表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

117/245

関東遠征

 呉基地司令の命令で、新設された日本空軍を視察するべく、厳龍艦長の沖田と、倉沢中佐、近田大佐の3人は、関東各地にある空軍基地を見て回っていた。

 ジェット機でもかなり創成期に近い航空機ばかりで、プロペラ機の方が力が上のような機体も、数多く見受けられた。

 航空屋ではない3人にとっては、レトロ兵器を見ているばかりで、心苦しかったかもしれない。

 それでも、1952年~1953年の技術水準からすれば、これらのジェット機には合格点を、与えられる水準には、あった。

 2012年からやって来た厳龍乗員は、航空自衛隊の、F-2や、F-15といった最新鋭の、ジェット機を見慣れているせいか、物足りない気持ちになるのも、無理はない。

 ただ、こういった戦闘機が上空で活動しているという事は、理解しておいた方が良い。

 弾丸ツアーだったが、一通りの視察を終えた3人は、厳龍の母港である、呉基地に帰ってきた。流石に厳龍3トップを長期不在にすることは出来なかった。

 「いや、しかしあれじゃあ海軍航空隊と変わらんな。」

 「きっとこれから、劇的に進化するんでしょ。」

 「だと良いがな。一応空の守りは、門外漢なんで。」

 「まぁ、そうだな。海の中に敵はいなくても、空の上は手が届かないなぁ。」

 「こういう航空戦力を整備する所から始まるんです。」

 「そうだな。無いよりはよっぽどマシだなぁ。」

 「当分の間は、プロペラ機と併用し、現状最強のジェット機J-1で、空母艦載機の離発着訓練が、主になるそうだ。」

 「まぁ期待しましょう。簡単な事ではないですが。」

「一流の空母機動部隊を持つには、それなりの時間がいる。」

 「それと、犠牲もな。それに日本空軍は耐えなくちゃならん。」

 「それができたら日本空軍としては、敵無しだな。」

 「国力に見合った力を出すには、今のままじゃ駄目だぞ。」

 「そんな事言っても、俺達はサブマリナーだ。」

 「頭の隅にでも置いておけという事なのでしょう。」

 「きっとそういう目論見がなきゃ、上もワザワザ自分達を関東に行かせたりは、しないでしょう。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ