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元カレ  作者: 田中らら
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私の中の私

私はコンビニには行かないで家に帰って来た。

今のはなんだったのか?

こんな偶然あるのか?

彼の名刺を見つめながら、

私の中で複数の「私」との会話する。


私の中の私1「彼とまた付き合えるチャンスじゃない?」


私の中の私2「また付き合うの?辞めなよ、

彼、若い子好きだからまた裏切られるよ。

また傷付きたいの?」


私の中の私1「でも、もう年齢的に新しい恋は期待出来ないよ!

今でも彼が忘れられないんでしょ、付き合ってみたら。」


私の中の私2「簡単に言うね、ここで簡単に返事したら、

俺に未練があったのか?寂しかったのか?

なんて思われたら嫌じゃない?」


私の中の私1「今はそんなプライドは捨てなよ、

そんな強がってる場合じゃないでしょ?今の自分の状況を考えて、

このまま結婚しないで1人でいるの?これが最後のチャンスかも!」


私の中の私2「最後のチャンスとは限らない、

あんな男でいいの?結婚して後悔しない?

なにか違和感があったんでしょ?

どうするの?連絡するの?」


私の中の私1「断る理由が無い!

このチャンスを逃さないで。」


私の頭の中で「私」がケンカしている。

私はどうしらいいのか?

彼のことは好きだった、

今も好きなの?と聞かれたら、

それはわからない。

私は確かに傷付いた、

それは彼が原因なのか?

それも違う。

私が数年苦しんだ悪夢は、

「素直になれなかった自分」が原因だ。


彼との復縁を何度も考えて、

また一緒の時間を過ごしたい、

また彼に抱かれたい、

ここ数年色々と考え、

そして、私は気が付いたことがある。


私は彼に会っていない間に、

彼の良いところ、彼との良い思い出だけを切り取り、

新しい彼を作り出していた。


私の作り出した彼と今、会った彼は違った、

だから違和感があったのかもしれない。

私は彼を美化していた。

彼を美化して自分を否定していた。

でも現実はどうなのか?

私は彼と会うことにした。

本当の彼を見て見よう。


つづく


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