表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
深海の精鋭たち(サブマリナーズ)  作者: 佐久間五十六
昭和の大日本帝国海軍の潜水艦

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

108/252

一蓮托生

 もう訓練をする必要がない程、厳龍乗員の練度は、高水準のものになっていたものの、沖田は油断する事はなかった。

 サブマリナーにとって一つのミスは、即死に繋がる。それは、下士官や兵クラスにも徹底していた。

 大杉曹長、森岡伍長、寺澤一等兵、相澤二等兵の4人が、今日の当直だった。

 「いいか!一蓮托生とはまさに俺達の事を言うんだ。」

 「まーた始まりましたね。大杉曹長の一蓮托生談話。」

 「これを聞かされなければ、当直も嫌だとは思わないのに。」

 「まぁ、上官に逆らえないのは、僕らだけじゃないんですから。」

 「こら!何だその言い分は。そんなことで国が守れるか?」

 「こういう人種を精神至上主義者って言うんだろな。」

 「大日本帝国陸海軍には、よくいた傾向ですね。」

 「それは、補足すると海上自衛隊にもいますよ。」

 「艦長不在の艦で何かあってはいかん。」

 「まただよ。大杉曹長はこの手の話が、長い。」

 「ただ、そのおかげで、僕らの班は成績優秀です。」

 「皆の意識が高くなるのは重要ですね。」

 「シーマンシップがあってこそ、我々はこの海を守れる。」

 「スマートフォン GPSが利いて 高画質」

 「防水液晶 これぞ新型」

 「馬鹿な事言っているとまたドヤされますよ。」

 「お前ら、おふざけはそれで済んだのかな?」

 「怒られて 明日はないと 手帳記入」

 「そんな俺達 そこはゴマする」

 「こりゃあ、総スカンだな。火に油注いでるよ。」

 「まぁ、備えあれば憂いなし。皆そろそろ交代の時間だな。」

 「万全の態勢で交代出来ますね。」

 「海の忍者にも、休息は必要ですからね。」

 平時であろうが、有事であろうが、厳龍のやるべき事は、与えられた任務に忠実であれ!という事であり、それ以外には無かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ