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碧き舞い花Ⅱ  作者: ユフォン・ホイコントロ  訳:御島 いる
第二章 賢者狩り
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筆師の中書き 『賢者狩り』に関する情報

 ははっ、ユフォン・ホイコントロだ。

 詳しくはお楽しみとして取っておくけど、すべてがひと段落ついたユフォン・ホイコントロだ。



 これから『賢者狩り』に関する話を綴るにあたり、最低限記しておかなければならない情報をここに記すことにする。



 まず第一に、イソラ・イチたちがポルトー・クェスタの感覚から『賢者狩り』の襲撃現場を見た時期。これはセラがホワッグマーラの禁書の中で、大会までの日数を鍛錬に費やしはじめた初日と同日である。



 次に『賢者狩り』の被害者のうち、ケン・セイ、ルピ、ポルトーを省いた七人を被害に遭った順番に連ねる。


・『隠逸(いんいつ)の旗手』。チリサン・ムム。

・『念波の賢者』。フィプ・ネェイツァリ。

・『空纏の司祭』。ヌァブ・ォキャ。

・『桃源老師』。カイエン。

・『異変を御し者』。ババン・ドン・キリ。

・『鏡磨きの職人』。ミロロ・チュア。

・『相乗りの波乗り師』。サロバチュー・ケルムィ。


 以上だ。

 彼らについて、簡単に記しておこう。


・チリサン:危機察知と回避、逃走の才に恵まれた彼女。サルバリン・ドロレルの民の無血避難は伝説だ。

・フィプ:念を極めた彼は、口を開くことなく一斉に何人もの人間と別個の会話をすることができるという逸話を持つ。もちろん、念の技術はそれだけに留まらない。

・ヌァブ:ンベリカ亡きあと、司祭の称号を引きついだ彼。ォキャという姓からもわかるように、ヌロゥの父だ。

・カイエン:あらゆる環境に適応する能力である変態術によく似た、委ね馴染む技術、『浸透式呼吸』の達人だ。なんでも呼吸をせずに呼吸をするらしく、息継ぎなしの句読点のない喋りは圧倒的だ。

・ババン:彼は肉体の組織そのものを変化させることができる能力を持つ。彼ほどになると性質から形状まで、すべてを別世界の住人の身体にすることができるのだ。

・ミロロ:彼女は『鏡磨き』を使う。こすったものの複製を一つ作り出す技術だ。左右が反対になってしまうのが一つ難点ではあるが、人ですら複製できる。

・サロバチュー:生命の波の相性がいい者同士が互いに力を高め合う『相乗』の能力を使う、波乗り師の彼。その力で波乗り仲間と『人食い波』を乗り倒したことで、ノーユパの村を救った。


 こんなところだ。

 引き続き『碧き舞い花Ⅱ』を楽しんでもらいたい。



                          『舞い花と共に歩みし筆師 ユフォン・ホイコントロ』

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