2・vs.ワイバーン
謎の右眼が何なのかやっとわかります
更新遅れました。
「逃げて!」
助けた女の子が叫んだので上を見ると尻尾が迫って来ていた。
痛いのは嫌なので避けよう。
オレは地面を蹴って上に飛び尻尾を避けた。
そのままワイバーンらしき生物の背後に降り立つ。
ワイバーンも女の子もオレを見失ったらしくキョロキョロしている。
「おーい。ここだよー」
でもヤバいな。
武器がねぇ。
無いのだよ。
ワイバーンを殴り殺す?
無理だろ。
もしかしたら出来るかもしれないけど...
「ウォッ!?」
どうしょうか考えてたらまた尻尾が迫っていた。
今度は気付くのが遅く、避けられなかったので掴んで受け止めた。
「ダメッ!」
女の子が何か叫んだと思ったら
「あっ!」
その時にはオレの身体は宙に浮いていた。
「ヤベェー」
掴んだ尻尾が急に持ち上がり宙に投げ飛ばされたのだ。
空中を優雅に舞っているオレをワイバーンは翼の付いた腕で叩き落とそうとしている。
「ドウシヨウ」
避けるのは無理。
防御するしかない。
オレは例の力を身体に纏わせる。
コイツの防御力は凄い。
銃撃による弾を皮膚に当たって少しめり込むぐらいに威力を軽減出来る。
普通貫通するんだぞ。
このおかげで50人あいてに無双が出来たんだ。
だが異世界の化け物の攻撃を防げるかはわからん。
そんなことを考えている内に叩き落とされた。
sideミリア
「おーい。ここだよー」
ワイバーンの後ろから声がしたと思ったら消えた眼帯イケメン君がいた。
動いたのがわからなかった。
ワイバーンも彼に気付き、尻尾を再び降り下ろす。
どう避けるのか見ていたが今度は避けずに掴んで受け止めてしまった。
両手でがっしりと受け止めている。
そのままじゃ
「ダメッ!」
「あ!」
声が出たときには眼帯イケメン君は空を舞っていた。
ワイバーンは翼の付いた腕で叩き落とそうとしている。
そこからはスローモーションに見えた。
黒髪の美少年が空を舞い、そこに鉛色の凶撃が迫る。
そのままじゃ奇跡が起こることも無く。
少年は為す術もなく木々の中へ吹き飛ばされて行った。
「そんな…どうして?」
彼は恐らくわたしの悲鳴を聞いて助けに来てくれたのだろう。
木の枝を武器にして。
身のこなしからして逃げるのは容易かったはずだ。
ワイバーンの咆哮は聞こえいただろう。
勝算が有ったのだろうか?
どんな事を思い現れ、何を思い死んだのか?
想像もつかない。
ワイバーンは気が済んだようでわたしには見向きもしないで這って行く。
ワイバーンの翼は小さく、長時間飛べない。
基本的に四足歩行なのだ。
「もしかしたら生きてるかも。」
ギリギリ生きてる可能性もある。
ダメでも置いとけない。
「生きていて」
少年が飛ばされたほうに走って行く。
「な…なんで…?」
だけど少年は瀕死どころか立っていた。
「良かった。元気そう!もう大丈夫。あいつは行ったよ。」
声をかけたけど少年は返事をせずに
「今のはイタかった…イタかったぞぉぉー!」
という叫び声をあげた。
その迫力はワイバーンを凌駕し、わたしは動けなくなってしまった。
「なんてね。ビックリした?」
「え?」
「ドラゴン○ールのネタなんだけど。しらないよな?」
よく分からない事を平然と言ってるのでダイジョブそうだ。
「ねぇ。ナイフもってない?」
「あるけど…」
呆然としていたわたしはナイフを渡してしまった。
「ちょっと殺してくる。」
極上の笑顔でそう言われた。
sideレンヂ
女の子からナイフを受け取り、ワイバーンを追う。
「また会ったな。」
オレの叫び声に気付いて待っていたようだ。
光栄だね。
お礼に全力で戦おう。
眼帯を外してね。
「さあ。殺してやるよ。」
「グウォォ!!」
ワイバーンは左右の腕を無茶苦茶に降り下ろす。
腕には翼があるため降り下ろす度にカマイタチのようなものが起こる。
木に当たれば木片が飛んでくる。
まさに天災。
だがオレには何一つ当たらない。
すべて余裕で避けていく。
「お前の動き、全部見えんだよ。」
これがオレの右眼の能力。
すべてを見切ることが出来る。
自分の周り全てが見え、あらゆる情報を把握する。
どんな物質か。
どんな現象か。
何をしようとしているのか。
赤外線。
紫外線。
酸素の流れ。
全てを見て、知る。
最強の右眼。
ワイバーンが右腕を振り、風が起き落ち葉が75枚飛ぶ。
「遅い。」
右眼を開けると自分の動きさえ見える。
骨格、筋肉を見て最も効率がいい動きを導き出す。
これは右眼の能力とオレの天才的な頭脳があるから出来る神業だ。
振り下ろされた左腕を踏み台にワイバーンの頭の前に跳ぶ。
ワイバーンの骨格を見て頭蓋骨で一番薄いおでこの辺りにナイフを突き立てる。
刺さったが脳ミソには達していない。
刺さったナイフの柄をおもいっきり殴る。
ワイバーンは悲鳴をあげ、倒れた。
「死んだか…」
オレも倒れそう。
右眼を使うと脳に負担がかかる。
「やべっ。無理だ。」
そのまま意識を失った。
誤字脱字あったら感想で教えて下さい。