#1 プロローグ
俺は日光、つまり《光》が嫌いだ
なぜ嫌いかって? 日光に当たると虫眼鏡で日光を集めたかのように身体が灰になるように熱くなる
吸血鬼にでもなったのか俺は・・・ ?
・・・そういえば部屋にどす黒い何かが・・・
考えると頭が痛い
俺はベットに倒れた
電気も消し、カーテンもドアも閉め切ったまま
何も見えないくらい真っ暗だ でも、もうなれたこと
何があるかも、どこにあるかもキレイに見える
こういう時は月明かりに当たらないように 窓を開け風に当たりながら
不気味に輝く紅い月をみるのが ある意味の楽しみになった
午後11時42分
ガタンッ・・・
物音がした 人が窓の上でしゃがんでいる
逆光でよく見えなかった
すると、一瞬の内に手にはランプを持っている状態になっていた
「あれぇ?此処じゃなかったかなぁ・・ 1ヶ月前此処で見逃したのにぃ」
1ヶ月前・・・そう、俺が変な体質になった日だ
「・・・」
「げっ!人間」
あいつはランプをしまって どっかに行ってしまった
「おい!待て」
今はちょうど月は雲で隠れていたため、俺は窓を飛び出した
何故か俺はあいつの手を引いていた
「お前なんで 入ってきた?」
「ぁ・・・」
雲が晴れ月が顔を出してきた
「あっつ!!」
俺は影に隠れた
「ああぁあああぁぁああぁああああああ」
あいつが何かあったかのように俺のほうにきた
「いた!吸血鬼の影!」
「・・・・?!」
何言ってんだコイツ・・・
「あっ、でも影じゃなくなってる・・・君、『影使い』?」
「・・・は!?」
ホント何言ってんだよ コイツゥ!
「カゲツカイ・・・だと?なんだソレ、知るか」
「・・・じゃ、ふっつぅ~ の人間が影を取り込んだの?」
頭がこんがらがる
「・・・すっごぉい!吸血鬼の影はめちゃくちゃレアなんだよ!」
やっと顔が見れた でも男か女かよくわからなかった
「ね!よく分かんなくてもいい! 影使いになって!」
「『よく分かんなくてもいいんか?』行く場所ないし、役に立つなら・・・」
俺は手をそっと出した
「ぁあああ!ありがとう!」
手を握ったは良いが日光に当たってる・・・
「あっつぅ!!!」