットや機械じゃないですからね。それは厳龍にも言えますけど。」

 「艦齢がどのくらい持つか存じ上げませんが、50年は持つって聞きましたけど?」

 「まぁ、厳龍も俺達も無茶してきたからな。ポンコツになるのも、早いだろうな。」

 「幹部の方達は、昇進等があって良いでしょうけど、下の者が不敏です。」

 「確かに、我々のような中堅は何をモチベーションにすれば良いのか分からないですね。」

 「最も、10年も最底辺の生活をしてると慣れっこですけどね。」

 「実は放置してたけど、話し合わなきゃ行けない事は山積みだな。」

 「郷に入っては郷に従え、の期間は過ぎたんですかね?」

 「やってる作戦自体は、海自時代とそんなに変わりは無いんだがな。」

 「そうは言っても、このままという訳にもいかないでしょう?」

 「そういう事も含めて艦長は、頭を痛めておられたよ。」

 「大変なご苦労だと思いますよ。皆、自分の事で精一杯の中で。」

 「なら、尚一層僕らは任務をしっかりこなさなくちゃな。」

 「それしか艦長のサポートをする手段はありませんからね。」

 「核開発は今後更にヒートアップしそうだな。」

 「それに加えて軍拡も、止まる事はないと思いますよ。」

 「諦めてはいけません。生きるために戦い続けなくては。」

 「この数奇な運命にも何か意味があるのでしょう。」

 「不確定なものは掴んで、確かめれば良いんだよ。」

 「照らされたライトがどこまであるかは分かりませんがね。」

 「僕達は、深海という所から日本を守る為にここに居ます。」

 「そう!それが僕達サブマリナーズですから。」

 日本は、否応なしに核による平和か、核を用いない平和のどちらかを選ばなければならない、状況に立たされていた。そして、核兵器による平和を選択しようとしていた。

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