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いつかお嬢様になりたい系ダンジョン配信者が本物のお嬢様になるまで【コミカライズ2巻 2026/04/28発売!】  作者: 鬼影スパナ


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ゴルフで決闘・準備


「あのー。ゴルフで決闘ってなにをどうするんですの?」

「フフフ、こちらへ来たまえ。丁度いい場所がある」


 そう言って(きびす)を返し、来た道を戻っていく鴉羽(からすば)クロナ。黒川オセロと星空プロダクションの面々もそれについていく。


「ここだ」

「こ、ここは!!」


 そうして連れ出された場所には、崖と、空の見える大きな空洞があった。

 滝あり、苔の広がっている場所あり、遺跡風の場所ありで中々に壮観な地下空洞。下の方にはゴブリンが歩いているところもある。


[俺氏0436]:”ほう、いい景色だ。作者のこだわりが見えるな”

[くさしげ煉牙]:”なんだこのプロゴルファーの猿が練習してそうなステージ”

[@tam323]:”あそこからスライムが沸いてくるのか。……打ちっぱなし練習場かな?”


「なんですの、このスライムゴルフのために(あつら)えたかのような素敵空間は……!?」

「フフフ、まさにその通りだよカロナ君。実はこのダンジョンはわたくしがダンジョンマスターにオーダーしたダンジョンでね。……いやはや、まさかキミの方からこのダンジョンに来てくれるとは思わなかったがねぇ!」

「!!? 本当に誂えたんですの!?」


[@beruki]:”ってことは、ここニコノワールのホームと言っても過言じゃねぇじゃん!”

[@smallwind]:”ちょっとちょっとアカリちゃん!? このダンジョン選んだのあなたですよねぇ!?”

[アカリンゴゴン]:”また誘い込まれたか……”

[軽有]:”アカリンゴの人、今『また』とか言った? 前科あるの?”


「ククク……いずれスライムゴルフ勝負を挑もうとは思っていたのだが……まさか先に引き当てるとはね……なんだいアカリ君? キミ、ウチのデータベースのハッキングでもしてるのかい?」

「ち、ちがいますが!? ゴブリンで検索してカロナちゃんのスライムゴルフが生かせそうなダンジョン探してただけですが!?」


[@torutoru]:”ハッキング疑惑www”

[じょあ坊]:”アカリちゃん?www”

[コロコムーン]:”ダンジョンをマルチ公開してる方が悪い……w”


 そんなアカリのハッキング疑惑が流れつつ、鴉羽クロナはゴルフバッグからゴルフクラブ――ドライバーを取り出した。


「さて。それではドライビングコンテストと行こうじゃないか、カロナ君?」

「どらいびん……はい?」

「飛距離を競うゴルフ競技の事だよ。……ああいや、そちらのクラブは傘だったな、それではこちらが有利過ぎるか」


 と、クロナはドライバーを仕舞いつつ、別のクラブを取り出した。3番アイアン、三鉄とも呼ばれる平たいクラブだ。


「では、種目を変更しよう。的当て勝負だ。スライム核を交互に打ち、ゴブリンを倒していく。より多く倒せた方が勝利、ということでどうかね?」

「それならまぁ……け、けど、特に何かを賭けたりはしませんわよ!?」

「えー? そこは何か賭けてニコノワールから色々分捕ろうよ、カロナちゃん!!」

「アカリ先輩無駄に好戦的ですわね!!!」


 ニコノワールと星空プロダクションの問題については、案外アカリが原因なのではないかとカロナは確信しつつあった。


「さぁ、どちらが本物のゴルファーお嬢様か――勝負だ、竜胆寺カロナ!」

「え、えっと、う、うけて立ちますわぁーーーー!!!!」


 3番アイアンを突きつけられ、カロナはやけくそ気味に受けて立った。

 今、ゴルフお嬢様の称号をかけた戦いが始まる――


「みんなー!! チャンネル登録・高評価で応援よろしくねーー!! ニコノワールの方も遠慮なくこっちのチャンネル登録してっていいからね!」

「アカリ先輩自由だな!? たぶん、そういうとこですわよ!?」

「それはそう。アカリはそういうとこある」

「ああ。後輩に同意せざるを得ないな……」



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